私は恐ろしくなりその場を逃げ出し車掌に助けを求めた。「車掌さん、大変です、鹿が乗り込んでいますよ、それも大勢!」私が必死の声で訴えているのに車掌は振り向きもせず、ただ黙って運転にいる。「車掌さん、車掌さん!」肩に手をかけて助けを求めた。後ろ向きのまま突然車掌が言った。「あなたが私の妻を殺した、そしてあそこの場所でカラスについばまれていた鹿の死体は私の妻です」「えっ」「覚えていませんか?」私は突然の車掌の言葉に驚き、そして思い出した。私はなぜ汽車通勤に変えたのかもう一つの理由は、そう鹿を跳ね飛ばし車を損傷したためである。振り向いた車掌の顔は怒りに満ちた鹿の顔であった。「うあああぁーっ」私は外に飛び出し逃げようとした。そしてホームの看板に手をかけた。そこには「屍(しかばね)」と書かれていた‥‥。どうでしたか、酔いどれおやじミステリー劇場。
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