奄美群島が復帰した1953年12月5日が近づき、今年は復帰60周年の節目ということもあり、地元新聞社に掲載されてきた復帰関連の記事が沖縄の新聞にも転載されている。紙面を拝見するに復帰を前後して島々の渡航に制限があった時代に海路で往来したであろう先人の苦労が偲ばれる。沖縄から島へ渡り、海人として、または黒糖焼酎の製造元として群島に定着したであろうウチナーンチュのなんと多いことか。確かに奄美市名瀬の市場では沖縄に由来する苗字の看板が目に付くし、石敢當が道の突き当りにあるし、食生活は豚肉文化だし、何ら違和感がないのだ。亜熱帯の島嶼であり黒潮に導かれる道の島々は共通の文化圏、だからこそ奄美群島の復帰60周年にはウチナーンチュとしての感慨が浮かぶのだ。
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