親父の顔

2012年03月28日 | 徘徊老人のつぶやき
うん、この顔♪

先週の四十九日法要の時に聞こえてきた声。
そう… 業者の遺影写真の代わりに置いた、私が作った父の写真の評価。 

父の葬儀の時、遺影写真に対する、家族・親戚一同の総意見である。
うん確かに…
祭壇上の骨箱の前に置かれた写真は、、生前の父の顔とは似ても似つかぬ写真。

亡くなった時、「お写真を」と業者に言われ、時間の無い中探したが、まともな写真が一枚も無く、仕方なしに選び出したのは自動車免許証写真。
だが皆さんも経験あると思うが、このての写真は人相悪く写るのがキマリなのですよね。
ましてや、その小さい写真から祭壇用に引き延ばすんですから、これ、修正しなくちゃ無理ですよね。

葬儀後の夜、小さな箱に姿を変えた父の前に座り、その似ても似つかぬ写真を眺める… 
そして一大決心!

「じいちゃん、四十九日法要までに、いー顔の写真作ってあげる♪」

それ以来、じいちゃんの写真探しに没頭。
写真を探し出しては背景を消し、引き伸ばしては細部修正作業。
今までなんら親孝行らしきものしてこなかった私の罪滅ぼし♪


今日の絵は、そんな私が作った写真を鉛筆画で描いてみました。
東北一周の旅、松島での記念撮影らしく、消しましたが背景には青い海に緑の松。お棺にも入れてあげた一番お気に入りの青い背広に、亀のロープタイ。かなりお酒をいただいて真っ赤な顔でチョーご機嫌な顔♪さすがに遺影写真では赤色は抑えましたがね(笑)
写真も絵も評判よかったんですが、ただし六十代後半と、二十年も前のお姿。
ちょっとお若か過ぎたかしら^^;

と思い、もう一枚作成。
こちらは八十六歳の誕生日会に行きつけのデーサービスで撮っていただいた写真が基。
となりに若いヘルパーさんが写っており、ちょっと流し目(笑)

でもこちら…
業者の遺影と同じく、「とっても似てねー!」との、皆さんの評価に
“ボツ”

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