北関東の宮彫・寺社彫刻(東照宮から派生した宮彫師集団の活躍)

『日光東照宮のスピリッツ』を受けついだ宮彫師たち

久能山東照宮(静岡県)

2021年07月20日 | 総論 
元和二(1616)年四月二日死期を悟った家康公は、崇伝、天海、本多正純を呼んで遺言を残したとされます(『本光国師日記』)。その内容ですが、「臨終候はば、御体をば久能へ納め、御祭礼をば増上寺にて申しつけ、御位牌をば三河大樹寺に立て、一周忌も過ぎ候て以降、御体を日光山に小さき堂を建て勧請し候へ、八州の鎮守に成りなさるべし」になります。家康公は四月十七日に駿府城で亡くなったとされます。同日の夜に久能山に . . . 本文を読む