大龍寺の本堂正面(南隣)に10階建てマンションが建ちました。
昨年の冬から日影の影響をまともに受けるようになって、
冬にこそ有り難いお昼の日射しが無くなってしまいました。
こちらにとっては日照に悪影響を及ぼすことになるので、
マンションの計画段階(土地購入前)から
事業主に対して計画の見直しを求めていましたが、
そもそもからして、他人様の土地で行われる計画です。
最低限の基準を定めた建築基準法など関係法規に適えば、
周囲がどんな影響を被ろうとも、建ってしまうものです。
そうはいっても、こちらは350年近く前からある寺院です。
山内で行われてきた宗教行事や敬虔な心情が阻害されないよう、
様々なケースを想定して、申し入れをしていました。
・日照を奪わないよう高さを抑える
・墓参や法要の人を覗かないよう視線を遮る
・入居者が宗教行為を理解するよう十分な理解を促す
設計上、聞き入れてもらえなかった部分も、
聞き入れてもらえた部分もどちらもありました。
まず、高さについては全く変更無し。
30メートルの高さ規制ギリギリの29メートル98センチ!
視線については、スッタモンダして4階までは型ガラス。
そして最終的に入居者がお寺について理解した上で
このマンションで住み始めてもらえるか?という点は、
事業主の姿勢に疑問が残りました。
―― ここより、第12回建設部会・総務部会で報告 ――
2月26日、事業主の担当者に立ち会ってもらった上で
購入者が決まっていない一室(6階)に案内をしてもらいました。
外部階段から。
階段のルーバーは、こちらが要望した部分です。
横方向のルーバーのため、水平方向は隙間から見通せますが、
垂直方向に視線をずらすと、見えにくくなっていきます。
部屋に入りました。
当方に面する北側の窓は2カ所ありました。
窓と床の間に梁があって「逆梁」と言うそうです。
乗り出さないと窓際までは行かれなくなっています。
窓からお寺を覗いてみます。
おお!
「雲ジィじゃ」と言いたくなる気分です
本堂前の松と月桂樹が幾分は目隠しになっていますが、
堂内の窓際は、そのまま覗けてしまいます。
墓地については、本堂で隠れている部分以外は
全く隠れるところがなく見えてしまいますが、
直前にお供えした線香の香煙は全く届きませんでした。
夏目坂通り反対側の墓地に目を移すと、
大龍寺の管理する若松墓地は、手前の家屋に隠れています。
見えているのは向かいの宝祥寺さんの管理している墓地です。
ついでに、音の確認もしました。
本堂内の鐘・木魚・太鼓を打ち鳴らしてみましたが、
注意して耳を傾けないと聞こえない程度。
夏目坂通りを通過する自動車の走行音の方がよっぽど耳に入ります。
一緒に確認している事業主の担当の方も、
お寺の鐘も木魚もこの程度では苦情にならないとの判断でした。
―― ここまで、第12回建設部会・総務部会で報告 ――
ちょうど建設途中の東京スカイツリーが見えました。
霞んで見えていたのでかなり遠いようですが、
さすがに高さがあるためか、よく目立っていました。
クリックすると部分的に大きくなります。
そういえば…
これまでお寺でやってきた行事やお参りなどに対して
新規入居者がいきなり苦情の声をあげられても困ります。
住み始める前から、周辺には寺院が多くて、
特に隣のお寺で毎日何をしているかということは、
事前に承知して居を構えて当然だと思います。
事業者には、事前に文書で年間行持の様子などを伝えました。
この文書を受け取った担当の方はよく理解をしていましたが、
最終的に販売する段階で購入検討者に積極的な説明は無し。
重要事項説明書に「周辺環境をよく確認してから購入しましょう」
という主旨で一文を記載するにとどまっていて、
購入検討者からお寺について質問があった場合に
その質問事項についてのみ返答していたとのことです。
とにかく売ってしまえばそれでOKで
入居者がその住居でどんな人生を送るかは二の次という姿勢…。
一抹の不安を抱きつつ、3月には引越ラッシュが続いていました。
案の定、「あー、隣はお寺なんだぁー。」と言いながら
散歩に出掛ける若い二人連れに出くわしたり、
ベランダから外を眺めたのか「おてらぁー!?」という声が聞こえたり。
お寺の中で法要等をしていれば鐘や木魚の音がします。
これからは、いろいろな文化活動も催していきます。
たまに葬儀があれば、霊柩車だって出入りがあります。
中には、長くお付き合いをして下さる方も現れるでしょうし、
お寺の雰囲気にも馴染んでいってもらえればと思います。
昨年の冬から日影の影響をまともに受けるようになって、
冬にこそ有り難いお昼の日射しが無くなってしまいました。
こちらにとっては日照に悪影響を及ぼすことになるので、
マンションの計画段階(土地購入前)から
事業主に対して計画の見直しを求めていましたが、
そもそもからして、他人様の土地で行われる計画です。
最低限の基準を定めた建築基準法など関係法規に適えば、
周囲がどんな影響を被ろうとも、建ってしまうものです。
そうはいっても、こちらは350年近く前からある寺院です。
山内で行われてきた宗教行事や敬虔な心情が阻害されないよう、
様々なケースを想定して、申し入れをしていました。
・日照を奪わないよう高さを抑える
・墓参や法要の人を覗かないよう視線を遮る
・入居者が宗教行為を理解するよう十分な理解を促す
設計上、聞き入れてもらえなかった部分も、
聞き入れてもらえた部分もどちらもありました。
まず、高さについては全く変更無し。
30メートルの高さ規制ギリギリの29メートル98センチ!
視線については、スッタモンダして4階までは型ガラス。
そして最終的に入居者がお寺について理解した上で
このマンションで住み始めてもらえるか?という点は、
事業主の姿勢に疑問が残りました。
―― ここより、第12回建設部会・総務部会で報告 ――
2月26日、事業主の担当者に立ち会ってもらった上で
購入者が決まっていない一室(6階)に案内をしてもらいました。
外部階段から。
階段のルーバーは、こちらが要望した部分です。
横方向のルーバーのため、水平方向は隙間から見通せますが、
垂直方向に視線をずらすと、見えにくくなっていきます。
部屋に入りました。
当方に面する北側の窓は2カ所ありました。
窓と床の間に梁があって「逆梁」と言うそうです。
乗り出さないと窓際までは行かれなくなっています。
窓からお寺を覗いてみます。
おお!
「雲ジィじゃ」と言いたくなる気分です
本堂前の松と月桂樹が幾分は目隠しになっていますが、
堂内の窓際は、そのまま覗けてしまいます。
墓地については、本堂で隠れている部分以外は
全く隠れるところがなく見えてしまいますが、
直前にお供えした線香の香煙は全く届きませんでした。
夏目坂通り反対側の墓地に目を移すと、
大龍寺の管理する若松墓地は、手前の家屋に隠れています。
見えているのは向かいの宝祥寺さんの管理している墓地です。
ついでに、音の確認もしました。
本堂内の鐘・木魚・太鼓を打ち鳴らしてみましたが、
注意して耳を傾けないと聞こえない程度。
夏目坂通りを通過する自動車の走行音の方がよっぽど耳に入ります。
一緒に確認している事業主の担当の方も、
お寺の鐘も木魚もこの程度では苦情にならないとの判断でした。
―― ここまで、第12回建設部会・総務部会で報告 ――
ちょうど建設途中の東京スカイツリーが見えました。
霞んで見えていたのでかなり遠いようですが、
さすがに高さがあるためか、よく目立っていました。
クリックすると部分的に大きくなります。
そういえば…
これまでお寺でやってきた行事やお参りなどに対して
新規入居者がいきなり苦情の声をあげられても困ります。
住み始める前から、周辺には寺院が多くて、
特に隣のお寺で毎日何をしているかということは、
事前に承知して居を構えて当然だと思います。
事業者には、事前に文書で年間行持の様子などを伝えました。
この文書を受け取った担当の方はよく理解をしていましたが、
最終的に販売する段階で購入検討者に積極的な説明は無し。
重要事項説明書に「周辺環境をよく確認してから購入しましょう」
という主旨で一文を記載するにとどまっていて、
購入検討者からお寺について質問があった場合に
その質問事項についてのみ返答していたとのことです。
とにかく売ってしまえばそれでOKで
入居者がその住居でどんな人生を送るかは二の次という姿勢…。
一抹の不安を抱きつつ、3月には引越ラッシュが続いていました。
案の定、「あー、隣はお寺なんだぁー。」と言いながら
散歩に出掛ける若い二人連れに出くわしたり、
ベランダから外を眺めたのか「おてらぁー!?」という声が聞こえたり。
お寺の中で法要等をしていれば鐘や木魚の音がします。
これからは、いろいろな文化活動も催していきます。
たまに葬儀があれば、霊柩車だって出入りがあります。
中には、長くお付き合いをして下さる方も現れるでしょうし、
お寺の雰囲気にも馴染んでいってもらえればと思います。