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「大運河とバボレット」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。
今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。
この絵はアカデミア橋の上から大運河とバボレット(水上バス)をスケッチして描いた作品です。
この橋の上からだと大運河を高い位置から大きく見渡せますし
素晴らしい建物がぎっしりと運河沿いにひしめいているものですから
訪れた者に時代を超えたいろんなドラマを見せてもらえます。
当然、旅行者にも大人気でごった返していますが、私も大好きな場所なんです。
以前に紹介させていただいた「トトロの木」もここからスケッチして描いています。
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写真の上側の木製アーチ型をした大きな橋がアカデミア橋です。
大運河もやはり運搬船やタクシーでごった返していますが、
ときおりチャポチャポと波の音しか聞こえなくなって、
まるでキツネにつままれたかのように静かになることがあります。
そのときがまたとても面白いのです。
たとえますと
クリスマスの夜の賑やかな繁華街で大停電になり、
静かになって見上げて見たら、突然満天の星空が現れていたような
出店のタコ焼きを買って静かに食べていたら、
さっき店員が食べていた栗の皮が突然具の中から現れたような
ドライブ中、周りの車がやけにスピードを落としだして静かになった矢先、
突然オービス(自動速度取締機)が現れたような
静かになったそのとき
緊張感が自然と上がって
何かが見えたり
何かを感じたり
普段と違う
人それぞれの
何かに出会って
面白い。
絵のイメージも
きっとそんなときに
いただいているような気がします。
ときおり静かって
いいな~
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