私は、2018年の11月末(当時68歳)からこの病気にかかって、現在は落ち着いていますが長い間、悩まされてきました。回復までの3年半の経過を書き続けてきましたので、今、耳鳴りに悩まされている方、参考にしてください。
病院では細かい聴力検査を行われました。小さい音から大きい音に変化させるのを周波数を変えながら検査です。
検査結果は以下のような感じです。(左耳と右耳が逆です。)とにかく片耳の低音が聞こえづらくなります。
診断結果は「低音障害型感音難聴」。20代から40代の女性がなりやすい病気らしいです。私は70歳前の高齢者ですが・・
低音障害型感音難聴
- 耳鳴りや耳のつまり感があり、なんとなく聞き取りにくい
- 急に低音が聞き取りにくくなる
- 回転性のめまいは伴わない
- 片耳のことも、両耳のこともある
- 再発をくりかえす
原因は?
低音障害型感音難聴の原因は?
低音障害型感音難聴が起こるしくみは原因がはっきりとはしていません。しかし、近年の研究では、蝸牛の中を満たしている内リンパ液の流れが悪くなることで、低音を感じる細胞に何らかのダメージを与えているという説が有力とされています。
なぜリンパ液の流れが悪くなるのかについてはわかっていませんが、仕事や生活で睡眠不足が続いたり、疲れやストレスを溜めたりしている状態の人が発症していることから、疲労やストレス、そして自立神経が関与しているのではないかと考えられています。
実際発症するとこんな辛さがありかなり辛いです。
難聴になると聞こえにくくなるだけと思われがちですが、実際は余計にうるさく感じます。人混みでのガヤガヤした音も辛い。これがあるともう会話が聞き取れない。喋りかけられても何回も聞き直す必要があって申し訳なくて辛かった。
こんな生活が数か月…
病院には月1回のペースで通っていました。病院行くたびに大量のイソバイドとビタミン剤を処方してもらっていたので紙袋に詰めてもらって持って帰っていました。
最終的に薬だけでは完治せず副作用が心配でしたがステロイド点滴を受け入れて8日間したところ大分よくなりましたが点滴を止めたら、また元の悪い状態に戻ってしまいました。
そして先生から念のためMRIを撮ってみましょうと提案され早速撮りましたが結果は問題なし。
そして今度は漢方薬を試してみることに。イソバイドも長い間続けると副作用も心配なのでイソバイドを止めて柴れい湯(さいれいとう)という苦い粉薬を飲みはじめました。血流を良くする顆粒の薬とビタミンBの錠剤(写真)も続けていますが飲みはじめて1か月以上たちましたが効果があり聴力検査では改善が見られ、このまま薬を続けることになりました。6月26日現在、耳鳴りは収まりました。ここまで約7~8カ月かかりましたが根気よく治療して正解でした。7月9日の検査で、ほぼ完治したとの検査結果がでました。まだ薬と月一回は病院に通院して検査したてもらいますが耳鳴りもなく、ほぼ正常になったのですが、7月末、蒸し暑い深夜(午前1時)にめまいとひどい吐き気で起きて、吐き気がなかなか収まらなくて我慢できず、救急車を呼んで近くの救急医療のある病院に運ばれ、めまいと吐き気を止める点滴と注射をしてもらいました。お医者さん曰く、今夜、台風が来ているので同じ症状で何人かの病人を今夜受け入れたとのこと。気圧が影響した可能性も?意識と話し方などから脳からではなく耳からくると判断され、まだふらふらの状態でしたがタクシーで家内と一緒に帰宅。自宅のベッドで休んだら、めまいも吐き気も朝7時には収まりました。翌日は回復し明後日の月曜日にはかかりつけの耳鼻科で診てもらいました。以前の耳鳴りはめまいの前兆で、まだ完治していなかったのでしょう。今は耳鳴りは、ほぼ治っていますが、結局、メニエール病の可能性が高いと判断されました。また気圧の変化もめまい、吐き気の原因になるとのことで、めまい、吐き気止めの薬をもらって帰ってきました。この病気と気長に付き合っていくつもりです。
10月25日に掛かり付けの耳鼻科で聴力検査を受けましたが聴力は、ほぼ完治していました。あとは、また耳鳴りがぶり返さないことを祈るのみ。完治までに10カ月ほどかかりましたが手遅れになると耳の病気はなかなか治らないそうです。夜中に台風が来る時にはめまい止めの薬(車酔いを防ぐ薬の一種)を前もって飲んでメニエール病に備えます。またテレビで高めの枕やリクライニングのように頭を高めにして寝ると夜中のメニエール病の発症を抑えられる。と知りました。
それから耳鳴りは収まり2020年1月15日現在、毎月一回、かかりつけの耳鼻科に通い漢方薬の柴れい湯(さいれいとう)だけ飲み続けています。長い間、悩まされてきた耳鳴りが、このまま完治することを願っています。
その後の状況ですが9月までは柴苓湯を飲みながら耳の調子が良ければ薬を飲まなかったり飲んだりして、ほぼ完治した状態でしたが、9月中旬になって耳鳴りがまだ軽症ですが始まりました。耳鼻科に行って検査を受けましたが少し左耳の低温域での聴力が落ちているようで柴苓湯をもらって帰りました。季節とも関係があるように思いますが、かかりつけ医は気圧の変化が影響しますとのこと。まだ、それほど気にならない程度の軽症ですが、とりあえず耳鳴りが完治するまで、また柴苓湯を飲み続けることにしました。
2018年11月末 耳鳴り発症。(68歳)
2019年6月末 耳鳴り収まる。
2019年7月末 メニエール病(1日だけ)。
2019年6月末から2020年9月中旬まで、ほぼ完治。(70歳)
2020年9月中旬 耳鳴りが軽症ながら始まる。
2020年12月30日の午後に軽いメニエール病にかかりましたが、すぐに回復し、2021年1月現在、耳鳴りの方は漢方薬の柴れい湯(さいれいとう)だけ1日朝昼の2回飲んで聴力検査でも問題ありませんでした。このまま漢方薬を飲みながらの生活をつづけていくつもりです。
2021年5月2日現在、コロナ禍ですが耳の方は問題なく過ごせています。漢方薬は朝1包だけでチョコレート効果を求めて最近は毎日チョコレートを食べています。漢方薬とチョコレート効果で耳と血行が良いのか長い間、良い状態が続いています。
2022年4月22日、その後、約1年間、耳鳴りの症状が出ていないので、かかりつけ医と相談の上、漢方薬もやめてみることにしました。このまま症状がでなければ完治となりますが、もし耳鳴りが出始めたら、また漢方薬を飲もうと思っています。