6月1日(月) 御神楽
今日は伏見稲荷大社で毎年11月8日の火焚祭の夜に奏される御神楽の実演を鑑賞しました。 起源は平安時代に遡ると伝えられるもので今日まで幾度か中絶と復興を繰り返し、現行は大正年間に大社の職員により復興されたもので火焚祭には欠かすことのできない特殊神事として継承されています。 1時間以上、笛、ひちりき、和琴、しゃくびょうし、歌、舞などが奏され日本古来の音楽や合奏の原点を観た気がしました。神道は空間という概念を仏教は時間という概念であり、これらの楽器が共鳴した時に神が琴に乗り移ったとみなして琴の音を神の言葉として神託を伺うために用いられたようです。 神道では仏教のように切り花をせずに時間が経っても枯れにくい榊を献上するのも時間ではなく空間の概念からだそうです。 男性ばかり15名での演奏と歌、舞で厳かな時間が過ぎていきました。あまり気持ちが良くなりすぎて居眠りする人もいましたが途中から、しょくびょうしの高い音が拍子とりに使われるとびっくりして起きるというパターンでしゃくびょうしの高い音が厳かなムードの雰囲気の中で空間を清め気合を入れるという意味で大変良い拍子となっていました。