さくら100選の冨士霊園にて花見
冨士霊園のさくらは1990年に日本さくらの会より「日本さくら名所100選」に選定されました。一度はこの桜が満開の時にこの霊園に来てみたかった所です。
冨士霊園は静岡県の小山町にある213万㎡の広大な、真近かに富士山が見える丘に三菱地所によって造成された日本庭園を見るような美しい霊園です。中央の入口からなだらかな上りスロープのある4車線60m幅の道路が2つのロータリーと広い歩道を携えて1km余の長さで正面の慰霊堂やすらぎ苑の丘に向かっている。道路の両側には名所さくら100選に選ばれた1000本の「ソメイヨシノ」が満開で私たちを迎えてくれた。
実は以前にお知らせしたかもしれませんが、この冨士霊園には私たちの墓があります。15年前に家内と霊園見学ツアーに来て、あまりに美しいのでつい衝動買いで契約してしまいました。墓にはまだ誰も入っていませんので毎年は参ることもなく今回は7年ぶりに参りました。うちの墓は上の写真では右下の桜の後ろに20個ほど並んで見えるところで、場所的にはさくら並木の一番上の桜の木に近いところにあります。下の写真ではこちらに向かう黒い車のちょうど右あたりになります。
本日のさくら開花は満開を1日過ぎたぐらいの状態で少し紅色がかかり私の好みでは最高でした。この日の花見ツアーは新宿から東名高速で御殿場ICから国道246号経由して参道に入ります。富士霊園のお隣はF1フォミュラレースで有名な富士スピードウエイです。小田急電鉄の霊園参拝バスは片道がトイレ休憩を入れて2時間です。トイレ付バスですが観光バスではなくて年間ダイヤの予約付きの往復路線バスです。
帰りのバスまでの時間は3時間ありますが、墓参のないお客(80%)でもさくらの観賞やお弁当を食べたりビールを飲んだりしていると丁度いい頃の時間になります。現在誰も入っていない私たちの墓石には大きな文字で「生」と私の自筆が彫刻されています。契約の時に規定の範囲以内に好きな言葉を書いて渡せば実物大で彫ってくれます。将来ここに参ってくれる人には「生きることの意義」を考えてくれたらいいがなあ。でも、私たちは、しばらくは此処へは来ませんよ。と言って手も合わさずに墓を後にしました。標高約1000mですが、今日は温かい花曇りの青天の行楽日和でした。