毎日晴天の夏日が続いておりますが五輪中継でTVを夜中まで見ている人も少なくありません。熱を帯びた観戦に頭を冷やそうと夜風を求めて空を見ると満月前の月が煌々と輝いていました。気が付きませんでしたが月光も強く部屋に射し込んでいます。あまりに美しいのでカメラと三脚を取り出して超望遠レンズ2000mm相当で撮影しました。金星日食以来の天体撮影です。
月の場合は太陽と違って撮影フィルターは必要ありません。思ったより鮮明に撮れました。月をこんなに大きく撮影したのは初めてです。8月7日は立秋で暦上は秋に入りますが、中秋の名月(9月30日)の2ヶ月前ですが待ちきれずシャッターを切りました。月齢は14日過ぎの月でほぼ満月に近いです。題して「立秋前の望の月」。月の海もクレーターも充分見ることが出来ます。この西瓜のお尻の様な穴や東側のクレーターがどうなって出来たのか大変気になります。
そこで、デジタルズームでさらに拡大して見ましたが、大きくなるほどお月様のイメージから遠のいてグロテスクになってきます。やはり月は朧月のようにはっきり見えない方がウサギの餅つきを連想する様なロマンチックな気分で鑑賞できるのだと思います。皆さんはどう思われますか。月の海のことをもう少し知りたい人の参考に下記を添付しました。 MK
「月の模様を見てみよう」
月をよく見てみると,黒い模様が見えていますね。この黒い部分は,月の“海”と呼ばれており,地球の海のように見えることからこう名付けられました。水があるわけではありません。
この月の海が作る暗い模様は肉眼でもよく見えるため,昔から人々の注目を集めてきました。みなさんも「月のウサギ」の話は聞いたことがあるでしょう?
そう,日本では,月の模様をウサギが餅つきをしている姿に見立てていました。西洋の国々では,同じ模様を蟹の姿に見立てたり,女の人の横顔や,薪を背負った木こりの姿に見立てたりしています。
ところで,月の模様はいつ見ても同じに見えますね。月は地球を1回まわる間に1回自転しており,いつも同じ側を地球に向けているのです。
すると月の裏側の50%は,地球からは永遠に見えないのでしょうか?
実は,そんなわけでもありません。満月の日に,特徴のある模様を見つけてよく観察してみましょう。同じように見える月ですが,満月のたびに見えている模様が少しずつ違っていることがわかります。
月と太陽の角度,月と太陽と地球の位置関係,地球や月の首振り運動など様々な原因が絡み合って,月は少しずつ振動しているのです。この現象は“秤動”(ひょうどう)と呼ばれ,おかげで私たちは,月表面の 59%を見ることができます。満月の度に必ず見える場所が 41%,残りの 18%は時によって見えたり見えなかったりする場所です。
今日見えている月の模様は,もしかしたら,今日だけしか見えないのかもしれないと思うと見逃せませんね。
8月31日(金) 上記の満月から29日後のブルームーンです。1ヶ月に満月が2度ある月の後の満月をブルームーンというのだそうですがその意味は後日説明をしましょう。
月の出後の20時撮影の満月で地平線上にあるので赤いですが今回はブルームーンです。
4日前に月例10日の半月を取りましたが太陽が正面から当たらないので影のところで表面の凹凸が良く見えます。
23時のブルームーンです。月の出と見比べてみると西瓜のお尻に当たる穴が左に廻っています。月の自転が良く分かります。9月の30日が中秋の名月に当たる望月です。その頃はこのように晴れの日が少なくなりますので見ることが出来ない場合もあります。
月を探る
月の赤道半径は1738Kmで地球の4分の1、質量は地球の約81分の1、平均密度は地球の3分の2です。 月には大気は無く、磁場も地球の10000分の1と微弱です。 月の表面には、クレーターの存在する「高地」と、クレーターが少なく暗い「海」と呼ばれる部分があります。 かつては海の部分にも多くのクレーターが存在していて、のちに内部に溶岩が流出して覆ったためと言われています。 また、溶岩が流れた跡とも考えられる河床や谷状の地形や断層も見つかっています。 ガスの噴出を観測した報告も多くあり、1965年にはNASAの調査でクレーター内の赤色発光現象も観測されています。 詳しくはをご覧下さい。 |
続きは9月末に載せます。MK