イスラエル旅行記

旅行記が完成したので、あとは普通に。、

128.ヴィア・ドロロサ/第6ステーション

2006年11月15日 | Weblog
【写真:ベロニカがイエスの顔を拭いてあげた場所】
「聖書の世界」ミルトス社より


 クレネ人シモンが代わって十字架を担ぎ、再びのろのろと歩きはじめたイエスに、一人の女が近づいて顔を拭いてあげました。ベロニカです。ベロニカという名前は、聖書のどこを探しても見つけることはできませんが、遠藤周作に言わせれば、彼女は誰だっていいと言うのです。

「ただその時、この女の心には胸のしめつけられるような、烈しい憐憫の情が溢れてきた。その感情はもはや周囲の人々の罵声や、兵士たちの暴力や妨害をこえて、この苦しんだ男に手を差しのべた」(遠藤周作)

 それでいい。私もそう思います。ベロニカという女性がどんな人なのか知らなくても、遠藤周作は、
「このおそろしい雰囲気の中で一人だけ、人間をかばおうとした女がいた事。それが僕たちをホッとさせる・・・・ベロニカの小さな存在は、社会や群衆がどんなに堕落しても、人間の中にはなお信頼できる優しい人のいる事を、教えてくれるようだ」とおっしゃるのです。

 ある説によれば、ベロニカは、キリストの衣に触れて十二年間の長血が癒された、あの女性だといわれているそうです。(ルカ8:43~48) 

 第7S、第8S、第9Sは説明だけ聞いて、この後いよいよ聖墳墓教会へ進みました。第10~14のステーションは聖墳墓教会の中にあります。


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127.ヴィア・ドロロサ/第5ステーション

2006年11月15日 | Weblog
【写真:クレネ人シモンがイエスに代わって十字架を担いだ場所】
「聖書の世界」ミルトス社より


 ルカ23:26をひも解いてみましょう。
*彼らがイエスをひいてゆく途中、シモンというクレネ人が郊外から出てきたのを捕らえて十字架を負わせ、それをになってイエスのあとから行かせた。

 その場所にあたるのが、ここだと言うわけで、写真のような建物があります。面白いことに壁には大きな手形がつけられていて、シモンが代わりに十字架を背負った時、思わず手をついたのだと説明がありました。私たちはみな、その手形に自分の手を重ねて、当時に思いを馳せました。
 
 手形そのものを撮ったはずなのですが、その写真を見つけることができませんでした。見つかった時点でお目にかけたいと思います。それにしても、イエスの弟子たちが一人もいなかったのでしょうか。大いに気になるところですが、聖書には次のように記されています。

*・・・・弟子たちは皆イエスを見捨てて逃げ去った。(マタイ26:56)
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