【写真:ベロニカがイエスの顔を拭いてあげた場所】
「聖書の世界」ミルトス社より
クレネ人シモンが代わって十字架を担ぎ、再びのろのろと歩きはじめたイエスに、一人の女が近づいて顔を拭いてあげました。ベロニカです。ベロニカという名前は、聖書のどこを探しても見つけることはできませんが、遠藤周作に言わせれば、彼女は誰だっていいと言うのです。
「ただその時、この女の心には胸のしめつけられるような、烈しい憐憫の情が溢れてきた。その感情はもはや周囲の人々の罵声や、兵士たちの暴力や妨害をこえて、この苦しんだ男に手を差しのべた」(遠藤周作)
それでいい。私もそう思います。ベロニカという女性がどんな人なのか知らなくても、遠藤周作は、
「このおそろしい雰囲気の中で一人だけ、人間をかばおうとした女がいた事。それが僕たちをホッとさせる・・・・ベロニカの小さな存在は、社会や群衆がどんなに堕落しても、人間の中にはなお信頼できる優しい人のいる事を、教えてくれるようだ」とおっしゃるのです。
ある説によれば、ベロニカは、キリストの衣に触れて十二年間の長血が癒された、あの女性だといわれているそうです。(ルカ8:43~48)
第7S、第8S、第9Sは説明だけ聞いて、この後いよいよ聖墳墓教会へ進みました。第10~14のステーションは聖墳墓教会の中にあります。
「聖書の世界」ミルトス社より
クレネ人シモンが代わって十字架を担ぎ、再びのろのろと歩きはじめたイエスに、一人の女が近づいて顔を拭いてあげました。ベロニカです。ベロニカという名前は、聖書のどこを探しても見つけることはできませんが、遠藤周作に言わせれば、彼女は誰だっていいと言うのです。
「ただその時、この女の心には胸のしめつけられるような、烈しい憐憫の情が溢れてきた。その感情はもはや周囲の人々の罵声や、兵士たちの暴力や妨害をこえて、この苦しんだ男に手を差しのべた」(遠藤周作)
それでいい。私もそう思います。ベロニカという女性がどんな人なのか知らなくても、遠藤周作は、
「このおそろしい雰囲気の中で一人だけ、人間をかばおうとした女がいた事。それが僕たちをホッとさせる・・・・ベロニカの小さな存在は、社会や群衆がどんなに堕落しても、人間の中にはなお信頼できる優しい人のいる事を、教えてくれるようだ」とおっしゃるのです。
ある説によれば、ベロニカは、キリストの衣に触れて十二年間の長血が癒された、あの女性だといわれているそうです。(ルカ8:43~48)
第7S、第8S、第9Sは説明だけ聞いて、この後いよいよ聖墳墓教会へ進みました。第10~14のステーションは聖墳墓教会の中にあります。