3月3日(火曜)午前10時から 第1分科会(市民参画推進局関係)は、第2委員会室にて会派を代表して、35分間当局と下記のとおり質疑を行いましたので、報告いたします。
1)新型コロナウイルス感染症対策について
2)磯上グランド内の新体育館の建設について
3)第10回の神戸マラソンについて
4)成年年齢の引き下げに伴う消費者教育について
5)神戸市の技能職の魅力発信事業について
(以下、質疑要旨)
○分科員(大井としひろ) こうべ市民連合の大井でございます。どうぞよろしくお願いします。 一問一答でお願いしたいと思います。たくさん質疑をしたいんで,だらだらした御答弁要りませんので,短い答弁でよろしくお願いします。
そうしましたら,まず最初に,新型コロナウイルス感染症対策で,神戸市における対応方針に のっとり,この市民参画推進局としてどのような取り組みをされておられるのか,まずお伺いしたいと思います。
○岡田市民参画推進局長 市民参画推進局におきましても,市の対応方針を踏まえて対応してござ います。これまで文化施設やスポーツ施設などの所管施設での手洗い,せきエチケット等のポス ターを掲出をいたしておりますし,来館者向けにアルコール消毒液を配備するなど対応してまいりました。さらに,主催行事の延期または中止に加えまして,屋内における感染防止の観点から, 地域福祉センターを初め,区民センター,勤労市民センター,勤労会館,地区体育館,ポートア イランドスポーツセンターなどの所管施設について,本日3日から15日まで閉館とする対応をしてございます。
当局といたしましても,引き続き本市対応方針を踏まえまして,日々刻々の状況を注視しなが ら,迅速かつ適切に対応してまいりたいと,このように考えてございます。
○分科員(大井としひろ) 市民参画局内の職員の皆さん方,子育て中の職員とかおられると思い ますけど,この方々の対応はどんなふうになってます。
○岡田市民参画推進局長 これにつきましても,市の行財政局の方針に基づいて対応しておるわけ でございますけれども,基本的には,やはり当局,結構若い職員が多いものですから,子育て中 の職員も多うございますので,年次有給休暇の取得の推奨ですとか,あるいは在宅勤務が取得可 能な場合には積極的にそれを活用いただく,あるいはフレックスタイムを活用いただく,こういうことを局内で推進をしているところでございます。
○分科員(大井としひろ) 実際に局内で何人ぐらいの方が今回それで休まれておられるんですかね。ちょっと教えてください。
○岡田市民参画推進局長 済みません,正確にきょう何人というのは―― ですけれども,フレック スタイムをとっている職員はそれぞれ数人おりますし,休暇を取る取らないは,休暇の内容が当日把握できておりませんので,ただ,これから推奨していくということでございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひとりやすい雰囲気はつくっていただいて,子育て中のお母さんお 父さん,本当に大変だと思うんで,ぜひよろしくお願いします。
そうしましたら,もう少しお話ししますが,消費者問題の窓口である市民参画推進局ということであれば,今,トイレットペーパーとかマスク等々が品薄とか,インターネットの高額販売と か,いろいろ,悪徳商法っていうんですかね,こういうのが横行しているようですけれども,この辺のところ,消費者センターをお持ちの市民参画推進局,何かその辺対応されておられるのか, ちょっとお聞きします。
○岡田市民参画推進局長 本当に今,スーパーとかそういうところでトイレットペーパーが品切れ とかいうデマに基づいた情報による消費行動だということで,消費生活センターにおきましても, フェイスブックを通じて日々情報を発信しておるんですけれども,これの中で早速注意喚起,啓 発をしているところでございます。また,こういう状況の中で,高額転売みたいなことが起こっておるということについても,積極的に市民の皆さんに注意いただくように,今,啓発をしているところでございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひこの感染症対策,万全,抜かりのないようによろしくお願いしま す。以上です。
そうしましたら,次に,磯上グランド内の新体育館の建設について御質問いたします。
令和4年度前半の完成を目指しまして,勤労会館と生田文化会館の体育館機能を統合した新体 育館を磯上公園内のグラウンドに建設することになりました。この磯上グラウンドは,現在,サッカーやラグビーなど,小さな子供さんから高齢者まで多くの市民の皆さん方に利用されており ます。まあ言えば都会のオアシスといいますか,市民スポーツのメッカというべき場所にあるグ ラウンドでございます。
このたびこの磯上グラウンドに新しい体育館が建設されることになったわけでありますけれども,従前は磯上公園内で外国人のスポーツ交流施設とあわせて整備検討を進めるというようなこ ともお話もあったようでございますけれども,グラウンド内に体育館を建てるといっても,やは り今,現にグラウンドを使っておられる市民スポーツ愛好家の皆さんがおられるわけでございますけれども,この皆さん方にきっちりと説明ができているのか,了解は得ているのか,その辺の ところ,御答弁お願いいたします。
○岡田市民参画推進局長 今,磯上公園のグラウンドを利用される方への説明の問題でございます けども,先ほど来御答弁申し上げておりますが,この2月に予算案を公表して以降,主な利用団 体との協議を精力的に進めているところでございます。利用者の皆様方のさまざまな御意見を丁 寧に聞きながら調整をしてまいりたいと,このように考えてございます。
○分科員(大井としひろ) そこで,ポートアイランドに代替地を用意して,グラウンドを整備し ますよということでありますけれども,私も若いころ,スリーダイヤのユニホーム着まして,ここで神戸リガッタアンドアスレチッククラブの皆さんとよくサッカーの試合をさせていただいたんですけれども,かつてはここはイングランドのプロのサッカーチームやラグビーの代表がお越 しになったというような歴史のあるグラウンドでもあるわけでございます。このような形で幕を 閉じるというようなことになるのは非常に残念でならないし,じくじたる思いがあります。しか し,それが神戸市としての次善の策というのであれば,単に代替のグラウンドを手当てしただけ ということにならないように,現在の利用者の皆さん方の声に丁寧に耳を傾けていただいて,意見を拾い上げてもらいたいと思っております。
ぜひとも,場所は遠くなるが,誰もがよくなったことを実感できるような充実した施設となる よう検討してもらいたいわけでありますけれども,具体的な整備計画の策定は今後どのように進めていくのか,また,新たに整備された代替グラウンドは,利用者申し込みを含めていつから使うことができるのか,少しお伺いします。
○岡田市民参画推進局長 代替グラウンドの件でございますけれども,現状,この磯上公園が都心 部に存在する球技場ということで,大変多くの方に御利用いただいていること十分に認識をして ございます。同じ中央区内でございますポートアイランドに代替グラウンドを整備し,引き続き 現在の皆様方にも御利用いただけるよう対応してまいりたいと考えております。
候補地につきましては,ポートライナーの医療センター駅から約500メートル,徒歩7分,中 央市民病院西隣の下水処理場の南側用地でございます。代替グラウンドの具体的な仕様につきましては,利用者の皆様方のさまざまな御意見をこれから聞いていきながら検討していくわけでご ざいますけれども,規模や附属設備等につきましては,その機能,利便性が向上したと利用者の 方々に実感をいただき,またより喜ばれるものになるように,工夫を考えていきたいと思ってございます。
また,駐車場につきましても,先ほど来御答弁しておりますが,磯上公園にはございませんけれども,このたびは新たに設けたいということで,今後は子供たちの送迎などにも車をお使いい ただけるようになるのではないかと考えてございます。
整備スケジュールでございますけれども,令和3年度当初から御利用いただけるよう,精力的 に整備を進め,磯上グラウンドを利用していただいている方々が利用できない期間が生じないよ うに,きちっと整備をしてまいりたいと考えてございます。
○分科員(大井としひろ) つい先日,2月の11日の建国記念日の日に,私が所属していますライ オンズクラブ―― 私ちょうどサッカー大会の実行委員長もさせていただいて,神戸FCと共催で,ここで小学校1年生,2年生,それから障害ある方々のサッカー大会をさせていただきましてね, 翌日の神戸新聞にも取り上げていただいたんですけれども,そういう小さな子供さんとか高齢者 の方々が使っていただくという意味では,体育館のあと3分の2ぐらいは残るということなんで, そういう意味では,そういう方々の使えるようなグラウンドというのもいいんではないかと思うんですけど,その辺のところはどう考えておられるんですかね。
○黒田市民参画推進局副局長 磯上公園のあり方的なお話になると思うんですが,磯上公園につい ては,私ども建設局が公園として管理してございます。今後,新体育館の建設,私ども始めますが,これにあわせて,周辺環境も踏まえまして,また皆様方の御意見もお聞きしながら,建設局 を初めとする関係部局で連携して,今後のあり方について磯上公園について検討していきたいというふうに考えてございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひよろしくお願いしたいと思います。
実は,磯上グラウンドもそうだったんですけれども,町なかの都会のオアシスということで, 結構砂じんというんですかね,砂ぼこりというのが,地域の方々からいろいろありましてね。あ そこも砂じん対策で高いネットを張ったりとか,いろいろしていただいておったはずなんですけ れども,そのときも人工芝という話がずっとあったんです。
今回も病院の西側というようなことになりますとね,やはり病院はもっとそういう意味では砂 じんとか,そういう問題というのは結構シビアな話になってくるんだと思います。この3億3,00 0万円という予算の中で人工芝のグラウンドというのをぜひ手当てしていただけたらなと思って おるんですけど,これは要望にしておったほうがいいですかね。そういうことで,ぜひよろしく お願いします。
次に,第10回の神戸マラソンについてお伺いします。
私も何度か参加したことのある神戸マラソンがいよいよ令和2年度に第10回を迎えることになるわけです。第10回大会では,震災からの復興を果たしてさらなる高みを目指して新たなステー ジへと進む神戸の姿や震災の経験・教訓を世界中に伝えるための記念事業を実施するとお聞きは しておるんですけれども,お子さんやフルマラソンに参加できない層にも参加してもらえるよう なメモリアルファンランというのも計画されておられるようですけれども,大いにいい取り組み だと思っております。 今回の10回目の記念大会,どのような大会にしようとお考えなのか,ぜひ局長のお考えをお聞 きしたいと思います。
○川中市民参画推進局担当部長 今回で第10回を迎えるということでございます。第10回の大会に つきましても,これまでの大会テーマ,感謝と友情をもとに,神戸マラソンの原点とも言えるあ りがとうの気持ちを未来へつなげていくため,キャッチフレーズを「ありがとう」の42.195キロ から変更し,ありがとう未来へつなごうを掲げて開催する予定でございます。
第1回大会が開催されてから第10回の節目に当たることから,これまでの大会での取り組みを 振り返るとともに,大会テーマである感謝と友情を国内外により広く発信することで,創造的復 興を果たし,兵庫・神戸の姿や震災の経験・教訓を世界中に伝えるため,各記念事業の実施を行 い,また,ロードレースラベル取得大会としての国際的で競技性の高いレースと,市民ランナー も楽しむことができるレースを兼ね備えたさらに魅力のある大会を目指し,第10回大会を実行し ようと考えてございます。 具体的に第10回大会記念事業といたしましては,先ほどありましたように,メモリアルファンランを実施すること,あるいは神戸マラソンに参加意欲・・・連続して落選をされている方の連 続落選枠の設定,あるいは兵庫五国の食材を活用した魅力発信などを実施する予定でございます。 そのほか,10回記念大会としましては,特別ゲストとして野口みずきさんを招聘し,記念グッズ 作成等を行い,記念大会の機運醸成を図っていきたいと考えてございます。子供から大人までが 参画できる記念すべき大会となるよう,企画内容について引き続き検討してまいりたいと考えて ございます。
○分科員(大井としひろ) 私も何度か参加させていただきましてね,一番感じているのは,子供 たちから参加者の皆さんに贈られます絵手紙というのがあるんです。子供たちが一生懸命―― 5 年生か6年生の子供たちが書いてくれたと聞いておるんですけれども,手書きのそういう絵手紙 をもらいましてね。いつもみんなが応援してくれてるなというのは感じておるわけなんですけれ ども,私も走ってますとね,子供たちが沿道で―― 本当に私は前のほうじゃなくて,後ろのほう のぎりぎりの,ゴールするのもぎりぎりぐらいの―― もう何時間も子供たちが初めから最後まで 大声出して応援してくれて,あめとか果物とか,何かいろいろなものをお母さんと一緒にこうや って,いただきながら走ったという覚えがありましてね。やはりこの子供たちが一生懸命応援してくれているということで,神戸でまた走りたいなと思っていただいているランナーもたくさん おられるんじゃないかなと。
今度はそういう子供たちに感謝も込めて,実際に子供たちにもマラソンを体験してもらうというようなことを考えたらどうなんでしょうかね。例えば小・中・高の子供たちに42.195キロを, 小学1年生は100メートル,中・高生は500メートルぐらいで,1,000人ぐらいでたすきをつないでいく,そんな駅伝とかリレー形式の,そんなみんなで走るというようなことは考えられないんでしょうかね。
また,沿道で一生懸命応援してくれている子供たちもたくさんいるわけで,何人かのグループ ごとに白地の旗をお渡しいただいて,そこに子供たちが思い思いのメッセージや絵を描いていた だいて,その絵を,旗を沿道で振ってもらうというような,何かそんな子供たちにもっと盛り上げていただくような,そんな10回大会にしてはどうかなと思うんですけれども,どうでしょう。
○川中市民参画推進局担当部長 今まで応援の参加だった子供たちがスタート付近から大丸や南京 町あたりを走ることができるメモリアルファンランを実施予定でございます。ランナーが通過した直後の神戸マラソンの熱気が残るコースを子供たちが走ることを想定しており,大規模都市型 マラソンの疑似体験をできる機会を子供たちに提供したいと考えてございます。 委員の言っておりましたリレー形式の実施につきましては,子供たちと一般ランナーが一緒に 走ることを想定すると,少し安全性を担保するためにランナー間の距離を保つことや,競技定員 の見直し,交通規制時間の延長等が必要になることも考えられ,公認のフルマラソン競技とあわせての実施についてはいま少し難しいのではないかなというふうに考えてございますが,第10回 記念大会においては,ファンランに参加する子供たちや,それぞれ応援する子供たちが神戸マラ ソンの雰囲気をじかに体験できるように工夫することで,子供たちに貴重な機会を提供していき たいと考えてございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひ子供たちが―― ぜひ今まで9回一生懸命応援してくれた子供たち のための10回大会にしていただいて,子供たちがどこかで―― 42.195無理だったら,たとえスタ ートの100メートルでもいいですから,何か代表ぐらいが一緒になってトップランナーと走るぐ らいの,そんなことぐらいは考えていただいて,それと,先ほど申しました子供たちの応援の旗なんかは,今はもう簡単に旗に―― 例えば紙に絵を描いて,それをそのまま旗に印刷して,旗な んて簡単にできるんですよ。そういう―― 先ほどの御答弁では,旗の子供の応援と いうのは一切おっしゃらなかったんですけど,ぜひ採用していただきたいんですけど,どうでし ょう。
○川中市民参画推進局担当部長 その辺につきましても,地域と知恵を出し合いながら,子供たち にスポットライトが当たるような企画を検討し,市内の生徒や子供たちが積極的に参加できるような機会をふやしていきたいと考えてございます。
○分科員(大井としひろ) 今,子供たち,きょうからコロナウイルスでというようなことで,多 分どれぐらいで終息するかわかりませんけどもね,夏過ぎて,オリンピック終わって,その後ぐ らいであれば,もうそういう状況でもないと思います。ぜひ子供たちが―― 今ちょっと閉塞感の ある中で子供たちもおられるんで,ぜひ楽しい,そしてみんなで楽しんでもらえるマラソン大会 にぜひしていただきたいとお願いします。
そうしましたら,次に,成年年齢の引き下げに伴う消費者教育についてお伺いします。
民法の一部を改正する法律が平成30年6月に公布され,民法における成年年齢が20歳から18歳 に引き下げられ,令和4年4月1日から施行されることになっております。この成年年齢の引き 下げに伴い,18歳や19歳の若者が成年として自分の意思で契約ができるようになるわけでござい ます。例えばインターネットを通じた商品売買や消費者金融からの借り入れなど,自分1人でで きるようになってしまいます。十分な経験のない消費者教育や金融教育を受けてない若者が容易 に契約ができるようになることから,本人が想定していないような消費者被害,トラブルに巻き 込まれるのではと非常に危惧をしておるのは私だけではないと思います。特に年齢が低いほど素 直に受け入れる傾向があるともいう話も聞くわけで,制度が導入される令和4年4月まで時間が ないことから,早急にこの18歳以下の子供たちを対象に消費者教育を展開するべきだと思います けれども,御見解をお伺いします。
○黒田市民参画推進局副局長 御指摘の成年年齢の引き下げに伴う消費者教育についてということ でございますが,私ども成年年齢の引き下げによって,これまでの未成年者―― 18歳,19歳が親 の同意なく,クレジットカードを作成するであるとか,ローンを組む,携帯電話を購入する,ア パートを借りる,こういうことが単独で契約できることになるという問題がございます。
神戸市の消費生活センターに寄せられる相談は,契約当事者が20から21歳の相談が18歳から19 歳の相談に比べて1.5倍から2倍と,成年になった途端に倍近くになるという傾向がございます。
このことからも,成人になった若者は未成年者取消権で保護されている未成年の若者よりも消費 者トラブルの被害に遭いやすい傾向にございまして,成年年齢の引き下げにより18歳,19歳の消 費者被害が拡大することが懸念されてございます。
私どもの取り組みでございますが,御指摘の18歳以下の子供たちを対象として次のような取り 組みを行っています。1つは,高等学校における消費者教育でございますが,これは県の県立消 費生活総合センターが高等学校を対象に出前講座などの啓発を行ってございまして,私どもの市 においても,学校からの依頼に基づきまして,消費者トラブル防止等をテーマに出前講座をやってございます。また,教員向けには消費生活センターにおいてDVDなどの消費者教材の貸し出しを行ってございます。 また,大学における消費者教育なんですが,消費者問題に関する授業を関西学院大学と神戸学 院大学において実施してございまして,消費生活センター職員も講師を務めたりしてございます。
さらに,市内の芸工大であるとか武庫川女子大学,神戸女子短期大学,甲南女子大学でも,各1 回になりますが,講義を担当したりしてございますので,このあたりでそういう世代の啓発をし ているところでございます。
また,事業者との連携としまして,携帯電話事業者3社と連携しまして,18歳以下を対象に, 消費生活センターなどの身近な消費生活相談窓口につなぐ消費者ホットライン188,これを案内 する啓発グッズ―― 元年度は消しゴムを配りましたが―― を啓発チラシとともに,携帯電話の契 約が増加する3月に配布したりしてございます。 地域による啓発につきましても,各区と連携して,例えば青少協―― 青少年育成協議会の支部 長会において,若者に被害が多い消費者トラブル等の情報提供を行うなどしてございます。
今後,現在の取り組みを継続するとともに,特に,御指摘のように,高等学校への啓発を強化していくことが重要であると考えてございますので,高等学校への出前講座など,消費者教育の 拡充に向けて教育委員会とも検討を進めていきたいと考えてございます。 以上でございます。
○分科員(大井としひろ) 最初に私も言いましたけども,この教育というのが結構,高校生になってから―― これ2年間,時間がないんで,今はこの2年間の前後は高校生の18歳前の子供たち にしっかりとしないといけないんでしょうけども,こういうのがやっぱり,鉄は熱いうちにとい うように,もっと小さなところから,小さい子供の―― 小学生ぐらいの子供たちにこういう重要 性というのを認識してもらうような教育を取り入れていただかないと,いざ18歳になったときに は,この子たちがそういうことで対応できるかというと,なかなか厳しいんではないかなと危惧 しています。 特に今,高齢者の方々の詐欺事件なんか見てますとね,もうそれこそ私でもだまされるんじゃ ないか―― 高齢者というんじゃなくて,それこそあの手この手で,いろんな形で,だましの手法 で何億というお金がだましとられていると。これね,今度狙いを若年層のほうにこの手の連中が 向けますと,一気に,高齢者の方ではなくて,若年層のこういう詐欺事件が多発するのではないかなと思ってます。 そういう意味から言いましても,やはり市民参画の消費者の問題の窓口と教育委員会とが連携 とっていただいて,そして,もっと小さな子供さんの時代から,そして,常々こういう問題についての情報交換というんですか,こんな手合いの連中がこんなというような,何かそんなことを していかないと,これは本当にえらいことになるなと思ってます。あと2年後なんでね,ちょっ とその辺,もうちょっと危機感を持って答弁していただけます。
○岡田市民参画推進局長 今,副局長から御答弁申し上げましたように,現時点で高等学校をター ゲットにした教育といいますか,消費者教育を中心に進めておるところでございますけれども, 今いただいた御指摘も踏まえ,よく教育委員会とも相談をしてまいりたいと,かように思います。
○分科員(大井としひろ) こういう消費者トラブルというのは,学校,教育現場を深く理解して いる人材の育成というのが―― 強化というのが不可欠であると言われております。例えば相談員 を常勤の専門職として位置づけること,あるいは,消費者教育に関心のある方を一定期間消費者 行政担当部局に配置するというようなことも重要でしょうし,先ほども申しましたように,学校 現場との交流や,連携や,継続できる仕組みの構築というのが急務でないかと思っております。 この行政の横のつながりや連携,学校現場とかかわりを深めていくというような,そういう意味 で今でも何かやっておられることがあるんですかね。ちょっとそこをお聞きします。
○黒田市民参画推進局副局長 先ほどちょっと答弁で申し上げましたように,高等学校に対するあ れにつきましては,私どもの消費者センターにおいても,学校からの依頼に基づいて,そういう 消費者トラブル等の防止に向けた出前講座なんかも実施しているというふうに―― 活動をさせて いただいてございます。申し上げましたが,教職員の方々に向けても,DVDなどがありますの で,そういう消費者教育教材の貸し出しを行ったりするのが今の取り組みになってございます。
○分科員(大井としひろ) 私は消費者行政の担当部局,そういうところに,まあ言えば相談員を, 常勤の専門職というような人を置いていただくのはどうなのかなとお聞きしたんですけれども, また,学校現場の先生方との連携というか,学校現場の中にもそういう専門官という方がいていただいたほうがいいのではないかなと思います。こっちは教育委員会の関係なんで,また教育委 員会と話しますけれども,そういう意味で相談員を―― 常勤の専門職というような,そんな方は 今,神戸市には,市民参画推進局にはおるんですかね。
○佐久間市民参画推進局消費生活センター所長 先生御指摘の消費生活相談員につきましては,消 費生活相談業務は神戸市の場合,現在,委託業務になっております。その委託業務を受けており ます神戸市消費者協会のほうにつきまして,相談員のほうは17名ほど配置しております。 以上でございます。
○分科員(大井としひろ) その相談員の方々っていうのは学校とは何か連携というか,何かそんなことはされておられるんですか。
○佐久間市民参画推進局消費生活センター所長 今,相談員の件で申し上げましたが,神戸市の場 合,平成21年度から25年度までにかけまして神戸コンシューマー・スクールというのを開講いた しました。これで,消費者問題の解決方法の提案ができる人材ということで,消費生活マスター を輩出いたしております。現在もこの消費生活マスターが30名以上活動を行っておりまして,先 生御指摘の小・中学校へ依頼を受けて講義に参りましたり,地域団体,大学へ出向いて講座を行 ったり,新聞への執筆活動などを行って,消費者教育の推進に努めているところでございます。 今年度は,消費生活マスターの活動につきましては,延べ82回の活動を行っているところでございます。 以上でございます。
○分科員(大井としひろ) この種の問題というのは,先ほどの高齢者の方々のそういう詐欺の問 題とか,今度はこれが若い方々に向かっていくということで,18歳からということになりますと, この辺やっぱり高校生の彼らがターゲットになるということになると,このコンシューマー・ス クールですか,マスターというんですか,こういう方々は,そういう詐欺集団というか,そうい う方々とも対抗できるような,そんな教育っていうのはされておられるんですか。
○佐久間市民参画推進局消費生活センター所長 先ほど申し上げました神戸コンシューマー・スク ールにつきましては,平成21年度から25年度で終了しておりますが,その後,活動していただく マスターさんにつきましては,毎年研修会や研究会を開いていただいて,いろいろ知識の習得に 努めていただいております。この神戸コンシューマー・スクールを卒業したマスターさんが,消 費者トラブルの解決方法の提案ができるということでございますので,子供たちに向かってもいろんな場を通じて啓発,教育に携わっていただいております。
先生がいろいろ18歳,19歳の部分で言われる部分でいきますと,我々消費生活相談を受けておりますので,年代別で見ますと若年層に多いトレンドが見えてまいります。具体的には,インターネット関連でオンラインゲームに関することとか,賃貸アパート関係,化粧品,エステというものがございます。このような事案を中心として,契約という大切なことを身につけてもらえる ように取り組んでまいっておるのがこの消費生活マスターでございます。中には弁護士の先生も いらっしゃいますし,弁護士の先生の勉強会も開いておりまして,そういう知識の習得に努めて まいるところでございます。 以上でございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひそこの危機管理というか,これは,子供たちがそういう形で自己 破産というような,そういうことになりますと,社会人になったときに,それこそ一生重い十字 架背負ってというようなことになりかねない。大変これ危惧をしている,大変大きなテーマだと 思っております。ぜひこの神戸の子供たちからそういう子が出ないようにしていただくためには, やっぱり学校と連携していただいて,契約ということの重大性―― 事の重大性ということをしっかりと小さなときから教えていただいて,そういう自己破産とか,そういう形で人生棒に振るようなことのないような対策というのはぜひ考えていただきたいとお願いしておきます。
最後に,神戸市の技能職の魅力発信事業ということで,市民生活や市内経済の基盤を支えてこられた多様な技能職の皆さんは,私たち神戸の,やはりものづくり産業の市の財産であると私は思っております。この技能職の皆さんから成る団体は平成3年度の48団体をピークに年々減少して,令和元年度11月には37団体となっておられるようでございます。
ここには,人口減少社会の進行やライフスタイルの多様化,ICTの浸透などさまざまな要因 があるんだと思いますけれども,この技能職というか,名人と言われる,こういう方々を取り巻 く環境には,やはり後継者の育成や技術革新への対応,販路の拡大などさまざまな課題があると は思いますけれども,本市においてもこのような課題に対応するための施策の展開が必要だと思 いますけれども,これまでの取り組み状況はどうなのか,お伺いをしたいと思います。
○岡田市民参画推進局長 技能職の御指摘だったと思います。私もこの技能職というのは本当に市 民生活の基盤を支える―― 言葉は悪いですけど,目に見えない部分で本当に支えていただいている。ところが,なかなかそれがPRできずに,その存在という意義をわかってもらえないという状況に昨今あるというふうに,御指摘のとおり,私も同様に考えているところでございます。
私どもといたしましては,この技能職の団体と一緒になりまして,そういう御指摘のあった後 継者育成等の問題について何とか解決策をということで取り組んでいるところでございます。まずは多くの市民の方にこの技能職の存在をわかっていただく,あるいは子供たちに興味を持って いただくと,こういうことが非常に大切であると考えてございますので,この若い世代を対象に, 技能体験などを通して理解してもらう施策を中心に進めてございます。
具体的に申しますと,技能グランプリ&フェスタということで,毎年11月の技能月間に若年者 に対する実技指導や体験をここでも行ってございますし,また,この技能職団体と協力をいただきまして,平成5年度からになりますけれども,中学校に講師として皆さんに行っていただいて, 自分たちのわざと,それから職人というものの意義というものを授業の中で披露いただくということで,進路学習会と銘打って,市内の中学校にも御協力いただいて進めてきてございます。また,これに加えまして,20年度からは青陽須磨支援学校にも参りまして,障害を持つ生徒も対象 として技能体験を披露している。
さらに,神戸マイスターというのを―― 今,名人というお話ございましたけれども,全国に通用する卓越した技術や技能を有する方で人格的にもすぐれているという,こういう方を選ばれて おるわけですけれども,この神戸マイスターにも,市内中学校にそのマイスターの授業として,自分たちでみずから講師として行っていただいているという状況がございます。
トライやる・ウィークというのが中学生にございますけども,トライやる・ウィークの行き場 所ということにつきましても,美容師ですとか,洋菓子職人でありますとか,そういう技能職場 で積極的に受け入れておりまして,実際に仕事の体験もしているところでございます。
また,技能職発信事業ということで,今ちょっとお手元にお持ちいただいていますけれども, 写真集を皆さんの協力でつくりまして,今,アドウインドーに,役所に入る手前でもキューブ型 のそういうのを置いてPRをさせていただいているんですけれども,動画も作成をしたりしてと いうことで,いい作品になってるんじゃないかなと思います。
こういうものを積極的にあらゆる機会を通してPRしていくことで,市民生活の基盤を支える 技能の重要性というものを広く訴えていきたいというふうに考えてございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひ,技能と技術は違いまして,技術は紙とか資料とかで伝承できるんですけど,技能というのは何十年と積み上げた上にできる名人芸なんですよ。この名人芸というのは,やはりすばらしい技能の名人の方が神戸市にはたくさんおられるんです。ここにもこの冊子を出していただきましたけれども,ぜひその名人芸を映像で残していただいて,その映像を 子供たちにぜひ見ていただくと,「僕もあんなんしたい」と思ってくれる子どもが出てくると思います。 そうすると,こういう職場がまた復活していただけるんではないかなと,そんな希望も持っておりますんで,そういう意味のものづくり産業をぜひ支えていただいて,よろしくお願いしたいと思います。 以上です。
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