令和2年度予算案について、3月4日(水曜)午前10時から予算特別委員会 第1分科会(こども家庭局関係)は、第2委員会室にて会派を代表して、35分間当局と下記のとおり質疑を行いましたので、報告いたします。
1)新型コロナウイルス感染症対策について
2)本市の児童虐待対応について
・警察との情報連携について
・児童相談所の夜間対応について
3)保育人材確保施策について
○分科員(大井としひろ) 神戸市民連合の大井でございます。それでは,一問一答でよろしくお願いします。
先ほどもありましたが,最初に新型コロナウイルス感染症対策として,神戸市の対応方針等についてお伺いをしたいと思います。
きのうも午前中に,神戸市内で男性の方が,そして午後の7時過ぎには女性の方が神戸市内でコロナウイルスの感染者が―― 陽性ということで,いよいよというような感じになってきたわけでございますけれども,今回の,この放課後児童クラブ,学童保育コーナー,学童クラブ,学童保育について,通常の長期休暇と同様,夏休みのような感じで,午前中から保育を実施とあるわけでございますけれども,この辺の児童館及び学童保育コーナー,小学校での―― 小学校3年生までの児童を対象に受け入れるというようなことも聞いておるんですけれども,この辺のところは申し込めば全員受けてもらえるわけなんですかね,ちょっとその辺お聞きします。
○高田こども家庭局副局長 委員御指摘のとおり,今回の学校の臨時休業に伴いまして,学童保育コーナー,あるいは児童館で行っている学童保育,そして小学校での受け入れをするということで取り組んでおるところでございます。
先ほども申し上げましたけれども,基本は感染リスクからお子さんを守るために,できるだけ御活動で保育をお願いしたいというところでございますけれども,さまざまな御事情で家庭保育ができないお子さんにつきましては,学童保育に既に登録いただいている児童につきましては,ふだん来ている学童保育コーナー,あるいは一部,コーナーをあけずに児童館のほうに集約をして実施するところもございますけれども,ふだん通っていただいている学童保育に来ていただくと―― 今申しましたのは,1年生から3年生の取り扱いでございます。できるだけ,学童保育が人数が過密にならないように,4年生から6年生については,学校のほうでの受け入れということで,放課後の時間におうちに帰るということができないお子さんについては,学校での受け入れが終わってから,学童保育のほうに来ていただくということになりますが,これはいずれも,既に学童保育に登録をされてるお子さんということになります。もし,今から学童保育を利用したいということで,例えば3月からお母さんが働きに出ることになったとか,今まで学童保育を利用してなかったけれども,必要になったという方については,入会の申し込みをしていただきましたら,御両親が働いているとか,昼間保護者がいないといった要件を満たすお子さんについては,当然,入会を受け付けて御利用いただくことが可能でございます。
そういう入会申し込みをするほどじゃないけれども,ちょっと預け場所に困るんだというような場合は,学校のほうで,1年生から6年生まで,小学校のほうで受け入れを行っておりますので,そちらにつきましては,そういう必要のある方は学校のほうに申し出ていただいて,受け入れをするということになってございます。
○分科員(大井としひろ) 要は,ちょっと私も矛盾したような質疑になるかもわかりませんけれども,要は子供たちをコロナから守るというのが大前提というのは,よくわかった上で質問させていただいておるんですけれども,例えば,この児童館で感染症予防対策,どんな対処法で子供たちを今―― きのうから受け入れておられるのか,ちょっとお尋ねしたいと思います。
きょうの神戸新聞には,子供の座席の配置を1メートル以上離してというような厚生労働省のほうから2日の日に各都道府県,あるいは神戸市にも通達があったと聞いておるんですけど,その辺,ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○高田こども家庭局副局長 委員御指摘のとおり,子供を感染から守るということがやはり第一かと思います。そういうことで,なるべく家庭でということでお願いしてるんですが,どうしても必要のある方が学童に来られて,そこで子供同士で感染が広がるということ,これは絶対にあってはなりませんので,感染予防対策,これはもう全力でやらなければならない,大変重要なことだと思っております。
そういう中で,私どもといたしましては,感染予防をするため,まずは小まめな手洗いとかうがい,あるいはせきエチケットといった,基本的な感染症対策,これはコロナに対しても有効でございますので,これをきちっと励行する,徹底するということを各学童保育の事業者に対し,通知をいたしまして,子供さんにも実施をしていただくということを指導いたしております。
また,学童保育室の中で,今,委員のほうからも御指摘ありましたように,児童同士の距離を確保して,近距離での接触を避けるということ,これも大事なことでございます。
また,部屋を閉め切って密室ということになりますと,感染リスク高まりますので,小まめに換気をするとか,温度・湿度の管理をきちっとやる,そういったことで適切な環境を維持をすること,そして消毒ですね,子供が手を触れるドアであったり,手すりであったり,そういうようなところについては次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液を用いまして,拭き取りをして,殺菌をする,消毒をすけるといった清潔の保持でありますとか,また狭い室内でたくさんの子供が長時間とどまりますと,感染リスクが高まりますので,例えば,外遊びを取り入れるなどして屋外での活動を積極的に行うといったようなことも促しておるところでございます。
可能な限りの対策を各学童保育の運営者に行っていただくということでお願いをしておりますけれども,例えば,1メートル離すといいましても,物理的な部屋の広さの問題がございます。当然,条例等で基準が決まっておりますので,子供1人当たりの基準というのは満たすようにしておるんですけれども,より過密にならないような配慮というのが当然,今回も必要だと思っております。
各学童保育所の状況を確認をいたしますと,平均すると大体登録児童数の半分弱ぐらいの方が,昨日もお越しになったということで,ふだんよりはすいておる状態ではあるんですけれども,これも長期間にわたると,出席する児童がふえるというようなことも考えられますし,場所によっては,少し混むようなところもあるかもわかりません。そういった場合のために,例えば,ふだんは使ってない部屋を学童保育のために使う,それが自分とこの施設だけで足りない場合は,例えば学校であれば,使っていない教室を学童保育のために特別に使わせてもらうとか,児童館等であっても,例えば,地域福祉センターとか,勤労市民センターとか,合築されてる公共施設,基本的に閉館になってると思うんですけれども,そういったところも使わせてもらって,できるだけ面積を確保し,児童同士の密な接触がないようにといったような取り組みを今後も引き続きやってまいりたいと考えております。
○分科員(大井としひろ) 今回の学校での受け入れというのは,やっぱり現場でどのような課題があるのかとか,想定はされておられるんですかね,例えば,子育て世帯へのアピールにはなるとは思うんですけども,結局子供を集めて感染拡大しましたとなれば,誰が責任とるんだということになるわけなんですね。やっぱり,大切なことは,本当に必要な家庭の子供たちを手厚く支援することでないかと思っております。ほかの自治体と比べて,頑張って支援することが,逆に感染拡大につながるというようなことになるんではないかと思いますけれども,今一番すべきことというのは,自宅待機など,そういう,まあ言えば拡大感染防止っていうのが一番喫緊の課題ではないかと思うんですけども,今のお話を聞いておりますと,児童館とかそういうところ,結構詰め込まれて子供がおるような様子も今伺ったんですけど,その辺,本当に大丈夫なんですかね。
○高田こども家庭局副局長 委員御指摘のとおり,感染拡大の防止,これが第一であるというふうに考えてございます。繰り返しになりますけれども,今回の臨時休業の措置の趣旨は,子供を感染リスクから守るために,できるだけ自宅にとどまっていただく,それが安全につながるということだと思います。そして,やむを得ない場合に限って,学童保育や小学校での受け入れ,委員御指摘の,本当に必要な家庭の子供に限って,そういった対応をとるということが肝心であると,そういう考え方のもとで行うべきものであると考えております。
そういうことで,保護者に対しましては,これまでも感染防止の観点から,できるだけ各家庭における保育をお願いをしておるところでございますけれども,昨日,市内で初めての感染者が2例発生をしたということを受けまして,可能な限り家庭で保育をしていただくように,改めてお願いをしておるところでございます。
その上で保護者が仕事をどうしても休むことができなくて,また子供を面倒見る方が確保できないといったような御事情がある,本当に必要な家庭のお子さんについて,学童保育のほうで受け入れをしたいということで取り組んでおるわけでございます。
受け入れに当たりましては,先ほど申しましたように,感染防止に全力で取り組むわけでございますけれども,学童保育施設それぞれで,部屋の広さも違いますし,来てるお子さんの数も違いますので,ゆったりとしているところもあれば,比較的子供さんが多いところもありますので,過密になっているおそれのあるところについては,私どもの職員が直接行って,現地を確認することも含めて,どのような状況になっているのか把握をいたしまして,その上で,もし,ここちょっと場所が狭いから,もうちょっと別の部屋を確保して,面積広げる必要があるなというふうに判断をした場合は,例えば,それが学校であれば,教育委員会あるいは学校のほうに部屋を貸してくれというお願いをしたり,学校以外のところであれば,先ほども申しましたように,近隣の公共施設等の利用も含めまして,面積を確保することで,児童の完全の防止に万全を期してまいりたいというふうに考えております。
○分科員(大井としひろ) ぜひ,教育機関,教育委員会,学校現場ともよく調整をしていただいて進めていただきたいんですけども,例えば,4年生以上の家庭の,保育することのできない児童は小学校で預かるということになっておるようですけれども,これは学童保育の子供たちだけですか。通常の神戸っ子のびのびひろばのような形の受け入れはないんですかね。神戸っ子のびのびひろばには,平日とか,毎日対応しているとか,学校によって週1のところもあるようですけれども,この辺は毎日対応するとか,その辺のところというのはどう考えておられるのか。今回の緊急事態に対して,全校にそういうのびのびひろばみたいなことも考えておられるんですかね。ちょっと,その辺も含めて,ちょっとお聞きしたいと思います。
○高田こども家庭局副局長 のびのびひろばに関連しての御指摘でございますけれども,4年生以上の受け入れにつきましては,学童で登録している児童,それから学童に登録していない児童も含めまして,お預かりをする必要がある児童は,学校のほうで受け入れをするということになってございます。したがいまして,学童に登録していない児童も含めた全児童が対象ということになるわけでございますけれども,これはのびのびの枠組みではなく,学校の先生のほうで登校してきた児童を自習をさせながら,先生のほうが見守りを行うという形で,地域の方の御協力を得て実施をしておりますのびのびについては,従来から小学校が休校になる場合は活動のほうも休止をいただいているところでございまして,のびのびのほうも,今回は同様に中止をさせていただいているところでございまして,のびのびという枠組みではございませんが,学童に登録していない児童も,必要な子については学校のほうで受け入れて見守ると,そういう体制をとっておるということでございます。
○分科員(大井としひろ) 私は最初に申しときますけど,矛盾したような質疑になるというのは,子供たちとか御家族,御家庭のことを考えますとそういうことなんでしょうけども,これ最終的に,要は見通しもないとは申しませんけれども,こういう学校に子供たちを集めて,こういう形で―― 休校という形で集められて,これやっぱり最大の趣旨というか,あれは感染拡大を予防するということだと思うんで,これ逆に,そういう形で子供たちを集めてしまうというのが,やっぱりこれ問題あるのかな,どうなのかなというのは,私も質問しながら―― 悩みながら質問させていただいてるんですけども,やっぱり最後は子供たちに,そういうコロナウイルスが感染しないというのが一番大事なことなんで,そういう意味ではやっぱり自宅待機というか,なかなか子供たち,おうちでずっとしとけと言われても,なかなかできないでしょうし,お母さんが働きに行っておられるとかっていうことになると,そうはなかなかいかないとは思いますけれども,やっぱり厚生労働省,学童の支援に教員を派遣できるというようなこともおっしゃっておられますけれども,先生方も学童の皆さんがパンクしないように,今ももう既に学校で受け入れもされておられるようなことも聞いておるわけです。そして,学童への支援に―― 行かせるというのではなくて,やっぱり最もとるべき対策っていうのは自宅待機やと,子供たちがやっぱり個々人,感染しないように,そういうことが一番大事なんだと思うわけなんですよね。ですので,ここのところ,そちらは受け入れるということで,いろんな御家庭を受け入れるということも大事なんですけど,現場というか,その施設の,いえばいろんな,場所,場所によって,狭いところで保育されているところもあるようなんでね,ちょっとその辺はやっぱり現場,現場をよく見きわめていただいて,これ最終的に,本当に神戸市内でも2名の方が感染者が出ましたのでね,これもう東京や北海道の話じゃないんですよ。もう神戸市内でもこういうことになってて,子供たちをいかに守るか,いかにしてみんながということになっていきますのでね,やはりこの辺のところというのは,行政の呼びかけというのも一番大きな役目になりますので,もろ刃の剣になるんだと思いますけれども,やっぱりその辺のところは,現場,現場でよく見きわめていただいて,最終的に神戸市内から子供の感染者が出たとなると,これは何をか言わんやということになります。その辺のところはよろしくお願いしたいと思います。
次に,令和2年度のこども家庭局関連で,まず初めに,この須磨区で発生した―― 昨年の11月に発生しました3カ月の乳児の死亡事案,また深夜に小学校6年の女児を追い返すという,あり得ない対応をした児童相談所の夜間窓口対応等について,本市の児童虐待対応について,幾つか質問をしたいと思います。
まず最初に御質問させていただきますのは,委員会でもいろいろ―― 種々述べさせていただきましたけれども,警察との情報連携,須磨区の乳幼児の死亡事案というのは平成29年の11月,須磨区役所がかかわっていた事案でもあるにもかかわらず,警察からの虐待通告というのが平成30年の8月,そして令和元年の11月に事件が発生しておるわけであります。そういう意味では,警察はその辺のところというのは,ある程度情報をつかんで,神戸市のほうに虐待通告をしていただいておったんだと思いますけれども,この警察との連携が児童虐待のやはりかなめであると,私は前回の委員会でも申させていただきましたけれども,平成31年3月に連携強化の協定を締結したとは聞いているんですけれども,結局,残念ながら,今回の事案で全く機能していなかったというようなことになっておるんではないかと思います。この情報共有の強化,もっと必要ではないかと思いますけれども,その辺のところはどうお考えか,ちょっとお伺いします。
○森下こども家庭局長 児童虐待を防止するという観点の中で,委員おっしゃいます警察との連携というのは,我々も非常に有力な手法だというふうに思ってございます。また,これまでも御指摘をいただいた点だというのは認識をしてございます。
まさにおっしゃっていただいた平成31年の3月に協定を結び直しました。それまでは,平成26年の2月に締結をした協定をもとにして,警察との協力をしてきたわけでございますが,新たに31年に結びました協定の中では,国が示しております身体的虐待,ネグレクト,性的虐待に加えまして,心理的虐待についても第三者からの通報を共有するということで,この時点で警察と全件―― 原則として全件共有できるという,そういう環境ができたというふうに我々思ってございますし,現に実現をしてございます。
さらに,警察との間の情報共有でございますけれども,定期的に職員と警察が連絡をとって,それぞれが持っている情報の共有というのもしておりまして,今後も深めてまいりたいというふうに,そのように考えている次第でございます。
○分科員(大井としひろ) 委員会でも申しましたけれども,文教こども委員会で視察に行きました埼玉県のほうで,管轄する7カ所の児童相談所が把握した虐待情報というのが,全てが電子データ化されてまして,そして埼玉県警と埼玉県のこども家庭課とが連携して取り組みをやっているというのを見せていただきまして,そのときに埼玉県のほうでは,これをもっとデータベース化して,もっとシステムをリアルタイムで見れるような,そういうのにこれから進めるんですと。そのとき,ちょうど,当時鹿児島で,児童虐待で小さなお子さんが亡くなったというような事案がありまして,埼玉県ではそういうことはまずあり得ないと。警察が身柄つき通告とか,そういう形で,児童相談所の情報を持って,そういう地域の方からの,そういう通告があったときにも素早く対応していただいて,子供を引き離すというようなことをしていますというようなお話を聞きましてね,それで神戸市に帰ってきて,神戸市でもそんなことをやっておられるんですかというお尋ねをさせていただくと,そういう連携してるということで,安心しておったわけですよ。だけど,去年の11月に3カ月の小さな赤ちゃんが亡くなってしまうと,やっぱりね,この辺のところというのは,やはりせっかく警察からのそういう連絡もあったにもかかわらず,こういうことになっておるということについては,やっぱり大いに反省していただかないといけないでしょうし,保健師さんやケースワーカーさんが何をしとったんかと,そこに尽きるわけですよ。やっぱりその辺のところはしっかりやってましたと,そうおっしゃっていただいてもね,事実こういう小さな子供が亡くなってしまっておるということは,もう耐えられない。また,須磨区やと。もう須磨区,何でもかんでも皆須磨区でね,若い方々はどんどんこのまちから出ていきますよ。そんなことを考えると,ぜひ,ここらのところっていうのは,もっと前向きに取り組んでいただきたいと思いますけど,どうですか。
○森下こども家庭局長 委員おっしゃいました埼玉県のお話につきましては,我々も情報もお聞きをいたしまして,研究も進めてございます。データの共有につきまして,我々も警察ともデータとして共有をしておりますけれども,おっしゃるようにシステムとして組んでるという状況ではございません。また,非常に児童虐待にかかわる情報というのは,非常にセンシティブな問題がありまして,個人情報というのをどのようにしていくかというのは,今後もずっと検討し続けていかなければなりませんけれども,確かに,埼玉県の取り組み,データ更新のスピード,共有のスピードは速いというメリットがあるというふうに我々も思ってございます。そういった警察の協力というのは,今後も必要だというふうに思ってございますので,今の取り組みをよしとせずに,埼玉県の取り組みも参考にしながら,そういった協力という部分については,他都市の事例も研究して,さらに情報共有に向けて取り組みを進めていきたいというふうに思ってございます。
また,警察との情報共有以外の部分につきましても,神戸市の児童を―― 神戸市こどもを虐待から守る条例に基づきまして,その内容であったり,その精神というものを職員同士で共有して,また深く胸に刻んで前に進んでいこうと,今回のことを契機にそういった取り組みも―― さまざまな取り組みを進めていこうというふうにしてございますので,そういったことも含めて,もう1度足元を見直し,また手法も見直しながら,児童虐待防止に努めてまいりたいというふうに思ってございます。
○分科員(大井としひろ) ぜひ,よろしくお願いします。
そうしましたら,この児童相談所の夜間電話相談対応ですけれども,この児童相談所の窓口対応について,今回の事案につきまして,再発防止に向けて,調査委員会というか,そういうのを立ち上げるそうですけれども,具体的にどのように考えておられるのか,少しお尋ねします。
○大野こども家庭局こども家庭センター所長 今回の対応につきましては,極めて不適切でございました。2度とあってはならない事案でありまして,再発防止が重要であると認識をしてございます。
当面の対応といたしましては,相談員への指導でございますけれども,事案発生後に業務に当たる相談員に対しましては,1人1人,今回の事案について伝えるとともに,適切な対応を説明をし,業務に当たるようにしてございます。
委託先への指導等でございますが,事案の発生後も,日々業務が続いておりまして,直ちに委託先の変更等は困難でございますが,業務につく相談員だけでなく,当該法人の役員に対しまして,今回の事案に係る説明,相談員への適正な業務に関する周知徹底を依頼したところでございます。
業務マニュアルにつきましては,業務内容がしっかりと1人1人の相談員に伝わるよう,速やかに改定する予定でございます。
今後の取り組みでございますが,子供たちを守ることを使命とする私どもこども家庭センターの運営において,2度とこのような事案が発生をしないよう,速やかに再発防止に向けた対応策について検討するため,有識者に御協力をいただき,こども家庭センターにおける夜間・休日業務のあり方検討会議を開催することといたしました。
第1回会議におきましては,今回発生しました事案の原因究明とともに,こども家庭センターの夜間・休日対応における来所者対応について,どうあるべきかを検討することといたしております。
第2回目以降は,電話相談対応の現状分析をいたし,その後,児童相談所の役割として,夜間・休日対応のあり方といったところまで踏み込んで検討いたしたいと考えております。
検討会議には有識者として,弁護士,学識経験者,児童相談所長経験者をお招きをいたし,御意見を伺う予定といたしております。この検討会議で出されました御意見も参考にして,今後のこども家庭センターにおける夜間・休日対応の体制につきまして検討を進めてまいりたいと存じます。
○分科員(大井としひろ) 今回の窓口対応というのは,もう信じられないんですけれども,これはもうあってはならないとは思いますけれども,しかし一方で,委託先のNPO法人の社会還元センターグループわというのは,皆さん方はいろんなことを今までやってきておられまして,私もしあわせの村に見学に行かせていただいたときに,この皆さんがおられまして,私の存じ上げてる方も何人か役員でおられたんで,お話を聞かせていただきましたら,東北のあの震災のボランティアとか,今も続けておられているような方々もおられたり,そしてこのシルバーカレッジでいろんな教育を受けられた,それを卒業された方々は,地域でいろんなボランティア活動というか,高齢者の方々のそういうところでも還元されておられる,そういう皆さんでもあるわけなんですよね。今回の,電話の窓口業務も,本当に安い報酬で携わってきていただいたと,まさにボランティアでやっていただいた皆さんなんで,たまたま,このインターホンのこの対応というのはとんでもないことであるんですけども,この児童相談所の夜間の電話や受け付け業務の責任というのは,やっぱり結構思いと思いますよ。このNPOの皆さんに大きな負担を負わせているんではないかと,仮にそうであるんであれば,やっぱりこの辺は市の職員で対応するべきと考えるんですけども,その辺はどうお考えですか。
○大野こども家庭局こども家庭センター所長 委員御指摘のとおり,NPO法人につきましては,長年の実績をお持ちでございますが,平成17年度の業務委託以降,社会情勢が大きく変化をしております。相談件数も年々増加しており,内容も複雑化・多様化しており,御負担をおかけしていることは認識をしてございます。
繰り返しになりますが,2度とこのような事案が起こらないよう,こども家庭センターにおける夜間・休日業務のあり方検討会議を開催をいたしまして,今後,委託のあり方等も含めまして,全体的な検討を進めたいと考えております。
○分科員(大井としひろ) 私たち議員というのは,いろんな相談を受けるんです。朝もそうですし,夜でも,昼間でも,携帯電話に。そして,人生相談もあれば,借金のとか,いろんな相談を受けますのでね,そういう意味では,こういう電話というのは日々,皆さんやっていただいておるんですけども,実は,私は今,議会から選任されて,人権擁護委員というのをやらせていただいてまして,人権擁護の委員というのは,年に何回ぐらいなんですかね,電話相談ということで,半日ないしは1日,人権擁護委員会で電話相談をさせていただくんです。そのときには,もう本当に深刻な電話内容なんで,それの中身は申すことはできませんけれども,そういう中で,最近,この電話相談にも,今までは私のほうで3台の電話,3つ電話がありましてね,いろんなタイプの電話,それで電話がかかってきて受け付けるんですけども,最近は私たちの,この人権擁護の委員をサポートする―― 電話相談をサポートする専門のカウンセラーの方が横についていただいて,電話の横で聞いていただいて,私が回答しながら,横で,それに補足して,こういうことも聞いたらどうや,こういうところはどうやと言いながら,2人で相談させていただいてるんですよ。それぐらい手厚い対応をさせていただいてやってるんですけども,そんなことっていうのは考えたことあるんですかね,これから考えていただけるんですかね。
○大野こども家庭局こども家庭センター所長 私どもの相談員に対しましては,新たに業務につく際に,業務全般における研修等を実施をしておりましたが,不十分であるとの御指摘もいただいております。
繰り返しになりますが,相談員の研修をふやすだけではなく,御指摘をいただきましたようなカウンセラーの配置等も含めまして,全体的な検討を行ってまいりたいと考えております。
○分科員(大井としひろ) ぜひ,その辺のことも含めて,この電話っていうのは,結構,もう相手の―― 電話の向こうの方というのは,まさに命の電話か,それこそ,もうっていうような電話の相談の方もおられるわけなんで,そこのところはやっぱり相談者の気持ちになって対応していただくように。それが,夜中となれば,ますます深刻な状況の中で,もうっていうような電話もあるわけなんで,そこらのところはやっぱり慎重に対応していただいて,そういう人たち,子供たちを救っていただけるような,そんな対応をぜひお願いしたいと思います。
次に,保育人材確保策ということで,先ほども説明ありました,この令和2年度の予算案においても,一時金給付に6億7,000万円というような保育士の人材確保に予算を計上されておられるわけなんですけども,この一時金の支給制度というのが平成29年度に創設されまして,他都市と競うように一時金の金額が引き上げてこられたわけなんですよね。テレビでも都市間競争とか何とか言いながら,課長さんやったと思いますけど,若い方がNHKか何かのインタビュー受けておられましたけれどもね,こういう仁義なき戦いというか,そういう保育士を確保するために,お金で―― 札束で保育士さんのほっぺたをたたくような,こういう補助制度というのはどうなんかなと私は思ってます。この制度で何人ぐらい採用につながったのか,その成果について,ちょっとお伺いしたいと思います。
○豊永こども家庭局子育て支援部長 保育人材の確保並びに定着を図るために,一時金を支給しておりまして,平成30年度は1年目から7年目の保育士に,約2,000人に一時金を支給をしております。この補助の制度によりまして,具体的に何人が採用につながったというのは,数字ではお示しするのは難しいところではございますが,平成30年度の採用の保育士に対してアンケートを実施しておりまして,神戸市で就職する志望理由の上位に保育人材確保・定着一時金など,保育士に対する手厚い支援が上がっております。魅力の向上に確実につながっているということは,そのように思っております。
市内の保育士の求人倍率が大幅に上がっている中,保育士として就職を検討している学生にとって,一時金の効果は大きいと思っております。
また,人材確保のために,新規獲得だけではなくて,現在働いておられる保育士さんの定着も大事だというふうに考えております。やはり,全業種に比べて,保育士さんの給与が低いという全国的な状況もございますので,そのような形で一時金を支給するなど行いまして,保育士さんの処遇の改善であったり,働く環境の向上に努めているところでございます。
今後とも,一時金を含めまして,より保育士さんが魅力的に思えるような職場環境を創出してまいりたいというふうに考えております。
○分科員(大井としひろ) こういう形で札束積み上げてという言い方は,ちょっと語弊あるかもわかりませんけども,こういう形で,そら,保育士さんの皆さんの中では,神戸,明石ということで,そういうっていうことで,保育所の中では,話題にはなっておられるんだと思いますけどもね,それは最初の取っかかりでいいでしょうけども,やっぱり最終的には神戸で働いてよかったなと思っていただける,多分その制度を使ったら何年間は神戸で働かなあかんとか,くさびが打ち込まれてて,4年間だったら,4年間たったら,その方々はもうさっさと出ていかれますよ。そうじゃなくて,ずっと神戸で子供たちを見ていただけるような,そのためには,神戸で見ていただけるような,そういうところにお金をかけていただいて,保育士さんに来ていただく,神戸で働きたいと思っていただけるような,そういう福祉環境をつくっていただかないと,そらね,お金積み上げてっていうようなことで来ていただけるかもわからないですけれども,それはどうなのかなと。子供たち,本当に赤ちゃん,子供たちが安心して,そこで見ていただけるような,そんな環境を,まずは保育士さん,そしてお母さん方と子供たちとつくるっていうところにもっとお金をかけていただかないといけないんではないかと,それだけ言わせていただいて終わります。
以上です。ありがとうございました。
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