コブリはカニカマの夢を見る…

手指の違和感から上肢局所性ジストニアとの診断 書字困難で余儀なく廃業 同居猫もいなくなった元小動物臨床獣医師の長い独り言

そうか…そもそも無理な話なんだ…

2010年01月09日 | 日記
ワタシが通っていた小学校では
「飼育小屋」があって「飼育委員」がいて
アヒル、ウサギ、チャボ、ハトが飼育小屋にいました。
「水生園」という水たまりもあって
亀とドジョウと食用蛙のオタマジャクシ…
アメンボはもちろんヤゴ
良く探せばゲンゴロウもいました。

今は
そういう小学校の飼育小屋の管理運営を
獣医師会としてお手伝いしています。
残念ながら最後のお手伝いもしなければなりません。
亡くなった動物を動物霊園さんへお願いするのです。
その際に遺骸を確認するのですが…

亡くなったままの
   手足を突っ張った姿のまま…
全身がびしょびしょに濡れているのに
   古新聞すら敷かれずに段ボール箱の中…
見ひらいたままの眼を閉じようとした形跡もなし…
飼育委員の生徒さん達は
   亡くなったその姿を見たのでしょうか…

そうか!
担当のオトナ(先生?)が動物の死骸を見慣れていないんだ!
死んだ動物にさわれないんだ!
だからそのままなんだ!
そのままの姿なら
   残酷すぎて生徒には見せないよね!
見ないまま育ったその生徒が
   大学出て見なかった先生になるんだから
見られないしさわれないんだ!

そうか!悪循環だ!
   先生が悪いとかオトナが弱すぎるとかじゃなくて
   そもそも無理な話なんだ…

「おくりびと」なんて映画がヒットするのも
   そんなことがあるからなんだな…

手を曲げ足を戻して眼を閉じて
そう思いました
コメント
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