コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

あなたなら ?

2010年07月31日 | 日記
平均的サラリーマン家庭
父ちゃん
母ちゃん
中2の娘
の三人暮らし

と仮定します

アナタはこの内のどれかになります
中2の娘でも誰でも構いません

8月のお盆休みに旅行に行く計画をたてました
飛行機もホテルも予約して準備は万端です
しかし
ちょっと寄ったペットショップで目があって
思わず子犬を買うことに(飼うことに)…
ちょうど二日前のことです
お店の人に「旅行中はどこかへ預ければ大丈夫」と言われ
「そうね、預ければ大丈夫だわ」って
犬と一緒にウキウキで帰ってきました

近所の動物病院に電話して預ける予約をしようと思ったら
「遊びに行くのが決まっているのに子犬を買ってくるとは何事ですか?」
っと怒られちゃいました

理由は…
体力のない生後2ヶ月ちょっとの子犬にとって
よそへ預けるという環境の変化が
どれだけ大変なことか考えられなかったのですか?
ちょっとした下痢だって命取りになりかねない年齢なんですよ!
犬はモノじゃなくて生きているんだから
犬を飼ったんなら旅行は中止すべきじゃないか…
突然の葬式なんかなら仕方がないけど
遊びに行くんなら犬が大きくなってからにすればいいわけで
自分たちの遊びのために子犬を預けるのではなく
子犬のために人間の遊びを中止すべきじゃないですか?



さて
アナタは何をどう考えますか?
(家庭環境は仮定・話の顛末は実話です)

父として
母として
中2の娘に
これを説明して旅行を中止して
そのために中2の娘がグレたとしても
後々の人生の中で必ずや(良くても悪くても)残る思い出なんじゃないでしょうか

中2の娘として
父母から、コレコレで旅行は中止だと言われたら
娘としてグレちゃうほど甘ちゃんで育ったのでしょうか




先日、ジブリ映画の
「借り暮らしの…」を見てきましたが
見終わった後
すぐ前に座っていた女子高生(らしき年齢)の子が
「ウチにもアリエッティー、欲しいぃ~♪」と言いました
語彙が足りないのか
それとも本心で欲しいと表現したのか…

価値観の多様性は失ってはならない大切なもの
だけど
失ってはならないものは多様性だけじゃないと考えます
コメント (2)
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