防衛省のホームページから・・・・・・・・・・
「相互の関係を深める世界において、日米両国は、アジア太平洋地域及 びこれを越えた地域の平和、安全、安定及び経済的な繁栄の基盤を提供 するため、パートナーと協力しつつ、主導的役割を果たします。」
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上記は、平成27年4月27日に2+2で了承されている新日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の中の単なる一フレーズに過ぎないが、忘備録として挙げておく。安倍内閣ではすでにアメリカの軍部の方針に沿うべくその前年の平成26年年7月1日の閣議決定で、集団的自衛権の行使を限定的に可能とする新たな武力 行使の要件(武力行使の新三要件)を定めているのだから準備は万端であった。憲法解釈の変更なので特に法律をいじくり回す必要もないわけだ。
自衛隊が日本の安全を守るためではなくて、・・・まずは、「極東」ということでカバーする地域を広げ、続いて、インド太平洋と大きくその派遣フォロー範囲を広げ、ついには地球上ならどこでも派遣できる…という体制が整っているといえる。アジア太平洋地域及 びこれを越えた地域の平和を守るというのだから頼もしい限りである。「超えた地域」とはもちろん地球全部のことだ。地球全部どこでも日本の安全と関係があると判断さえすれば派遣される…。すばらしい防衛体制というべきだろうか。「防衛」か「攻撃」かは定かではないが。ただ、日米協力ということでは、指揮は誰がとるのかな、という問題があろう。ガイドラインでは、「切れ目のない」形で我 が国の平和と安全を確保するための協力 ・・・・とうたっている。切れ目のないということは、つまり、指揮系統はすでに出来上がっているということの謂いでもある。いちいち日本の総理大臣、防衛大臣、現場指揮官…といった手順など踏んではいられない。でも心配はない。すでにとうの昔から実戦並みの日米共同演習は数限りなく経験してきているし、その際の指揮系統は米司令官がとることとなっているだから。それにイラク戦争では米兵輸送などで経験も積んでいる。
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自衛隊は日本の安全保障ではなくて、海外の安全保障にも貢献できるまでに至っているというのが実態ではないのだろうか。
そんな貢献などまっぴらごめんだ・・・・・というのが非力な庶民の感覚だと思う。
(文責:吉田)