昨日7月23日に群馬県知事選があった。山本一太氏が継続して知事を務めることとなったが、残念なことだと思う。誇らしく自らの成果を掲げているが、「首相・大臣との直接面会知事就任以来67回」だって。さらに全国トップ級のコロナワクチン接種実現も誇らしく掲げている。上州に住む人たちに具体的に何をしたのかはさっぱりわからない。ワクチンの科学的分析が進んでいる現在、接種は望ましいことではないことは自明ではないのだろうか。全く勉強していないのかな?
これに異を唱えたのが清水澄(ますみ)氏だ。「最悪の消費税は廃止すべきです。」筆者もその通りであると思っている。「国は地域をサポートするのが使命であり、全ては生活圏ファースト。最早、道路や災害、警察を除きも県の役割なんてどこにもありません。」・・・これは筆者も思いつかなったけれど、素晴らしい廃県プロジェクトだ。維新の時の廃藩置県ではなくて、「廃県」だ。知事になって知事職そのものを無くしてしまおうという目論見は素晴らしいの一言だ。
地方自治という美名のもとに比較的狭い国土の中にいたずらに小さな「主権」を乱立させて多くの対立構造を構築している現在、主権としては「国家主権」のみとして国が直接生活圏をマネージメントしていくという発想は評価できると思う。要は、我が国は大昔から「お偉いさん」を乱造しすぎているのである。そしてその「お偉いさん」同士が覇権争いして豊かなる山川草木を焦土とする歴史が繰り返されてきている。この辺でちょっとは頭を使え、ということなのだろう。
わが上州はあの小栗上野介忠順公の土地柄である。新たな「小栗」が生まれてくるかもしれない、という楽しい夢を見てくれたのが清水氏だと、上州人である筆者は評価したいと思っている。
(文責:吉田)
(7月25日追加・・・筆者はつい最近まで都民だったため県内事情に疎いことがわかりました。「廃県」は清水氏が何年にもわたって温めてきているお考えらしいこと、前回の知事選でも同じ趣旨で立候補していらっしゃったらしいです。筆者には新鮮に見えましたが県内ではすでにずーっと以前から知られている公約でした。)