イスラエルとハマスといった対立する二つの国(?)同士の戦い、というようなイメージでほぼ毎日伝えられている悲惨な現実が続いている。どこのメディアでも「早く殺し合いを止めろ」というメッセージを出し続けている。また、子供たちが血を流し続けている映像も溢れ気味である。
なぜ目の前で繰り広げられている殺戮・ジェノサイドを止めることが誰にもできないのか。そのわけは、少なくとも理由の一つは、イスラエルの核にあるのではないのか、ということだ。イスラエルの核を廃棄させることが叶えば、ほぼ終わりが見えてくるのではないのか。なぜ西欧諸国のみならず世界はイスラエルの核を黙認し続けているのか。・・はっきり言ってアラブ諸国にとってはたまったものじゃないのではないか。つまり、10分の1の戦力でしかないと言われるハマスが殲滅されたとしても、イスラエルの核が消えない限りは、建国以来多少のラグを孕みながら続いている血の雨がさらに降り続けるのではないのか‥‥誰でもが知っていること、それはハマスをせん滅することがイスラエルの最終目的ではないということだ。ハマスの次がどこか、ネタニヤフには分っているだろうし、それこそが自らの危うい支持基盤を維持できる手法だと思っているのだろう。
アラブニュースが2022年11月30日に「世界はイスラエルに対し、核兵器を廃棄させるべきである」という署名記事を配信している。参考までに。
(文責:吉田)