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自民党はいよいよ総選挙に打って出るが、いまだ、統一教会の「禊」は済んでいない!

2023-09-28 | 小日向白朗学会 情報
 自由民主党は、国民民主党がかねて主張していた「トリガー条項」を発動することを認め、総理大臣補佐官ポストと国交大臣ポストを提示して懐抱することで、莫大な軍事予算については恒久財源を大増税で確保し、併せて、憲法改正にまで踏み込むことにした。
これについては、『内閣改造をおこなった自由民主党がこれから始める増税と田舎芝居』で詳しく述べてきた。
 岸田内閣が今年中に総選挙に打って出ざるを得ない深い事情がある。
 第一に、 世界情勢から考えてみる。2024年2月ころまでにはアメリカ大統領選候補が決定する。アメリカ共和党は前評判通りドナルド・トランプ元大統領が選出されるであろう。その場合、NATO解体、朝鮮戦争終結が、再度、急浮上するとともに、ウクライナ戦争についてはロシア、ウクライナ両国が講和テーブルに着くことになる。その時、アメリカに国家主権を売飛ばし長い栄華に酔いしれていた自由民主党は、これまでの既得権益が全て瓦解する恐怖を味わうことになる。つまり2024年となったら、自由民主党は政権を維持する基盤が急速に失われていくことになる。加えて、日本も関与してしまったウクライナ戦争であるが、2022年2月に正規軍20万であったところ、ウクライナ軍の累積戦死者数を約30万~35万人、戦傷者等を合わせた損耗は約60万~80万人に達したと見積もられている。もはやウクライナ軍はこの地球上に存在しないことからウクライナの敗戦は必至である[1]。その結果、戦争犯罪を裁く国際裁判となれば、日本も被告の席に座ることになるという、まさしく、第二の敗戦を経験することになるのだ。そして、ウクライナ戦争のどさくさにまぎれ巨大な軍事利権を手にしてきた自由民主党の嘘が国民の前に明らかになる。それが2024年なのである。とても自由民主党が総選挙を行う状態ではない。
 第二に、2023年12月になったなら2024年度予算審議を開始することになる。昨年度、防衛予算の大枠は決めたものの、恒久財源は決まっていない。そのうえ防衛予算を獲得するために決定した「防衛三文書」は。その根拠が崩れてしまっていて、国会は大混乱となることは必定である。そうすると考えられるのは、2023年11月中に総選挙に打って出る以外に許される日程はないのだ。
日本維新の会は、権力におもねるだけで、とても安全保障を論議できるレベルに無く、どのみち自由民主党に追随するだけであることから、敢えて協力を要請する必要もない。そのため国民民主党と連合に閣僚ポストを提供すると提案したのだ。それを示すような記事がある。2023年9月22日、日本経済新聞『国民・玉木氏、連立入り「党所属議員に話があった」』とする記事に見ることができる。
『……
国民民主党の玉木雄一郎代表は22日放送のTBSのCS番組で、与党側から連立政権入りへのアプローチがあったと明らかにした。「我が党所属の議員に対してもいろんな話があったと報告を受けた」と述べた。
「連立は選挙が絡む話になるので簡単な話ではない」とも指摘した。玉木氏は連立政権に入る条件として①政策の一致②選挙区調整――の2点を挙げている。
元参院議員で国民民主に所属していた矢田稚子氏が首相補佐官に就任した経緯に関して「途中から知っていた」と話した。
……』
 もはや国民民主党は、政府自由民主党に取り込まれているとみるべきなのだ。また矢田稚子氏が首相補佐官に就任したのは連合が手引きしたものだ。流石、連合はCIA資金で野党分断のために準備した政党がルーツだけのことはある。やることにそつがない。
 又、玉木雄一郎国民民主党代表は、与党入りする条件は、政策が一致することだという。ならば国民民主党は、日本の主権を「行政協定(日米地位協定)」と「日本国における国連連合の軍隊の地位に関する協定」を締結することで、アメリカに売飛ばした自由民主党の政策と一致したということになる。
 つまり国民民主党も、売国政党なのだ。
桑原桑原
 自由民主党が集票マシンとして利用してきた公明党と統一教会であるが、流石に、次の総選挙では表に出せない。そこで思いついて手は、人気のある参議院議員を衆議院に鞍替えさせることである。もはや、自由民主党は参議院の議席を捨てたのだ。なりふり構わない自由民主党である。それだけ危機意識が強いということの表れでもある。
 もう一つの問題は、これまで統一教会の支援で当選してきた議員の扱いであるが、自由民主党広報で、統一教会等の関係を清算すると書かざるを得なかったのは、同党が [禊(みそぎ)は済んだ]として、再び統一教会を利用して総選挙に臨みたいからである。
  しかし『統一教会が秘蔵する「御言選集」が流出していることが確認された』でも述べた通り、自由民主党の修羅場はこれからである。下記に示したように統一教会の悪事は枚挙にいとまない。これをすべてないこととして選挙に臨むのは些か虫が良すぎるのだ。
 ジャニーズ事務所問題で出てきた「大勲位」は、統一教会問題で登場するのはこれからである。
 とてもとても、禊が済んだとするには、まだまだ、甘い。

これについては、下記の表題ですでに纏めている。(クリックで遷移)
・『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件(続き)
・『統一教会と同教会認定国会議員の巨大利権
                                       以上(寄稿:近藤雄三)

[1] 2023.9.26、JB「ウクライナ反転攻勢は弾切れで頓挫、ロシア軍大攻勢で戦争終結へ

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76340。

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