小日向白朗氏 帰国後の功績(1)
米中国交回復まで ー概略ー 近代史の裏で白朗氏が動き!
小日向白朗氏は終戦後の中国で、国民党軍に捕らえられたが、再度九死に一生を得て強制帰国となり日本に帰った。
帰国後の白朗氏は、中国大陸での馬賊での出来事を綴った「日本人馬賊王」を発表し、日本で馬賊の活躍を紹介し一大ブームを起こした。
それから白朗氏のその馬賊体験を元にした小説「馬賊戦記」 (1966年)朽木寒三著なども出版された。
また檀一雄も、白朗氏との対談から小説「おれは馬賊だ」(1956年) なども生まれた。
それから1971年7月には、当時ベトナム戦争で苦しんでいた米国。そのニクソン米大統領の国家安全保障問題担当大統領補佐官キッシンジャー氏から極秘に声が掛かり渡米することになる。
白朗氏は、六本木の米軍基地(現赤坂プレスセンター)から米軍ヘリに乗り、さらに厚木米軍基地えで乗り換えパスポートを持たずに渡米した人物でもある。
キッシンジャー氏は、中国大陸馬賊で培った現中国共産党の要人に厚い信頼がある白朗氏の仲介で、極秘に米中国交回復へ向けての第一歩が始まった。
同年10月にはキッシンジャー氏は、直接周恩来首相と会談をして米中和解への糸口をつける。またベトナム戦争の終結への道筋をも作った。
翌72年2月にニクソン大統領も中国を訪問し、第一次米中共同声明(上海コミュニケ)を発表し念願の米中国交回復を実現した。
その後、米中国交正常化へと向かった。
このような世界近代史の裏で活躍したのが小日向白朗氏なのであるが、「義」を持って見返り謝礼を求めない馬賊時代と同じ志しを持って米中国交回復を実現した人物としての功績を知ってもらいたい。
白朗氏は身近な知り合いに、満州時代に若き周恩来首相と毛沢東主席、将介石共に相見えたと話しる。
なお70年秋には、前米駐日大使(1961年(昭和36年)4月~1966年(昭和41年)7月)ライシャワー氏に招待されて、ボストン郊外氏の自宅に招待されている。
日米の「現状と将来」を二人で議論したそうだ。ライシャワー氏は白朗氏の意見を聞き、「沖縄返還問題」「首都圏航空管制権問題」など今日にも問題となっている事柄を論議したそうだ。
(文責 湯澤)
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それから白朗氏のその馬賊体験を元にした小説「馬賊戦記」 (1966年)朽木寒三著なども出版された。
また檀一雄も、白朗氏との対談から小説「おれは馬賊だ」(1956年) なども生まれた。
それから1971年7月には、当時ベトナム戦争で苦しんでいた米国。そのニクソン米大統領の国家安全保障問題担当大統領補佐官キッシンジャー氏から極秘に声が掛かり渡米することになる。
白朗氏は、六本木の米軍基地(現赤坂プレスセンター)から米軍ヘリに乗り、さらに厚木米軍基地えで乗り換えパスポートを持たずに渡米した人物でもある。
キッシンジャー氏は、中国大陸馬賊で培った現中国共産党の要人に厚い信頼がある白朗氏の仲介で、極秘に米中国交回復へ向けての第一歩が始まった。
同年10月にはキッシンジャー氏は、直接周恩来首相と会談をして米中和解への糸口をつける。またベトナム戦争の終結への道筋をも作った。
翌72年2月にニクソン大統領も中国を訪問し、第一次米中共同声明(上海コミュニケ)を発表し念願の米中国交回復を実現した。
その後、米中国交正常化へと向かった。
このような世界近代史の裏で活躍したのが小日向白朗氏なのであるが、「義」を持って見返り謝礼を求めない馬賊時代と同じ志しを持って米中国交回復を実現した人物としての功績を知ってもらいたい。
白朗氏は身近な知り合いに、満州時代に若き周恩来首相と毛沢東主席、将介石共に相見えたと話しる。
なお70年秋には、前米駐日大使(1961年(昭和36年)4月~1966年(昭和41年)7月)ライシャワー氏に招待されて、ボストン郊外氏の自宅に招待されている。
日米の「現状と将来」を二人で議論したそうだ。ライシャワー氏は白朗氏の意見を聞き、「沖縄返還問題」「首都圏航空管制権問題」など今日にも問題となっている事柄を論議したそうだ。
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