菜の花日記

小さい喜びがあれば幸せ

小倉百人一首

2014年09月17日 | 日記
   

子供の頃から父親の影響で、いつも百人一首で遊んでいました。

最近「阿刀田高」氏の「恋する小倉百人一首」のエッセイを購入したのです。

一首ずつを阿刀田氏流に解説されていてとても面白いです。

百人一首は、恋の歌が半分を超え、残りの半分を秋の歌とその他に分けられます。

  めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
            雲がくれにし 夜半の月かな  (紫式部)

    ・・・もう一生会うこと、ないのか・・・と

覚悟していたのに、たまたま”めぐり逢って”しまったのだ。

おどろき、なつかしさ、身じろぎもせずに見つめるうちに、相手は月影の闇に消えてしまった。
  
いい歌だな・・・阿刀田氏はいう。

美しい言葉の表現にふれて、豊かな心がはぐくまれれば人も喜ばれることでしょう。

父親が好んだ歌は

  由良の門を 渡る舟人 かぢををたえ
            ゆくへも知らぬ 恋の道かな   (曽根の好忠)

私は「蝉 丸」が大好きで

  これやこの 行くも帰るも 別れては
            知るも知らぬも 逢坂の関

秋の夜長を楽しむには、古人の詠んだ歌を紐解くのも面白そうですね。
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6 コメント

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蝉丸の一首いいですね (地蔵山)
2014-09-18 19:38:03
逢坂の関は京都から近江(滋賀県)に入る関所のような境目です、学生の頃、琵琶湖へヨットを乗りに行くのに
どうしても通らねばいけない処でした。

期せずして好きな歌が合いましたね。嬉しいです。
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蝉丸 (菜の花)
2014-09-18 20:32:05
こんばんは~
子供の頃から意味も解らずに蝉丸大好きで
この歌だけは外すことなく「散らし取り」をしました。

琵琶湖へボート乗りに行かれたんですね。
琵琶湖は2度尋ねました。
初恋の人が琵琶湖近くに住んでいました(笑)
懐かしい思い出多い滋賀県です。
返信する
今からでも遅くない? (喜らら)
2014-09-19 13:40:10
百人一首、ほこりかぶっています。

学生の頃、古典の時間は、
お昼寝の時間でした。
今、もう少し真面目に
やっとけばよかったと、
後悔しています。

素敵な歌、沢山あったのに。
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遅くないですよ! (菜の花)
2014-09-19 14:22:27
今日は~
楽しい学生生活を送られたようですね(笑)
今は小4から「百人一首」が国語?かしら
勉強しているようです。
お孫ちゃんのために今から準備するのもいいかも(*'▽')
家にもかなり古いかるたが有ります。
処分に困るひと品です。

孫たちはゲームかトランプ遊びが好きです。
返信する
阿刀田流 (kei)
2014-09-19 16:22:53
逢坂山関跡とした碑が国道沿いにありますが、
ちょうどその後ろが昨年秋の豪雨で崩れてしまいました。
脇を走る京津線の線路内にも土が流れ込み大変な被害が出ました。
未だにブルーシートで斜面を覆い土囊が並んだままです。

訪ねてみたい土地もあります。機知を効かせて、技巧的なものも多いですね。
好きな歌もたくさんあります。子供の頃は、お正月と言えば百人一首でした。

機会があれば、本屋さんでちらっと開いてみます。
返信する
自然災害には (菜の花)
2014-09-19 19:20:56
自然災害は容赦なくやってきて爪跡を残していきます。
昔の人が景色を見て歌を詠んだ頃とは大きく変わり、
昔の歌人が見たら嘆くでしょうね。

唯一手元に残された百人一首、私が物心ついた時から
有るもので、亡き父親の思い出のかるたです。

本に関してはアマゾンの中古本から購入することが多く、
258円でポストに届きます。
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