ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

こがねなるあふちの実をぞいとしみて踏むことかたき木の下に立つ

2017-11-03 03:06:24 | 

こがねなるあふちの実をぞいとしみて踏むことかたき木の下に立つ






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冬の皺

2017-11-02 03:06:16 | 添削


おもしろいので続けてやっている。


冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己れの無残を見むか    中条ふみ子


おもしろくない。

短歌はこういう情感には向いていない。

人間の生き方を重苦しくする表現には、もっと長い詩文を適用するべきだ。

歌はその短さと形ゆえに、生き方を活発化させるものであったほうがよい。

高尚をきどって痛いことを言うと、足元に穴があくという例だと思う。


ゆふぐれの道をまよひて風かをる海のけはひにあしたをおもふ    揺之





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寂しければ

2017-11-01 03:05:45 | 添削


寂しければ鹿島の灘の風浴びておもむろに被る夏の王冠    田中拓也


これは中学生並である。こういうのも現代短歌にはよくある。

情感も技巧も稚拙なのに、なぜかいいものという評価がある。

疑問をつけられる時もあるが、それはスルーされる。

疑問をつけられればこまるほど、ヘタだからだ。

字余りの語句も雑音に感じるだけでよい効果はない。



寂しさをおほふものなく鹿島灘風は冷えつつ我が頬をなづ    揺之






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