公民・歴史教科書問題を中心に教育問題を考えていくブログ

恐るべき公民教育の問題を中心に扱っています。かなりの割合で小山常実氏のブログ(特に教科書資料)や著書を参考にしています。

LGBT法は、新たな「差別」法だ!

2023-06-04 19:28:07 | 憲法

日本は、もともと性的指向や性自認にある程度寛容な国だった。ヨーロッパなどでは、男性同士の恋愛は犯罪とされ、処刑された。

一方、日本では、古事記に堂々と男色(男性同士の恋愛)が記述されている。犯罪化もされておらず、極めて寛容だった。

現在の日本国憲法でも「性別」による差別を禁止する規定は存在する。

となると、今回のLGBT法案は、何を禁止しようとしているのか、文言調整が行われているが、本題はそこではない。

この法案自体に、立法事実が皆無なのである。

むしろ、この法案で男子トイレや女子トイレの区分がなくなれば、さまざまな被害が増えるであろう。

また、LGBTへの理解増進を図るというが、これもおかしい。性的未熟な小学生や、中学生などに向けて学校現場でLGBTなどの性に関する事柄を教えるのは児童虐待なのではないか。

過去には「従軍慰安婦」という性の事柄が中学校の歴史教科書に載った事件があった。このときも、教育的配慮をめぐって論争が起こり、高校段階に移動となった。

LGBTは、「従軍慰安婦」などの歴史的事象を教科書に載せるのとは比べ物にならないくらい、性について深い入りする必要がある。

教育的配慮を大きく欠いているといえよう。

この法案の正体は、LGBTへの差別を禁止するという実質的に無意味な規定に化けて、小中学生や高校生などに、教育的配慮を大きく欠いた性に関する事柄を知ることを強要する「児童虐待」「児童差別」法案なのではないだろうか。

8月1日の追記

 更新が遅れたが、現在、この『LGBT法案』は衆議院と参議院で文字通り強行採決され、『LGBT法』が施行されている。この法律は最悪の法律である。今後は、日本人に対するヘイトスピーチを見逃すばかりか外国人に対するヘイトスピーチを解消する全責任を日本人だけに押し付ける『ヘイトスピーチ解消法』(日本人ヘイト法)とともに、この法律と戦っていかなければならない。そのためには、このLGBT法に対する批判をもっと論理的に組み立て直す必要があるだろう。

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