東北地震から世界が学んだ人としての美しい姿

地震がおきて今日で11日目。
今もなお被災地では、22万人という多くの方々が、家を離れ避難生活をしておられる。
福島では、任せられた任務に命を懸けて緊張の繰り返し中、従事しておられる方々がいる。
これが日本なのかと思うほどの大変な津波の後を、道を開け、線路を通し、港を開港し、
電線を繋ぎ、配管を修復し、日常を取り戻す為に頑張っておられる現場の方々がいる。
寝食を削り、被災者の方と一緒になって、現場で奮闘しておられるお医者さん、看護婦さん。

行方不明者の捜索から、食料、生活物資の配給まで被災者を助ける自衛官の方々。
本当に、本当にご苦労様です。ありがとうございます。

テレビで見ていても、皆さんの真摯な姿が心を打ちます。

そして何よりも、被災された方々。
地震、津波と怪物のような二重の天災、多くの方が尊い命を奪われた。
その一つ一つの命が誰かの大切な母や父、息子や娘だと思うと…。
家族を失うのが一番辛い。そんな方達の心のケア、重要な問題になる。

全て失ったけれど家族が無事でよかったと言う。
身内の安否がわからないけれど、助かった者同士で手を取り合って生きると言う。
救助隊の方に、ありがとうと言う。
本当に大変な立場なのに、周りを思いやり譲りあいながら、弱者を助け
共に生きようとする。
届いた少ない物資に感謝し、
声を荒立てず、怒りをぶつけず、涙にくれず、現実を受け止め明日を見つめ一日一日を
生きておられる。

世界は映像を通して学んだはずである。
何に感動したか、わかったはずである。
人はどうあるべきかを感じ取ったはずである。

日本で起こった震災は、とても辛いものだけれど
夢であったらと思いたいけれど
皆さんの困難な中にも秩序を守り、感謝の気持ちを忘れず、慎ましく生きる姿に
世界は自身を反省し、悔い改めただろう。

世界が変わる、人の心が変わる、悪いことが悪いと、良い事が良いとされる
世の中にどんどんなってゆく。

東電、関係各所の方々、この先どんなことがあっても絶対諦めないとの信念で
必ずや収束させて下さい。
傲慢にならず、謙虚さを失うことなく。
その決意を天は必ず導きます。

被災地の方々、世界が皆さんを応援しています。
あなた方を自分の親や子供のように思い祈りながら見守っています。
大変だと思います。
でも、必ず、日は明けます。
春の来ない冬はなく、朝の来ない夜はない様に
長い道のりでも必ずたどり着けます。

あなた方の事を忘れません。
一日も早く、皆さんが安心できる生活を取り戻せますよう
心から祈っています。