食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『俄百姓のツイート』

2013年05月04日 18時18分09秒 | 日記

八雲町は村の時代に人口増加政策として住宅団地の造成が行われ、数十戸の規

模から数百戸のものまで20近くの団地が作られた、人口減少に歯止めがかかり逆

に増加していった、今からみても夢のような明るい話だった。当初は旧村民の中に

新興団地の人が混じり、石倉、安部、山崎などこの村で主流の名前以外は新興団

地の人と直ぐに区別できた。しかし、それから旧村民の人口は減り新興団地の人口

の方が多くなったのである。こうした町に産業と言えるほど大きな規模のものはなく、

昔は農林業が主体的だったが、何処の農村も同じで、跡取りは勤め人となり先祖伝

来の農地で休日農業や三ちゃん農業が続けられてきた。

春の大イベントは何と言っても田植え。私の周辺の農家の人も以前は勤め人だった

が退職してから専業ほどでもないにしても農業に精を出している人が多い。勤め人

時代の休みで田植えにぴったりなのはGWに他ならない。

そうした名残りもあるのか、時期的に今が一番いいのかGW中の田植えが多くみられ

る。私は俄か小作人でも稲作は関係ないから傍観しているだけだ。苗を購入、機械

で植えつけ、除草・施肥など、稲刈り、乾燥・脱穀の手順で米となる訳だが、全ての

工程を自分でする人は少なくなり、除草・施肥以外は農協に依頼してやって貰うの

だとか。そうすると売った米より農協の支払いの方が多くなる、これが小作農家の実

態だと教えられた。だから先ほどの工程のどこかを頑張らないと黒字にはできないの

だ。農業も大変だが海では重油の価格高騰でイカ釣り漁船の休漁のニュースが流

れていた。農業は後継者不足のためマンパワー不足で農協への外注費がかさむ、

漁業は待ち焦がれていた『円安』がやってきたら油代高騰で漁に出られず・・・・・

一次産業を取り巻く環境は厳しくなる一方だが、江戸の世からこうした人たちは政治

家の手の平でいいように転がされ続けているのだ。

田の畔から次々と植えられていく苗の列を眺めながら、この苗が育っても赤いお金

にしかならないのかと思うと、何か切なさを感じる。


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