狛江能楽普及会

狛江市から能楽の輪を広げていきます!
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舞台情報!

2009-11-25 21:52:46 | 講師プロフィール
私たち若手能楽師は普段舞台に立っております。(笛の栗林は座ってますが・・・)

平成21年11月28日(土)12:30開演 神楽坂 矢来能楽堂にて
金春円満井会定例能
におきまして、能管教室講師の栗林祐輔が
初番 能 女郎花 
謡、仕舞教室講師の中村昌弘が
 乱 を勤めます。

狛江能楽普及会代表 中村昌弘は今回 乱 の披キ(初めて勤めること)でございます。

是非観にいらしてください!
マイナーな能ですが、能舞台に賭けている人間もいるのです^^

これはなんでしょう?

2009-11-25 21:16:47 | 能の道具
これはなにかわかりますか?

僕たち能楽師が普段の稽古で使う張盤張扇と言うものです。

打楽器の音を表現するために使うのです。
と言いますのも稽古の時、小鼓や大鼓などは二つ以上の楽器を同時に一人で演奏出来ないからなのです。
どちらか片方の手が小鼓、もう片方が大鼓、太鼓の重要な場所は両手で太鼓の手を打ちます。
たいていの人が右手で大鼓の手を打ち、左手で小鼓の手を打ちます。
そのほかにも大鼓は非常に演奏コストの高い楽器でして、一回使うだけでかなりのダメージを受けてしまうという理由もあります。
なのでこの張扇という扇でパンパンパン!という音を立てながら、張盤という木の塊りを叩く訳です。

この張扇二本で、小鼓、大鼓、太鼓の音を疑似的に表現していきます。
しかしこれがまた、上手い人が打つと本当に色々な楽器の音色が聞こえてきます!

ちなみに笛はどうなるの?という話ですが、唱歌という歌で稽古するのです。

狛江市での謡、仕舞、能管、小鼓教室でもこれを導入したいと考えています。

能面!

2009-11-25 18:57:07 | 能の道具
能面とは能専用の面です。そのまんまですね^^
能のシテはこの面を付けて舞います。
能面を掛けない演目もあるのですが、素のままの顔のことを直面「ひためん」と呼びます。
このとき演者は他の演劇のように、表情を変化させてはいけません。
悲しい表情、喜びの表情、怒った表情等一切してはいけないのです。

僕達能楽師が舞台に出ている時、一番怖いことは笑ってしまうこと!なんです・・・
これは本当にしんどい!
たとえば安達原(黒塚)のアイ狂言は覗き見してはいけないという約束を破って、部屋を覗いてしまう場面を演じているのですが、これは本当に面白くて一人が噴き出すと周りも釣られて笑いそうになるのです!
そう、笑いは伝染します!
本当に注意しなければ・・・

ちなみにこの能面は小面といいます。若い女の人の面です。
ちなみにこれを掛けて舞っているのはオジサンだったりします^^

ようこそ能楽の世界へ!