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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森 33号

2008-03-30 | 創刊~100号
     33号 1991.1.1発行

表紙 夜景 市役所前のイルミネーション

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2p…看板娘
3-4p…町案内 【赤坂町】
5p…結婚しました
6p…おむすびポン
7p…トピックス
10p…カラムコラム
11-22p…特集 変わりゆく渡良瀬遊水池
23p…モータースポーツ
24p…アウトドアー
25p…コーヒー/本ベスト10
26p…美容と健康/街角の肖像
27-28p…情報
29p…本/絵本紹介
31-32p…協賛店名
33p…子育て編集日記


【本文抜粋記事】

■特集
変わりゆく渡良瀬遊水池

 「枯れ野にオギヨシの穂波が光り、茫々たる日本一の芦原は季節の深まりの中にある。八〇年もの間、誰も踏み入れていない小高い住居跡は在りし日の谷中村の人々の暮しを彷彿させる。沼ではチョウヒがカモの大群を追い水しぶきが上がる。この広い芦原には、まだ知られていないこといっぱいある…。」そんな、言葉に誘われてふたたび遊水池を歩ってみたくなった。

渡良瀬貯水池の働き
 洪水被害から守ってくれます。大雨が降ると川などの水があふれ家や田畑に水がつかり大変な被害を受けます。渡良瀬貯水池は渡良瀬貯水池にある三つの調整池と一緒に川の水を一時貯めて、下流へ流れていく水の量を少なくして洪水から私通を守ってくれます。毎日使う水を確保してくれます。
(新規都市用水の確保)

 毎日の生活にたくさんの水が使われています。小山市、野木町、茨城県、千葉県、東京都の人めために新たに216、000m3/日の水道水を送ります。川のきれいな流れを保ちます。
(流水の正常な機能の維持と増進)

 日照りが長く続くと川の水が少なくなり、川の水を利用している農作や川に住む魚などが影響を受けます。このようなことを防ぐため、貯水池に貯めてある水を流して、いつも川には水がなれているようにします。
   建設省関東地方建設局利根川上流工事事務所

渡良瀬遊水池散策
 二度目の遊水池散策。最初の時はただ広さと自然の雄大さに目を細めるばかりだった。今回はちょっと違っていた。もちろんちょっとばかりではないが……。(どのくらい変わったのかは、実際にいってみれば本当はよく分かるのだが…。)
 今回の最大の収穫は参加者の数だろう。当初は数十名というところだったが、マスコミ報道等でだんだん開発の内容が分かってきためだろうか、今回は二百名近い参加者となった。ことに地元藤岡町の参加者が多かったという。

 水土と緑を考える会からのメッセージ

 今ありふれた景色としてきた枯葦原、人口的な護岸や公園まがいの植え込みと比べると、なんと暖かく、なんと穏やかに見えることでしょう。この葦原が、鳥や小動物や昆虫を育んでいると知ると、さらにこの思いはたかまります。この葦原と、魚や可憐な植物を育てる湿地と、柳の林をこらから私達はますます大切にし、谷中村の歴史を真剣に学んでいかないければならないことを、強く感じました。次の観察会は、若葦が背をのばし、野草が小さな花を開き、チドリやシギが渡って来る五月頃を予定しています。またどうぞご参加ください。その間に湿地に関する学習会も開きます。知識が増えると観察会が一層楽しくなります。