■ ■■■■■ ■ 日刊 こならの森 ■ ■■■■■ ■

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東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

創刊号

2008-03-09 | 創刊~100号
創刊号(1988年5月発刊)

表紙の人 飯塚典子さん
■表紙撮影協力 ヘアータイム「M」

創 刊 号  C O N T E N T S
1      目 次 
2      [特集]安佐ぐるっと一周峠越え
6      フラッシュ・ショット さくら さくら
10     タイムスリップ「安佐の駅」
12     ミサコ&クリサナのタイ語・英語・日本語 教室
13     サークル紹介「レッツ・ダンス」
14     タウン・マップ「らーめんマップ」
16     おぞね としこのポエム たんぽぽ 
17     タウン・ウオッチング 丸ポスト
18     アウトドアーのコーナー
20     お店紹介&ぐるめーる
22     「センチュリー・ラン」大川 圭吾
24     モーター・スポーツ 
       美容と健康 珈琲タイム
26     インフォメーション 
       私たち結婚しました。境沢
28     佐野市文化会館情報/
30     情報カレンダー
31     協賛店・会員一覧


■本文抜粋記事■

きままにアウトドアー

こいでも、こいでも 痛快エッセイ

「今日はカヌー屋さんです。」
    中村 公也

 「カヌー?このあたりでやる所あるの。危なくないの。あんな凄いことやる気しないね。」
 店から一歩外に出ればこんな会話がほとんどですね。カヌーが今ブームになっているようですがまだまだ一部の雑誌や数少ない人達の中だけの話です。
 テレビからの影響がかなり強いし、スポーツ競技の分野に属するのでしょうか放送されるものはかなり高度なスラローム競技ばかりですから、無理も無いことだと思います。
 そんな訳ですから当然我が「滝川カヌー」のドアを開けていただけるお客さんは大変少ないことになります。早い話、・・・・・・・お金になりませんね。 来ていただける方はお客さんなのですが、自分自身に店主としての自覚がありませんので、数少ない「仲間」であると思って接しています。
初めてカヌーというものにふれた時、初めてカヤックに乗った時に今までに無かった何とも不思議な魅力が感じられたのです。
 動機は不純です。何度も都内のカヌーショップを見て回る内に、あるカヌーショップの店主ととても気が合ってしまい、店主いわく 「飯は食えないが、おかずぐらいなら何とかなるョ。」この一言でカヌー屋になってしまいました。人生って簡単ですね。
 カヌーに乗りたい一心で、「カヌー屋になれば毎日カヌーに乗れる」軽薄としか言いようの無い動機です。 (次号につづく)
 「前からやってみたいと思っていたんだけれど・・・・。」 そんな「仲間」が店に来るたびに、まず乗ってみてから「話をしましょう。」と言う段取りになってしまいます。時間があれば近くの渡良瀬川まで付き合ってもらいます。「面白いか、面白くないか」本人に判断してもらう事にしています。だから初心者にはカヌーが欲しいと言っても一度乗って貰ってからでないと売りません。
 私自身カヌーに惚れてしまったせいか、この素晴らしさをいろいろな人達に知って貰いたいと思っている。だから、一時の流行や興味本意のスポーツではなく、日常生活の中の遊びの一部としてカヌーを定着させたいと思っているのです。
 「遊び」で良いと思っています。そして、「楽しくなければ」やらなくていいと思います。
 仲間どうしのツーリングやイベントをと言う声もそろそろあるのですが、今はまだそこまで考えていません。今は地道にいろいろな人達にカヌーと出会える機会を広げたいと思っています。
 第一に身体障害者の人達に、特に車椅子の生活をしている人達に、何とか利用してもらえないものだろうかと思っています。
 最近の障害者のスポーツもテニス、バスケット、ソフトボールなど多方面にわたっていますが、その多くはハンディを背負ったままの、障害者同志のガラス越しのスポーツだと感じます。 ごく限られた障害者の人達にしか出来無いかも知れませんが、車椅子を操る人一倍強い腕でバドルを握り、川を湖を、そして激流を、魚のように、水鳥のように健常者とハンディを背負うこと無く自由にカヌーを操ることが出来たならきっとそれまでの視野から「新しい世界」を感じ取れると思うのです。
 同じ目の高さから同じ感激を自然に共に分かち合う事が出来たならきっと素晴らしいはずです。