■ ■■■■■ ■ 日刊 こならの森 ■ ■■■■■ ■

* * * *  *  * * * *
東武佐野線沿線CITY-GUIDE 〔カテゴリーからお入り下さい〕

こならの森126号

2008-05-05 | 101号~200号
       ■こならの森126号■1998.10発行

表紙 「つりふねそう」

C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森11月号■

3p としこの巻頭詩……ぎんなん
4p ヤンバル・お店紹介グリーンガーデン足利南店』
5p 結婚しました@森久さん夫妻
6p 安佐の名所クイズ
7p タウン・色々情報『銀亭』他
8-11p JC・ルネッサンストーク佐野税務署
12-19p 特集 出流原町
20-21pショート/現代国語
22p 辛口映画評『』
23p 書評・絵本紹介
24-27p インフォメーション98
28-29p 協賛店・MAP
30p こならの森から

■■■   ■   ■■■

【本文抜粋記事】

JC・ルネッサンストーク
佐野税務署長 

■PROFILE
大屋 勲宏さん。
1941年 宇都宮市生まれ

 あなたは、子供が義務教育を終えるまでにいくらの税金が使われるかを知っていますか?国の借金がどれくらいあるのかを知っていますか?日本が非常に早いスピードで高齢化しているのを知っていますか?そのために税負担が増えていくことを知っていますか?税金について考えるということは、私たちの将来を考えることでもあるのです。


@中田 こういうことを言うと失礼かもしれませんが、我々からすると税務署というのはちょっといやな所だなという印象があるのですが。
@大屋 確かに税金というのは取られてしまうという意識が強いものですから、税務署に来るのはいやだなという感じがあると思いますが、私共の一番の目標は、明るくて、納税者が相談に来やすい税務署にすることですので、窓口での案内などを重視しています。納税者は不安な気持ちで来るわけですから、気がついた職員がすぐに声を掛けるとか、そういうことに重点を置いてやっております。
@中田 今、なんとか景気を浮揚しようとして、税金を減らそうということが政府から言われてきていますけれども、国はお金がないという状態なのに、またここで税収を減らしてしまうと、ますます国の財政が悪くなるのではないかと思いますが、その辺はどのようにお考えですか。
@大屋 今年になりまして、二月と八月に特別減税が実施されました。消費が非常に低迷しているということで、政府の施策で二回行なったわけです。これは定額減税と言いまして、率ではなくて所得の多い人も少ない人も、一定額の税金をお返しするという形で行なったわけです。現在の国の財政の現状というのを見てみますと、平成十一年の三月には、国債の発行残高が二百八十五兆円というような非常に大きな額になっていまして、国の予算が今七十七兆円くらいですから、予算の四倍くらいの公債の発行残高があるわけです。これは国の借金ですので、必ず返さなければいけないわけです。後世代の人に借金が残っていくということですから、納税者の皆さんも財政の現状というものを良く認識して頂いた上で、いろいろ議論されるというのが一番良いかと思います。
@中田 これから所得税を減らそう、あるいは法人税についても見直そうということですが、国債残高がどんどん増えていくことになりますね。
@大屋 今年も法人税をはじめ抜本的な改正がされたわけですが、それは国際的に見て日本が非常に税率が高いということで、そのために産業が空洞化したり、企業の力が削がれているということで減税が行なわれたわけでして、これは財政が厳しいということとは別の話だと思います。ただ、国の歳入は税金でほとんど賄われるのが一番良いわけですが、現状は歳入に占める租税の割合は七十五%くらい、特例公債と一般公債を合わせた国債の依存率が二十%くらい有るということです。国債が多いということは、当然利息なども払っていかなければなりませんので、国の事業がそれだけ圧縮されるわけですね。ですから理想から言えば、国債は少ないほうが良いということが言えると思います。
不況の業種でも所得が出ている所はあるんです
@中田 税収の面では安佐地域の現状はどうなのでしょうか。
@大屋 消費が伸び悩んでいるということで、鉱工業生産なども前年をずっと下まわっていまして、設備投資もマイナスです。小売り関係も、大型小売り店の販売額も何ヶ月も続いて前年を下まわっていますし、住宅着工とか新車の販売台数もずっと厳しい状況が続いています。税務署の法人税の確定申告の状況を見ましても、やはり前年割れということが続いています。特に有所得割合(欠損ではない有所得の件数の全体に占める割合)が非常に厳しい状況が続いております。特に厳しいのが、小売り業の有所得割合が前年に比べて非常に低くなっています。それから料理飲食、建設関係、そういう所が前年に比べて有所得割合が減っています。反面、有所得割合の比較的順調な所は、時代を反映いたしまして、サービス業が全般的に良いという状況ですね。
@中田 栃木県全体から見ますと、安佐地域の状況はどうなのでしょうか。
@大屋 法人税などを見ますと県全体で落ち込みが見られますので、この地域特有というのはないと思います。ただ石灰砕石というのはこの地域の独自の業種ですので、それらを加味しますと、県全体から見るとちょっと落ち込みが多いかなという感じはします。
@中田 この地域の経営者の方に、こんな所に気を使うともう少し好転するというような、何かアドバイスがありましたらお願いしたいのですが。
@大屋 同じ不況だと言われている業種においても、中にはたいへん所得が出ているところがあります。何の業種でも同じことが言えると思いますが、その納税者の所に行った職員の話などを聞きますと、やはり経営者の方の姿勢が違うなということは言っていますね。具体的にどんなことをすればということは言えませんが、同じ業種であればそんなに大きく違うことはないわけですから、やはり経営者の姿勢とか、どこかで工夫をしているということなんでしょうね。
一人ひとりのマナーが税金の無駄遣いをなくす
@中田 納税もそうですが、税金が何に使われているのかを知るのも大切なことですが、それを知らない人が意外に多いように思うのですが。
@大屋 日本人は税金を納めてしまうと使う所までなかなか考えないという所がありますね。一例を申し上げますと、たとえば教育費ですが、サラリーマンの家庭で中学生と小学生の子供さんがいるとしますね。年収七百万円くらいとしますと所得税と住民税の合計が年間約四十九万円くらいになりますが、その小学生と中学生のために使われている年間の金額というのが、小学生が七十五万九千円、中学生が八十三万三千円ですから、二人合わせると一年間に百五十九万円という大変な額の税金が使われているんです。それから、年金などを貰っている方も多いかと思いますが、老齢基礎年金というのは三分の一は国庫、つまり税金で賄われているわけですね。税金というのはこういう所にも使われているんだということを、ぜひ知って欲しいと思います。
@中田 我々はどうしても、たとえば国会の時に寝ているような議員に給料がいくらだとか、そういう所に目が行きがちなんですけれども、税金が有効に使われているということも理解をしなければいけないですね。
@大屋 みんなが幸せになるために税金は使われているわけですので、この点を学生さんのうちに正しく認識して頂きたいということで、税務署では小学生、中学生、高校生を対象に租税教室をやっていまして、今年も佐野税務署管内で十七ヶ所ほどやらせて頂きます。その他税金に関心を持っていてもご存じない方、特に青年層の方とかご婦人の方、そういう方に機会があればお話をしたいと思っています。
@中田 青年会議所でもいろいろイベントや会合などがありますので、そういう機会がありましたらやらせて頂きたいと思います。@大屋 国税についてのご意見や、苦情・要望等を頂いている国税モニター制度というものがありまして、この前モニターの方にお集まり頂いた時に租税教室のお話をしましたら、ぜひそういった場で、国民一人ひとりが決まりごととかマナーを守っていこうという話をして欲しいと言われたんです。たとえばゴミ収集で分別収集をやっていますが、ひとりの方が守らずに分別をしないと、その後の作業に大きな手間が掛かってしまいます。その手間というのは結果から言いますと税金の無駄遣いになってきます。これが全てに言えるのではないかということなんです。それは全くその通りだと思いますので、機会がありましたら、そういった一人ひとりがいろいろなことに注意しながら、税金を効率的に有効に使っていこうというお話をさせて頂きたいと思っています。
@中田 日本は非常に早いスピードで高齢化が進んでいまして、このままでは自分たちの孫の時代には税金が七割くらいになってしまうんじゃないかと言われていますが、そうならないためにも、自分たちでできることは自分たちでする、そういう組織的なものも創っていかなければいけないと思います。それがNPOではないかということで、佐野青年会議所ではいろいろな形でNPOの活動する社会を目指していまして、教育とか、高齢者のこととか、障害者のことであるとか、そういう所で住民が自分たちでできることをやっていきましょうということを地域の方に提案していこうと考えています。
@大屋 人任せにしないということに
関連して言いますと、私共では確定申告における自力申告、自力記載ということをお願いしています。以前は申告書をお送りしましても封も開けずに署に持ってくるという方が多かったのですが、私共も大々的にPRしまして、最近はだいぶ認識して頂いています。もちろんお年寄りとか、どうしても書けないという方もいますので、私共も相談については万全の体制で臨んでおりますけれども、納税者の方には、ぜひ自分の納める税金について認識して頂いて、そして一人ひとりの方が、どういうふうに税金は使っていったら良いのかということを考えて頂ければ有り難いと思います。
@中田 お忙しい中ありがとうございました。


こならの森125号

2008-05-05 | 101号~200号
       ■こならの森125号■1998.9発行

表紙 「コスモス」

C・o・n・t・e・n・t・s

■こならの森10月号■

3p としこの巻頭詩
4p ヤンバル・お店紹介精進料理『堯心亭』
5p 結婚しました@
6p 安佐の名所クイズ
7p タウン・色々情報『有鄰館・芸術祭』他
8-11p JC・ルネッサンストーク国際ソロプチミスト 佐野 会長秋山定子さん
12-19p 特集 絵本の町と絵本美術館
20-21p THE・ショート『夏は終わらない』
22p 辛口映画評『キリコの風景』
23p 書評・絵本紹介
24p タウン情報
26p インフォメーション98
28p 協賛店・MAP
30p こならの森から
■■■   ■   ■■■

【本文抜粋記事】

JC・ルネッサンストーク
国際ソロプチミスト 佐野
出席者■PROFILE

会 長 秋山 定子さん
     1983. 1.22入会
副会長 影澤 玲子さん
     1983. 1.22入会
R・C 片柳 展代さん
     1993.12.20入会
C・S 田中 和美さん
     1991. 4.22入会

ソロプチミストとは……
 常に先を見通し、力強くダイナミックに発展を続ける奉仕団体です。専門職を持つ、または管理職にある女性たちが組織し、地域社会や世界のあちこちでいろいろな形の奉仕を最善を尽くして実行しています。また国連においては、経済社会理事会(ECOSOC)のカテゴリーの諮問的地位を認められ、国連特別機関の会議に代表を派遣することができます。

@中田 今年、ソロプチミスト佐野が設立されたわけですが、そのいきさつを簡単にお話ししていただけますか。

□秋山 まず、足利にソロプチミストができたのが十五年前なんですね。私たちは足利のクラブに設立当初から入っていまして、足利も十五年経つのだから、そろそろ子供をつくりたいということで、足利がスポンサーをして佐野にクラブをつくったんです。認証式は六月四日ですが、実際に準備会が始まったのは去年の七月頃からですね。佐野につくろうかという話は二年くらい前から出てはいたんですが、その時は時期尚早ということだったんです。たまたま今年は佐野市制五十五周年ということですので、それに合わせてということもあってできたわけです。

@中田 佐野にできる前は、佐野の会員が足利に行って活動されていたのですか。

◇影澤 足利に入っていた時には、足利クラブではあるけれども会員の三分の一は佐野の人でしたので、佐野に対しても同じように奉仕をしなければいけないというクラブの姿勢があったんですね。たとえば植樹にしても、足利に二十万、佐野に十五万というように、必ず同じ事業を両地区で行なっていまして、平等に奉仕をするという意識でやっていたんです。ですから、事業は同じようにやっているのだから、佐野にクラブがなくてもいいんじゃないかなという気持ちは持っていたんです。ただ、足利クラブも十五周年を迎えますし、ちょうど佐野市も市制五十五周年を迎えるということで、佐野の市長さんからもちょうどいい時ではないかというお話しもありましたし、新しく発足させようということになったんです。私共も足利に行くより、地域にあれば活動も楽ですしね。それで、最初は足利クラブから十一人移籍したんです。

□秋山 それから新しい会員を募りまして、十九人入っていただいて、合計三十名で発足しました。若い方にたくさん入っていただいたんですが、若い方はのみ込みは早いし、やる気はあるし、動きも早いですから、今のところはすごく順調にいっています。

@中田 ソロプチミストは、組織としてはかなり大きいわけですが、全国大会なども行われるのでしょうか

□秋山 以前は全国大会をやっていたんですが、今は、日本北、日本東、日本中央、日本西、日本南の五つのリジョンに別れてやっています。佐野クラブはその中の日本東リジョンに入っていまして、その日本東リジョンの九十二番目のクラブになります。

@中田 今、全国で何人くらいの会員がいらっしゃるんですか。

□秋山 日本国内で一万五千人、全世界で九万五千人くらいです。

@中田 ソロプチミストの目的といいますか、どういったことを地域に対して行なっていきたいとお考えですか。

□秋山 国際ソロプチミストが最初にアメリカでできたのは一九二一年ですから、今年で七十七年になるんです。目的としては、仕事を持っている女性、管理職にある女性が、地域社会に対して奉仕を行なう団体ということですので、やはり奉仕を行なっていきたいと考えています。

@中田 奉仕団体ということですが、分野としてはどんな奉仕を目指しておられますか。

□秋山 ソロプチミストは国際的組織ですから、大きくは国際連盟として、また日本東リジョンとしての奉仕プログラムがあり、エイズの問題、識字活動、ユニセフ、ユネスコ、難民救済、各種の表彰、その他災害に対する救援等々、巾広く行なっています。まず、ソロプチミスト佐野の地域的な範囲ですが、佐野、田沼、葛生、岩舟、藤岡となりまして、岩舟がソロプチミスト栃木との共有ということになります。事業としては、これから広げなければならないことはありますけれども、今まで足利でやっていたものですから、とりあえずは、佐野地区については足利からの事業を引き続いてやりましょうということになっています。現在やっているのは、女子高生の奨学生制度が各学年一名。それと植樹ですね。これは運動公園で毎年やっています。それから佐野女子高にS(サービス)クラブという奉仕クラブを認証しましてそのお手伝い、老人ホームの慰問などをやっています。

奨学生制度とボランティアの援助

@中田 今年のメインの活動といいますと何になるのでしょうか。

○田中 やはり奨学生制度ですね。学校は四月に始まりますね。ですから、九月頃にまず教育委員会にお話しして、校長会に出していただいて説明会をします。それまでに募集要項などの準備をしておくわけです。そして各中学校の校長先生の推薦で資料が上がってくるわけです。資料を委員会で検討しまして、理事会にかけて、例会で決定するわけです。

◇影澤 そして試験を受けてもらって、合格した人を採るわけです。今まで足利では一学年二名ずつ採っていたんですけれども、佐野にクラブができるのだから、佐野地区で一人どうしても採りたいということで始めたわけです。

○田中 奨学金の額は月に一万円で、これは返済なしです。その他に入学祝い金が二万円、卒業祝い金が一万円です。この奨学生制度を続けていくためには、やはり資金が必要になりますので、それを調達するために今までチャリティーゴルフをやっていたわけです。青少年育成のための資金ということで、皆さんに協力していただいているということなんですね。

@中田 これは女子に限るんですか?

□秋山 女子高生に限っています。ソロプチミストは女性のクラブですから……。それと、もう一つ力を入れているのが、先程お話しいたしましたSクラブです。佐野女子校のボランティアのクラブがずいぶん活躍しておりまして、そこに助成金をさし上げて援助しましょうということなんです。たとえば、この前は保育園に行きまして、一緒に私たちもお手伝いをしてきたんですが、一ヶ所十人くらいずつに別れて三ヶ所に行きまして、女子高生が自分たちの手作りのおもちゃなどを持っていったり、お遊戯したり、一緒に遊んだりしているんです。そのおみやげの資金の一部などを私たちがお手伝いしているんです。それと、女子高生が老人ホームの慰問などもよく行くんですが、その助成としてバス代を出してあげたりということをやっています。

@中田 ボランティアというのはなかなか継続が難しくて、なぜ継続できないかというのは、資金的な問題というのがすごく大きいと思います。ソロプチミストのような団体で、ボランティアをやろうとしている人たちに、いろいろな形で助成されてくるとやりやすくなりますし、継続もしやすくなりますね。

□秋山 でも、我々はただ寄付をするということではいけないと思うんですよね。やはり何か事業をやって、そこに好きな人に来ていただいて協力していただくということが必要だと思います。

@中田 女性は仕事を持ったり社会に参加するということが、なかなかできないということがあるように思いますけれども、その意味ではソロプチミストが、女性がいろいろなものに参加できるようになるための団体になると思います。佐野でもそういうボランティアをやってみたいという方がたくさんいらっしゃると思いますが、そういう方に対して何かお言葉がありましたらお願いします。

□秋山 ある程度時間のある方じゃないと無理かもしれませんが、奉仕に関して理解のある方にどんどん参加していただきたいなと思います。まだまだ佐野ではソロプチミストに対する理解度は少ないんじゃないかと思いますが、何か私たちの行なう行事に、たとえば佐野の国際交流フェスティバルでお茶席を設けたり、外国人のためのバザーをやっていますので、そこに参加していただければ理解してもらえるようになるんじゃないかなと思います。

○田中 それとソロプチミストのメンバーが活動するためには、やはりご家庭でのご理解がないといけないですからね。
@中田 そうですね、青年会議所でもそうですから。

□秋山 青年会議所の方にも今後ともご協力いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

@中田 こちらこそよろしくお願いします。