KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

オオトウアツバ230516

2023年05月23日 | チョウ目
オオトウアツバ。
前翅の前縁に、黒褐色の三角紋が並びます。

ところで、和名は「オウトウ」ではなく、「オオトウ」なんですね。
最初、「桜桃」かと思って。
検索したら、ほとんど引っかからない(笑)
同じく「オオトウ」が付く蛾に「オオトウウスグロクチバ」があって、紀伊半島の大塔山が由来(「みん蛾」)だそうなので、本種も同じ由来でしょう。
Digital Moth of Japan」に、「紀伊半島を模式産地とするHyposada otoensis Marumo,1920,はpetrina(オオトウアツバの学名:KONASUKE注)の異名である(syn.n.)」とあるので。

分布について、「かたつむりの自然観撮記」には「関東南部以西」とありますが、「北茨城周辺の生き物」「あおもり昆虫記」にも載っているので、現在は本州全般にいると思っていいでしょう。

①前翅前縁:黒褐色紋が並ぶ
②後翅横線:赤褐色
③後胸部の冠毛:紫黒色の光沢がある

別名:
オウトウクチバ
分類:
チョウ目ヤガ上科ヤガ科ムラサキアツバ亜科
翅を広げた長さ:
19~23mm
前翅の長さ:
10~12mm
分布:
本州、四国、九州
丘陵~低山地
成虫の見られる時期:
5~7月、8~10月(年2化)
幼虫で冬越し?
エサ:
成虫・・・クヌギ、コナラ、ヤナギ類など広葉樹の樹液
幼虫・・・食植性と考えられるが詳細不明
その他:
前・後翅とも灰黄色で、前翅前縁に黒褐色の逆三角形紋が並ぶ。
(マエクロモンアツバ(奄美大島、八重山諸島)は、やや大型で前翅前縁中央の紋が小さい)
後翅の横線は赤褐色を呈する。
後胸部の冠毛は紫黒色の光沢がある。
♂の触角は微毛状、♀は糸状。
各節一対の微刺毛がある。
♂の下唇鬚第1節から長い毛束が前方に伸びる。
前脚の基節にも白色綿状の毛束があり、腿節・脛節も毛塊に覆われる。
中脛節にも毛塊がある。
樹林と林縁で見られる。
日没後に行動する夜行性で、灯火に飛来することも多い。
普通種で個体数も多い。
幼生期は不詳。
参考:
Digital Moth of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
北河内昆虫記
灰ヶ峰の蛾類と鳥類
東京昆虫館
北茨城周辺の生き物
あおもり昆虫記
J-STAGE
四国産蛾類図鑑
私の虫日記

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10周年・ありがとうござい... | トップ | ヤマトシギアブ♀230516 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

チョウ目」カテゴリの最新記事