
ホソミオツネントンボ♀。
前回のホソミイトトンボ同様、成虫で越冬するトンボです。
こちらは以前から茨城県に分布しています。
ビオトープ天神の里で見つけた昆虫③

枝に止まって、何かを捕食しているようです。
これも♀。

こっちは♂。
前回のホソミイトトンボ同様、何故か♀の方が多く見かけましたね。
何か意味があるのか?
気になるところです。

・胸部の模様の側縁は波打つ
(オツネントンボでは直線状)
・胸部に点模様
(オツネントンボでは線状)
・前翅・後翅の縁紋は重なる
(オツネントンボでは重ならない)

RDB:
絶滅危惧ⅠB類:北海道、東京都
準絶滅危惧種:静岡県、松山市
情報不足:秋田県
要注目種:神奈川県
分類:
トンボ目イトトンボ亜目アオイトトンボ科オツネントンボ亜科
体長:
♂35~42mm
♀33~41mm
腹長:
♂27~33mm
♀26~32mm
後翅長:
♂18~22mm
♀19~24mm
分布:
全国(北海道では記録が少ない)
平地~山地・止水
成虫の見られる時期:
1年中(年1化)
成虫で冬越し
エサ:
幼虫・・・ミジンコ類、ボウフラ、ユスリカ類やハナアブ類の幼虫
成虫・・・飛翔性昆虫
その他:
新成虫はオツネントンボ同様、全身褐色。
越冬後、成熟して♂は青色に、♀は緑がかった青色に変化する。
翅を揃えると縁紋が重なる。
(オツネントンボでは、明確にずれる。)
前胸背の斑紋の側縁は波状で、下に点状の斑紋がある。
(オツネントンボでは直線的で、下に線状の斑紋がある。)
翅を閉じて止まり、腹部を上下に動かす習性がある。
(ホソミイトトンボは腹を上下に動かすことはない)
主に丘陵地~低山地の林や池などの周辺で見られる。
木立に囲まれた、抽水植物の多い明るい池や沼を好む。
底質は砂泥、水質は淀んだ陸水。
関東以西の低地では、オツネントンボと入れ替わりに、むしろ普通に見られる。
しばしば高地でも採集される。
晩夏~初秋に羽化した新成虫は、森林などに移動して栄養飛翔を行う。
時にかなり離れた場所まで移動することがある。
日当たりの良いがけ下や林床の植物に、頭をこすりつけるようにしがみついて越冬する。
真冬でも暖かい日には活動することがある。
晩春から初夏に成熟して水辺に移動、交尾、産卵する。
♂の縄張りは静止占有型で、植物の茎に垂直に近い角度で止まって行う。
交尾は静止型で、植物などに止まる。
♂♀が連結したまま、挺水植物や抽水植物、水面に張り出した生きた植物の組織内に産卵する。
(連結静止型)
♀単独での産卵も観察される。
2~3週間で孵化する。
1カ月半~3カ月を幼虫で過ごし、5~7月頃見られる。
幼虫は体長15~17mm、側尾腮長7~8mm。
体は淡褐色で、腹部各節の側面に、暗色の斑点が二対ある。
(コバネアオイトトンボでは一対。)
下唇はアオイトトンボ科としては短く、後脚の付け根を超えない。
腮刺毛は6対で、その内最も内側の1対は著しく小さい。
側片は3歯に分かれ、中央のものはさらに先端で2つに分かれる。
側刺毛は3本で、1本は動鉤の上にある。
尾鰓は特に先端部が細くなることはなく、淡褐色で透き通り、周縁部に6個の暗褐色斑がある。
体全体が柔らかく、表面はすべすべしている。
主に砂泥を這ったり、植物性沈積物に紛れ込んで生活する。
羽化は直立型。
成虫の寿命は約1年近くに及ぶと推定される。
室内実験によると、成熟した♂♀とも、10℃以下で再び褐色化し、20℃以上で再び青色化する。
青色化は8~20分で完了するが、褐色化は6~12時間を要する。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
yagopedia
神戸のトンボ
はなもく散歩
ざっそう屋
レッドデータブックまつやま2012
神戸のトンボ
日本のレッドデータ検索システム
前回のホソミイトトンボ同様、成虫で越冬するトンボです。
こちらは以前から茨城県に分布しています。
ビオトープ天神の里で見つけた昆虫③

枝に止まって、何かを捕食しているようです。
これも♀。

こっちは♂。
前回のホソミイトトンボ同様、何故か♀の方が多く見かけましたね。
何か意味があるのか?
気になるところです。

・胸部の模様の側縁は波打つ
(オツネントンボでは直線状)
・胸部に点模様
(オツネントンボでは線状)
・前翅・後翅の縁紋は重なる
(オツネントンボでは重ならない)

RDB:
絶滅危惧ⅠB類:北海道、東京都
準絶滅危惧種:静岡県、松山市
情報不足:秋田県
要注目種:神奈川県
分類:
トンボ目イトトンボ亜目アオイトトンボ科オツネントンボ亜科
体長:
♂35~42mm
♀33~41mm
腹長:
♂27~33mm
♀26~32mm
後翅長:
♂18~22mm
♀19~24mm
分布:
全国(北海道では記録が少ない)
平地~山地・止水
成虫の見られる時期:
1年中(年1化)
成虫で冬越し
エサ:
幼虫・・・ミジンコ類、ボウフラ、ユスリカ類やハナアブ類の幼虫
成虫・・・飛翔性昆虫
その他:
新成虫はオツネントンボ同様、全身褐色。
越冬後、成熟して♂は青色に、♀は緑がかった青色に変化する。
翅を揃えると縁紋が重なる。
(オツネントンボでは、明確にずれる。)
前胸背の斑紋の側縁は波状で、下に点状の斑紋がある。
(オツネントンボでは直線的で、下に線状の斑紋がある。)
翅を閉じて止まり、腹部を上下に動かす習性がある。
(ホソミイトトンボは腹を上下に動かすことはない)
主に丘陵地~低山地の林や池などの周辺で見られる。
木立に囲まれた、抽水植物の多い明るい池や沼を好む。
底質は砂泥、水質は淀んだ陸水。
関東以西の低地では、オツネントンボと入れ替わりに、むしろ普通に見られる。
しばしば高地でも採集される。
晩夏~初秋に羽化した新成虫は、森林などに移動して栄養飛翔を行う。
時にかなり離れた場所まで移動することがある。
日当たりの良いがけ下や林床の植物に、頭をこすりつけるようにしがみついて越冬する。
真冬でも暖かい日には活動することがある。
晩春から初夏に成熟して水辺に移動、交尾、産卵する。
♂の縄張りは静止占有型で、植物の茎に垂直に近い角度で止まって行う。
交尾は静止型で、植物などに止まる。
♂♀が連結したまま、挺水植物や抽水植物、水面に張り出した生きた植物の組織内に産卵する。
(連結静止型)
♀単独での産卵も観察される。
2~3週間で孵化する。
1カ月半~3カ月を幼虫で過ごし、5~7月頃見られる。
幼虫は体長15~17mm、側尾腮長7~8mm。
体は淡褐色で、腹部各節の側面に、暗色の斑点が二対ある。
(コバネアオイトトンボでは一対。)
下唇はアオイトトンボ科としては短く、後脚の付け根を超えない。
腮刺毛は6対で、その内最も内側の1対は著しく小さい。
側片は3歯に分かれ、中央のものはさらに先端で2つに分かれる。
側刺毛は3本で、1本は動鉤の上にある。
尾鰓は特に先端部が細くなることはなく、淡褐色で透き通り、周縁部に6個の暗褐色斑がある。
体全体が柔らかく、表面はすべすべしている。
主に砂泥を這ったり、植物性沈積物に紛れ込んで生活する。
羽化は直立型。
成虫の寿命は約1年近くに及ぶと推定される。
室内実験によると、成熟した♂♀とも、10℃以下で再び褐色化し、20℃以上で再び青色化する。
青色化は8~20分で完了するが、褐色化は6~12時間を要する。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
yagopedia
神戸のトンボ
はなもく散歩
ざっそう屋
レッドデータブックまつやま2012
神戸のトンボ
日本のレッドデータ検索システム
>腹部の模様が微妙に違うのですね。... への返信
コメントありがとうございます。
この時期はまだ、どちらも茶色で違いが分かりづらいですよね。
春になれば成熟して、青い色が付いてきますから、分かりやすくなると思います。