
2024年の画像から。
キイトトンボ。
ビオトープ天神の里にて撮影。

過去に北山公園で撮影した個体をアップしています。
腹の先が、黒斑の辺りで折れているように見えます。
傷ついた個体だと思っていたのですが。
ネット上の画像を確認すると、この部分で腹を下にわずかに折り曲げるクセがあるようです。
あるいは過去画像も、このクセが特に強く出た個体だったのかも?
飛び方がおかしいと感じたのも、この種特有の、細かく上下しながら飛ぶという習性によるものだったのかも知れません。
もう少し観察を重ねたいところですが、何しろ個体数が少ないもので。
次はいつ、出会えることやら。

RDB:
絶滅危惧Ⅰ類:東京都、神奈川県
絶滅危惧Ⅱ類:青森県、千葉県、長崎県
準絶滅危惧種:茨城県、埼玉県、大阪府、福岡県、熊本県
分類:
トンボ目イトトンボ亜目イトトンボ科ナガイトトンボ亜科
体長:
♂31~44mm
♀33~48mm
腹長:
♂23~34mm
♀25~38mm
後翅長:
♂15~24mm
♀16~26mm
分布:
本州、四国、九州
平地~丘陵・止水
成虫の見られる時期:
5~10月(年1化、暖地では2化、茨城県5月中旬~7月中旬)
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・小型の飛翔昆虫
幼虫・・・ミジンコ類、水棲の昆虫の幼虫
その他:
イトトンボとしてはやや大型で、腹はやや太め。
頭頂と胸の地色は淡緑色。
未成熟個体では、ほぼ♂♀同型だが、オスは腹の先付近の背面に黒色部がある。
成熟するとオスの腹は鮮やかな黄色となり、第8~10節の背面の黒色部が発達する。
尾部付属器は上下ともに短い。
メスは成熟しても、腹がやや黄緑がかる。
ベニイトトンボの♀にも腹が緑褐色の個体があり、注意を要する。
抽水植物が豊富な平地の池や湿地に生息するが、水質が良い環境にしか生息できない。
近年、排水による水質悪化や、湿地の乾燥化・減少に伴って、生息地が激減している。
産地は局所的。
ベニイトトンボと混生するが、本種の方が産地も個体数も多い。
底質は泥。
周囲の草丈が低く、比較的明るい環境を好む。
高地の湿原にも生息する。
羽化後の未熟な個体は、付近の林縁で栄養飛翔を行う。
成熟した♂は水辺に戻り、抽水植物の茎などに止まって縄張りを作り(静止占有型)、♀を待つ。
水辺の草むらを縫うように、細かく上下動しながら飛ぶ。
真夏に特に多い。
交尾は静止型。
産卵は連結したまま(連結静止型)、水面付近の植物組織などに行う。
♂は♀の前胸背を尾部付属器で把持したまま、脚を縮めて直立して周囲を警戒する。
卵期間は1~3週間程度。
幼虫期間2カ月~1年程度。
幼虫はずんぐり型で体長16~17mm、側尾鰓長:5~6mm。
体色は淡緑色~黒褐色まで、生息場所により幅がある。
「原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編」に、
「体色は明るい黄褐色で、類似するベニイトトンボでは赤褐色」
という旨の記述があるが、終齢幼虫のことか?
他のイトトンボ類と比べて、頭部が大きくずんぐりしている。
尾鰓は幅広く、基方が狭まり、周縁に15個内外の褐色斑がある。
気管の分枝は放射線状でその数は多い。
中横腮上縁の鋸歯列は、基部から7/10程度続く。
(ベニイトトンボ・リュウキュウベニイトトンボは半分程度。)
主に抽水植物・沈水植物の水中部分にしがみついて生活する。
羽化は直立型。
タマゴバチ科の一種に寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
ヤゴペディア
SATOMORI
よこはま動物園ズーラシア
KIKUのフォトルーム
日本のレッドデータ検索システム
身近な生き物の記録
千葉県立中央博物館
神戸のトンボ
ほか
キイトトンボ。
ビオトープ天神の里にて撮影。

過去に北山公園で撮影した個体をアップしています。
腹の先が、黒斑の辺りで折れているように見えます。
傷ついた個体だと思っていたのですが。
ネット上の画像を確認すると、この部分で腹を下にわずかに折り曲げるクセがあるようです。
あるいは過去画像も、このクセが特に強く出た個体だったのかも?
飛び方がおかしいと感じたのも、この種特有の、細かく上下しながら飛ぶという習性によるものだったのかも知れません。
もう少し観察を重ねたいところですが、何しろ個体数が少ないもので。
次はいつ、出会えることやら。

RDB:
絶滅危惧Ⅰ類:東京都、神奈川県
絶滅危惧Ⅱ類:青森県、千葉県、長崎県
準絶滅危惧種:茨城県、埼玉県、大阪府、福岡県、熊本県
分類:
トンボ目イトトンボ亜目イトトンボ科ナガイトトンボ亜科
体長:
♂31~44mm
♀33~48mm
腹長:
♂23~34mm
♀25~38mm
後翅長:
♂15~24mm
♀16~26mm
分布:
本州、四国、九州
平地~丘陵・止水
成虫の見られる時期:
5~10月(年1化、暖地では2化、茨城県5月中旬~7月中旬)
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・小型の飛翔昆虫
幼虫・・・ミジンコ類、水棲の昆虫の幼虫
その他:
イトトンボとしてはやや大型で、腹はやや太め。
頭頂と胸の地色は淡緑色。
未成熟個体では、ほぼ♂♀同型だが、オスは腹の先付近の背面に黒色部がある。
成熟するとオスの腹は鮮やかな黄色となり、第8~10節の背面の黒色部が発達する。
尾部付属器は上下ともに短い。
メスは成熟しても、腹がやや黄緑がかる。
ベニイトトンボの♀にも腹が緑褐色の個体があり、注意を要する。
抽水植物が豊富な平地の池や湿地に生息するが、水質が良い環境にしか生息できない。
近年、排水による水質悪化や、湿地の乾燥化・減少に伴って、生息地が激減している。
産地は局所的。
ベニイトトンボと混生するが、本種の方が産地も個体数も多い。
底質は泥。
周囲の草丈が低く、比較的明るい環境を好む。
高地の湿原にも生息する。
羽化後の未熟な個体は、付近の林縁で栄養飛翔を行う。
成熟した♂は水辺に戻り、抽水植物の茎などに止まって縄張りを作り(静止占有型)、♀を待つ。
水辺の草むらを縫うように、細かく上下動しながら飛ぶ。
真夏に特に多い。
交尾は静止型。
産卵は連結したまま(連結静止型)、水面付近の植物組織などに行う。
♂は♀の前胸背を尾部付属器で把持したまま、脚を縮めて直立して周囲を警戒する。
卵期間は1~3週間程度。
幼虫期間2カ月~1年程度。
幼虫はずんぐり型で体長16~17mm、側尾鰓長:5~6mm。
体色は淡緑色~黒褐色まで、生息場所により幅がある。
「原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編」に、
「体色は明るい黄褐色で、類似するベニイトトンボでは赤褐色」
という旨の記述があるが、終齢幼虫のことか?
他のイトトンボ類と比べて、頭部が大きくずんぐりしている。
尾鰓は幅広く、基方が狭まり、周縁に15個内外の褐色斑がある。
気管の分枝は放射線状でその数は多い。
中横腮上縁の鋸歯列は、基部から7/10程度続く。
(ベニイトトンボ・リュウキュウベニイトトンボは半分程度。)
主に抽水植物・沈水植物の水中部分にしがみついて生活する。
羽化は直立型。
タマゴバチ科の一種に寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
ヤゴペディア
SATOMORI
よこはま動物園ズーラシア
KIKUのフォトルーム
日本のレッドデータ検索システム
身近な生き物の記録
千葉県立中央博物館
神戸のトンボ
ほか
だいぶ数が減っているコなので、いつか出会えたらいいですね!