KONASUKEの部屋

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ヤブヤンマ240713

2025年03月01日 | トンボ目
2024年の画像から。
ヤブヤンマ。
複眼が青いので、♂ですね。
♀は茶色。

ビオトープ天神の里にて撮影。
この種は普通、早朝と夕方のみ飛ぶんですが。
この個体は、何故か上手く飛べなかったようで。
地面でもがいて音を立てていたので、モデルになってもらいました。

樹林に囲まれた池などを好むので、天神の里は、まさにうってつけですね。

RDB:
絶滅危惧Ⅰ類:青森県
絶滅危惧Ⅱ類:栃木県
準絶滅危惧種:千葉県
情報不足:山梨県
分類:
トンボ目トンボ亜目ヤンマ上科ヤンマ科ヤンマ亜科
体長:
♂80~92mm
♀79~93mm
腹長:
♂56~66mm
♀56~70mm
後翅長:
♂47~56mm
♀51~59mm
分布:
本州、四国、九州、南西諸島
平地~丘陵/止水
成虫の見られる時期:
5~9月(年1化、茨城県7~9月)
亜終齢~終齢幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・チョウ目、ハエ、ユスリカ、アブ、小型~中型のトンボ、カゲロウ類、カワゲラ類、トビケラ類など
幼虫・・・ミジンコ類、ユスリカ類・ハナアブ類・カゲロウ類・カワゲラ類・トビケラ類などの幼虫、オタマジャクシ、小型の魚類など
その他:
大型のヤンマ。
腹部第10節背面に小さい突起がある。
頭部は複眼が大きく、頭頂で広く接する。
未熟な個体は地色が黄色で全体に明るい感じがするが、成熟すると黄色部が黄緑色に変じ、黒色味が増して暗い色調になる。
成熟♂は顔面と複眼が水色、胸部は緑色を帯び、第2~3腹節下面の斑紋が青色になる。
♀は複眼は緑褐色で、胸部・腹部には黄色の斑紋がある。
まれに♂と同じような体色の個体が見られる。
♀の第10節の腹板は、斜め下方に突き出して、先端に数本の刺を有する。
尾部付属器は比較的小さい。
翅は概ね透明だが、基部にごくわずか橙色斑がある。
未熟な♀では前翅の縁紋を中心とした前縁の一部が淡い橙褐色を呈することがある。
老熟個体には全体が褐色にけぶる傾向が見られる。
翅脈は黒色、縁紋は黒褐色で後翅のものは小さい。
沖縄本倒産は小型で、やや成熟後の黒化が少ない傾向が見られる。
樹林に囲まれた池沼に生息する。
早朝や夕方に活発に飛翔し(黄昏活動性)、日中はほとんど飛ばない。
(薄暗い池などでは、日中でも飛翔する。)
日中は薄暗い林内や藪の中の灌木の枝などで休息している。
静止時は翅を開き、枝などにぶら下がって止まる。
暗い場所を好むため、屋内に入り込んで出られなくなることがままある。
♂は正午前後に、♀が産卵に来そうな場所の枝などにぶら下がって待ち伏せする。
「交尾・産卵などの生殖活動は日中に行われることが多い」と、「原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編」(保育社)に見える。
一方、茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)には、「夕方、♀が飛ぶと、斜め後ろを追いかけるように♂が飛ぶ様子が見られる。」とある。
交尾は静止型。
産卵は単独静止型で、日陰の水際の泥やコケ、朽木の中などに行う。
卵期は22~26日、前幼虫期を除いて12齢を経て成熟、300日前後で羽化すると言われる。
幼虫は木陰が多い水溜まりや池沼に生息する。
腐植質等による水の汚染にも強く、防火水槽など、小さな人工の水溜まりにも生息。
幼虫は体長42~49mm、頭幅9~10mm。
淡褐色~濃褐色で、腹部背面に複雑な濃淡の斑紋が見られる。
脚のストライプ模様は明瞭。
体表はすべすべしていて艶がある。
頭部は広く、背面は平たい。
複眼は前方に張り出し、頭部の輪郭は五角形に近く、後頭の外角は丸い。
下唇は比較的大きく、先半部の幅が広い。
中片の前縁はわずかに弧状に張り出して短毛が列生し、中央部には明瞭な閉じた溝がある。
側片は幅広く、先端は裁断状、内縁臼歯は極めて小さくはっきりしない。
下唇側片内葉片の幅がヤンマ科中最大で、可動鉤の根元から先端部までの長さとほぼ同じ。
前胸側板の下縁の突起は小さい。
腹部は細長く、第6~9節には明瞭な側刺を有する。
尾部付属器は長く、先端は良く尖る。
肛上片は肛側片よりやや短く、先端は浅く2叉し、外縁に一対の刺を有する。
♀の産卵管突起は長く、第10節の3/4位に達する。
主に植物性沈積物に紛れ込んで生活する。
羽化は倒垂型で、夜中の2時頃。
成虫は羽化水域からあまり離れない。
タマゴバチの一種に寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫(文一総合出版)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅱトンボ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
ヤゴペディア
An Artless Riverside
神戸のトンボ
広島大学デジタルミュージアム
しぜんたんけんてちょう
トンボノート
公園昆虫記
かのんの樹木図鑑
国営讃岐まんのう公園 動植物図鑑
岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
ホタルの独り言Part2
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日本のレッドデータ検索システム

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