KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
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プロフェッショナル 仕事の流儀~昆虫写真家・栗林慧~

2018年09月17日 | 昆虫
8月27日放送の
「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合)は

昆虫写真家・栗林慧(くりばやし さとし)さんでしたね。
(記事は番組の進行とは関係ありません)

虫の眼レンズで有名な人で、

昆虫が語り掛けてくるような、



昆虫の世界に迷い込んだような写真。


「僕自身が昆虫の世界に入っていけたら
いいなと思ったんですよ 昆虫の世界に
夢で見たんです
アリの巣の中に入ってね
アリが僕たちを またいでいくんですよ」

・・・それを現実にしてしまった!

レンズが小さいので、昆虫に警戒心を与えない。

ミイデラゴミムシ(別名:ヘッピリムシ)が、高温のガスを噴射する様子を捉えた貴重な写真。
二種類の物質を合わせるやり方は、毒ガス兵器やロケットの燃料の仕組みに通じる。
すでに人類のはるか前に昆虫がやっていたのだ!

雨の日や冬の日も、新機材の開発に余念がない。
「ありきたりの撮り方では ダメなわけで
自分の持てる技術で 新たに挑戦していくと
そうすると
そこに違いが当然出てくる
写真に限らず 何でもそうだと思うけども」

普通、昆虫写真は、周りの風景は入れないのが一般的(左)だが。
あえて人を入れる(右)。
「小さい命というか
それがどういう生活をしているのかと
主役が写ればいいっていうだけじゃなくて
何か物語が
そこで出来上がるじゃないですか」

アマ時代、プロ時代ともに、様々な賞を受賞されています。


お住まいは、長崎は平戸の緑の中。

寝ても覚めても昆虫(笑)

実は無類のアリ好き。

昆虫を撮っていると、時にこんな格好になっちゃう。
分かるなぁ(笑)
客観的には怪しすぎる(笑)

「何で腹が減るんだろう」
・・・分かります! 飯より虫!(笑)

「『虫けら』なんて言葉があるけども
僕らには虫けらという感じじゃなくて
友だちに近いようなイメージですよね
ただの知り合いじゃない
一番身近にいる命だしね
古い友だち 本当に
『今年も待っていてくれたな』みたいな
『いてくれたな』みたいな」

「昆虫が 例えば世の中からいなくなったら
えらいことが起きますよ
実も生らない、

花も咲かない」

「おかしいな・・・
昆虫のね 様子がちょっと変なんですよね
ここのところ

(昆虫の)シーズンが来て 生命の息吹というのを
感じられる季節なんだけども

なんか静かなんですよね
たぶん これは温暖化の影響とかですね
そういう いろいろなもろもろの要素が
影響してんだと思うな」

ハナバチに逢おうと、1カ月にわたり、粘る。

「『あきらめない努力』という
それが一番大事だと僕は思っているんですよ」

「撮れるまでチャレンジする
何年経っても
これが一番いいなと思ったらね
とにかくそれに向かって
あきらめずに挑戦するように」

人生の岐路に いつも虫がいた

ハンミョウの幼虫釣りを教えてくれた

父の死により、長崎から東京へ

いじめられた時、救ってくれたのは虫だった。

同級生の前で、ハンミョウ釣りをしてみせた。
一瞬で全てが変わった。

情熱を失いかけた40代、道を示してくれたのはアリだった。

「女王アリがせっせと なめて
手入れをしないとカビてしまうんですよ
そういう動作のひとつひとつが
母親の優しさみたいなのを感じるんですよ」
「昆虫たちにも
やっぱり命があって一生懸命生きていると
自分のやるべき使命っていうのは
こういうものだと気が付いた」

「生きもののね 命をつぶさに記録するという
それが使命だと気が付いて」
「生きものの 生き様みたいなのを記録して
紹介するのが僕の使命だと思っているんですよ」

20年かけて、虫の眼レンズを完成させた

長年思い描いてきた人生の終わり方
「どこかのジャングルの中でバタンといって
昆虫たちの餌になったり
アリの餌になって終わったら
一番幸せだなと思っている」

年に数回、地元で写真教室も開いておられる。

虫好きのまま、大人になってね♡

写真家人生の集大成

来年5月、東京での個展(5年ぶり)を開こうとしている。
「相変わらず 昆虫少年ですから」

「『まだプロで これだけのことをやってんだぞ』
ということをね 見せなきゃなんない」

写真展の目玉は、ゲンジボタル。

9カ月の幼虫の期間を経て、一生の最期にまばゆい光を放つ。

「はかない命だけども 最後はああやって
光輝いているわけでしょう」

「自分でもそういう生き方ができたら
すばらしいと思うね」

「年とってもね『前向きにやってるな』って
見せなきゃならないですよ
力尽きたんじゃないかと思っている人は
いるでしょうね」

「でも『その辺で終わりだ』なんて思われたら
しゃくだからね」

「僕は命ある限り

若者に負けない仕事をしている
というようなとこをね 見せつけたいと」

79歳・生涯最高の一枚を!
老いと向き合いながら、虫を追う。
執念の一枚!

「こういうのも結局
あきらめないでやって
到達した瞬間ですからね」

「プロフェッショナルというのは
常に自分の世界を維持しながら
さらに前へ向かって進んで行くという
それがプロフェッショナルだと思うんですよね」

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