KONASUKEの部屋

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シダクロスズメバチ20191208

2019年12月13日 | ハチ目
シダクロスズメバチの女王と思われます。
冬越しするのは女王だけなので。

クロスズメバチ類は、大きさはアシナガバチと同じくらいか、むしろ小さいくらい。
とてもスズメバチ類とは思えない大きさですね。
攻撃性も、スズメバチ類の中では比較的穏やかな方。

クロスズメバチ類は、中部地方では「ヘボ」「ジバチ」と呼ばれ、「へぼ飯」という幼虫の炊き込みご飯が伝統的に食べられています。
比較的攻撃性が低いからこそ、でしょうね。

日本は仏教の影響が強くて、動物の肉を食べることを忌む傾向があるよね。
さらに海から遠い山間部だと魚も少ないので、貴重な動物性タンパク質だったんでしょう。

まぁ、再三書いてる通り、KONASUKEは次にスズメバチに刺されたら死ぬので、積極的に手を出そうとは思わないですけどね。

閑話休題。

「ツヤクロスズメバチ」であれば、腹部第1節の前縁に、中央で途切れる白色帯があるハズなので、除外。
問題は「クロスズメバチ」か?「シダクロスズメバチ」か?
頭楯にある黒い斑紋が、頭楯の下端に達すれば「シダクロスズメバチ」(「ツヤクロスズメバチ」も同様)、達しなければ「クロスズメバチ」なのだが。
あともうちょっと・・・下から撮れれば・・・残念!
確認できず。

もう一つの識別ポイント。
複眼のそばの黄白色紋。
これが三日月状に凹んでいれば「シダクロスズメバチ」。
凹みが少なく半月状であれば「クロスズメバチ」。
どうやら「シダクロスズメバチ」とみましたが、どうでしょう?

分類:ハチ目スズメバチ科
体長:働きバチ10~14mm、女王バチ16~18mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:3月下旬~12月(働きバチ6月~、雄バチ・新女王10~12月)
          女王バチが冬越し
エサ:成虫・・・昆虫やクモなど
   幼虫・・・成虫の与える肉団子
その他:比較的最近になって新種登録された。
    クロスズメバチよりも僅かに大きく、山地性の傾向が強い。
    (ツヤクロスズメバチは北海道以外では平地には分布せず、標高が高い所に生息。)
    頭楯の黒い模様は、頭楯の下端に達する。
    (クロスズメバチでは達しない。)
    複眼のそばの黄白色の模様は、三日月状に陥入する。
    (クロスズメバチでは陥入が少なく半月状。)
    腹部第1節の前縁に白色帯はない。
    (ツヤクロスズメバチでは中央で途切れる白色帯がある。)
    閉鎖的な場所(土中、樹洞、屋根裏など)に、丸い巣を作る。
    巣はクロスズメバチより大きくなることが多く、下部にかけて膨らむ。
    性格は、スズメバチ類の中では比較的穏やかだが、人に危害を加えることもあるので注意が必要。
    中部地方では「ヘボ飯」として、クロスズメバチとともに、幼虫を炊き込みご飯として食べる習慣がある。
参考:ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   廊下のむし探険
   生活110番
   都市のスズメバチ


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