オナガキバチの♀。
体はほとんど黒色で、♀は太く長い産卵管が目立ちます。
これでスギやヒノキなど多くの樹木の、主に衰弱木、枯死木、伐採木の幹に産卵します。
♀の脚は基部を除いて橙黄色。
♂は当然ですが産卵科が無く、脚はほとんど黒色です。
ちょっと気になったのが、ネット上で「産卵管の基半は黄色」とあること。
この画像では翅に隠れて見えないからかと思ったんですが。
ネット上の画像でも、そのような特徴を確認できませんでした。
腹側から見た話なのかなぁ?
①a:産卵管本体?
①b:産卵管の鞘?
②触角先端部:橙黄色
③後頭両側:橙黄色の楕円紋
④前胸背両側:橙黄色
⑤脚:基部を除き橙黄色
(♂はほぼ黒色)
分類:
ハチ目キバチ科
体長:
♂10~25mm
♀13~30mm(産卵管を除く)
分布:
北海道、本州、四国、九州
丘陵~山地
成虫の見られる時期:
4月下旬~9月(通常年1化、2~3年1化もある)
越冬態?
エサ:
成虫・・・?
幼虫・・・スギ、ヒノキ、サワラ、アカマツ、クロマツ、モミ、トドマツ、エゾマツなど針葉樹の材
その他:
体色はほぼ黒色。
♀は体長と同程度の太長い産卵管が目立つ。
♀は触角の先端部、後頭の両側の楕円紋、前胸背の両側、脚(基部を除く)が橙黄色。
♂の体色は♀とほぼ同様だが、脚の大部分が黒色。
雌雄とも体長の個体差が著しく、倍近い差が見られる。
奈良県ヒノキ林における調査(2000~2002年)では、♀のみが確認されている。
茨城県の調査(1996年)でも♀のみが確認されている。
原因は不明。
ヒゲジロキバチ(6~9月)、ニホンキバチ(7~10月)と比べ、最も出現時期が早い(4月下旬~9月)。
通常は年1化で8月が脱出のピークだが、成虫まで2年以上かかることもあり、その場合、5月~6月中旬がピークとなる。
成虫の平均生存日数は3.5~5.5日。
本種はニホンキバチやヒゲジロキバチの持つ共生菌Amylostereum属(キバチウロコダケ)を持たないが、幼虫の生育にはキバチウロコダケが必須のため、ニホンキバチやヒゲジロキバチがキバチウロコダケを植え付けた樹木に産卵する。
キバチウロコダケに感染した立木は、産卵箇所から三角形に変色、複数個所から産卵の場合は星形に変色するため、木材の価格が下がり、これら3種は林業の害虫とされる。
3種は本来、衰弱木、枯死木に産卵するが、山林の管理の遅れ、放置された間伐木(伐り捨て間伐)が増加・発生源となって、幼虫が生存できない健全な生木にも産卵するようになったと考えられる。
林齢20~40年生で被害本数率が高い場合が多く、50年生を過ぎると低くなる。
直径が小さく成長の悪い被圧木ほど、変色被害を受けやすい。
これらは通常、除間伐によって優先的に伐採されるため、手入れの不十分な林ほど被害を受けやすい。
また、標高が高いほど被害を受けにくく、低いほど受けやすい。
ニホンキバチの発生ピークである7月にスギを伐倒後、1mに玉切りした場合、含水率が高いため共生菌が繁殖せず、オナガキバチにとって繁殖できない資源となることが強く示唆されている。
産卵管には一対の歯のついた鞘があり、腹部の筋肉を使い、掘削と固定を繰り返しながら、硬い食樹の樹幹に産卵管を挿入する。
樹皮下に1産卵孔当たり2~3卵産む。
♀の平均蔵卵数は150個ほど。
卵は約1.4mm。
幼虫は円筒形で乳白色。
孵化幼虫は狭い坑道を掘り、成長するに従って徐々に坑道を広げながら前進する。
幼虫は辺材部に坑道を開けるため、被害は限定される。
終齢幼虫の体長は約17mm。
♀成虫は、α-pinene(ニホンキバチ成虫の誘引剤、スギ・ヒノキ等針葉樹に一般的に含まれる)に、有意な誘引活性を持つ。
オオホシオナガバチ、シロフオナガバチ、Pseudorhys・sa sternataや線虫などに寄生される。
参考:
森林総合研究所
J-Stage
J-Stage
東京昆虫館
花恋人
CiNii
日本福祉大学
全国森林病害虫防除協会
奈良県
茨城県
昆虫エクスプローラ
自然、発見!
体はほとんど黒色で、♀は太く長い産卵管が目立ちます。
これでスギやヒノキなど多くの樹木の、主に衰弱木、枯死木、伐採木の幹に産卵します。
♀の脚は基部を除いて橙黄色。
♂は当然ですが産卵科が無く、脚はほとんど黒色です。
ちょっと気になったのが、ネット上で「産卵管の基半は黄色」とあること。
この画像では翅に隠れて見えないからかと思ったんですが。
ネット上の画像でも、そのような特徴を確認できませんでした。
腹側から見た話なのかなぁ?
①a:産卵管本体?
①b:産卵管の鞘?
②触角先端部:橙黄色
③後頭両側:橙黄色の楕円紋
④前胸背両側:橙黄色
⑤脚:基部を除き橙黄色
(♂はほぼ黒色)
分類:
ハチ目キバチ科
体長:
♂10~25mm
♀13~30mm(産卵管を除く)
分布:
北海道、本州、四国、九州
丘陵~山地
成虫の見られる時期:
4月下旬~9月(通常年1化、2~3年1化もある)
越冬態?
エサ:
成虫・・・?
幼虫・・・スギ、ヒノキ、サワラ、アカマツ、クロマツ、モミ、トドマツ、エゾマツなど針葉樹の材
その他:
体色はほぼ黒色。
♀は体長と同程度の太長い産卵管が目立つ。
♀は触角の先端部、後頭の両側の楕円紋、前胸背の両側、脚(基部を除く)が橙黄色。
♂の体色は♀とほぼ同様だが、脚の大部分が黒色。
雌雄とも体長の個体差が著しく、倍近い差が見られる。
奈良県ヒノキ林における調査(2000~2002年)では、♀のみが確認されている。
茨城県の調査(1996年)でも♀のみが確認されている。
原因は不明。
ヒゲジロキバチ(6~9月)、ニホンキバチ(7~10月)と比べ、最も出現時期が早い(4月下旬~9月)。
通常は年1化で8月が脱出のピークだが、成虫まで2年以上かかることもあり、その場合、5月~6月中旬がピークとなる。
成虫の平均生存日数は3.5~5.5日。
本種はニホンキバチやヒゲジロキバチの持つ共生菌Amylostereum属(キバチウロコダケ)を持たないが、幼虫の生育にはキバチウロコダケが必須のため、ニホンキバチやヒゲジロキバチがキバチウロコダケを植え付けた樹木に産卵する。
キバチウロコダケに感染した立木は、産卵箇所から三角形に変色、複数個所から産卵の場合は星形に変色するため、木材の価格が下がり、これら3種は林業の害虫とされる。
3種は本来、衰弱木、枯死木に産卵するが、山林の管理の遅れ、放置された間伐木(伐り捨て間伐)が増加・発生源となって、幼虫が生存できない健全な生木にも産卵するようになったと考えられる。
林齢20~40年生で被害本数率が高い場合が多く、50年生を過ぎると低くなる。
直径が小さく成長の悪い被圧木ほど、変色被害を受けやすい。
これらは通常、除間伐によって優先的に伐採されるため、手入れの不十分な林ほど被害を受けやすい。
また、標高が高いほど被害を受けにくく、低いほど受けやすい。
ニホンキバチの発生ピークである7月にスギを伐倒後、1mに玉切りした場合、含水率が高いため共生菌が繁殖せず、オナガキバチにとって繁殖できない資源となることが強く示唆されている。
産卵管には一対の歯のついた鞘があり、腹部の筋肉を使い、掘削と固定を繰り返しながら、硬い食樹の樹幹に産卵管を挿入する。
樹皮下に1産卵孔当たり2~3卵産む。
♀の平均蔵卵数は150個ほど。
卵は約1.4mm。
幼虫は円筒形で乳白色。
孵化幼虫は狭い坑道を掘り、成長するに従って徐々に坑道を広げながら前進する。
幼虫は辺材部に坑道を開けるため、被害は限定される。
終齢幼虫の体長は約17mm。
♀成虫は、α-pinene(ニホンキバチ成虫の誘引剤、スギ・ヒノキ等針葉樹に一般的に含まれる)に、有意な誘引活性を持つ。
オオホシオナガバチ、シロフオナガバチ、Pseudorhys・sa sternataや線虫などに寄生される。
参考:
森林総合研究所
J-Stage
J-Stage
東京昆虫館
花恋人
CiNii
日本福祉大学
全国森林病害虫防除協会
奈良県
茨城県
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