ニホンカワトンボ。
これは翅が透明なタイプの♂。
成熟すると、体に粉が吹いて、縁紋が白から茶色になるとのこと。
この個体は、腹の先が粉を吹き始めていて、縁紋も色づき始めています。
こっちは翅が透明なタイプの♀。
♀は成熟しても縁紋の色が白いそうです。
翅が橙色のタイプの♂。
前縁に沿って、白い帯状の斑紋がありますね。
縁紋は白。
この白斑と縁紋は、成熟するに従って濃い橙色になるそうです。
翅色のタイプは、5つあるようです。
♂は三タイプ
・橙色翅型
・淡橙色翅型
・無色翅型
♀は二タイプ
・淡橙色翅型
・無色翅型
地域によって、出現する翅色のタイプは異なるようです。
「茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)」で、「オスの羽は透明と橙色の2種類、メスの翅は透明である。(誤字?も含め原文のまま抜粋)」とあるのは、恐らく県内に限った話でしょう。
北海道、東北も同じパターンのようです。
分類:トンボ目 均翅亜目カワトンボ科カワトンボ属
体長:♂50~68mm、♀47~61mm
分布:全国(中央構造線より南の四国と紀伊半島には分布せず)
丘陵~山地・細流
成虫の見られる時期:4~9月(1~2年1化)
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・小型の昆虫
幼虫・・・水中の小型の生物
その他:♂は強い金属光沢のある緑色、♀は鈍い銅色。
成熟すると白い粉を吹く。
(♀は腹部下面に薄く白粉を帯びる。)
翅の色には大きく5つのタイプがある。
♂は三タイプ
・橙色翅型
・淡橙色翅型
・無色翅型
♀は二タイプ
・淡橙色翅型
・無色翅型
地域によって出現するタイプが異なる。
橙色翅型♂では、前縁の淡色帯と縁紋が成熟するに従って濃橙色になる。
無色翅型♂では、成熟するにつれて、縁紋が白から茶色になる。
♀では通常、成熟しても縁紋は白いまま。
かつてはオオカワトンボ、ヒガシカワトンボとされた種が、DNAによる系統学的研究、標準和名検討委員会を経て、ニホンカワトンボとされた。
ニシカワトンボはアサヒナカワトンボとされた。
北海道・東北・茨城県・栃木県ではアサヒナカワトンボは見つかっていない。
それ以外のほとんどの地域では両種が混在するので、同定には注意が必要。
頭幅長に対して翅胸高が高いのがニホンカワトンボ。
また、縁紋がニホンカワトンボの方が細長い。
(ニホンカワトンボ♂は横脈6本分以上、♀は5本分程度?、アサヒナカワトンボではもっと短い。)
ただし、これらの形質は地域差、個体差があり、絶対確実な区別点とはならない。
より暗い環境や上流域にはアサヒナカワトンボが分布する。
翅が橙色の個体はミヤマカワトンボに似るが、ミヤマカワトンボでは翅端近くに幅広い濃褐色紋がある。
細流や周辺の林で見られる。
♂は日当たりの良い水辺の植物や、流れから顔を出した石などに止まり、縄張りを持つ。
無色型♂は♀に擬態していて、有色翅型♂の縄張り内で産卵中の♀を探して横取りするという。
交尾は静止型。
産卵は単独静止型で、植物組織内や川にある朽木などに産卵する。
卵期間は2~3週間程度。
幼虫期間は1~2年程度。
褐色のイトトンボ体型で、胸腹部は太めでやや厚めの外皮に覆われる。
尾鰓は短い。
側尾鰓の末端が三角状に尖ることで、アサヒナカワトンボの幼虫と区別できる。
流れの中の植物や岩の裏側に掴まったり、植物性沈積物に紛れて生活する。
終齢幼虫の体長は21~24mm、側尾鰓長7~8mm。
羽化は倒垂型。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
神戸のトンボ
トンボフィールド観撮記
ヤゴペディア
自然観察雑記帳ほか
これは翅が透明なタイプの♂。
成熟すると、体に粉が吹いて、縁紋が白から茶色になるとのこと。
この個体は、腹の先が粉を吹き始めていて、縁紋も色づき始めています。
こっちは翅が透明なタイプの♀。
♀は成熟しても縁紋の色が白いそうです。
翅が橙色のタイプの♂。
前縁に沿って、白い帯状の斑紋がありますね。
縁紋は白。
この白斑と縁紋は、成熟するに従って濃い橙色になるそうです。
翅色のタイプは、5つあるようです。
♂は三タイプ
・橙色翅型
・淡橙色翅型
・無色翅型
♀は二タイプ
・淡橙色翅型
・無色翅型
地域によって、出現する翅色のタイプは異なるようです。
「茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)」で、「オスの羽は透明と橙色の2種類、メスの翅は透明である。(誤字?も含め原文のまま抜粋)」とあるのは、恐らく県内に限った話でしょう。
北海道、東北も同じパターンのようです。
分類:トンボ目 均翅亜目カワトンボ科カワトンボ属
体長:♂50~68mm、♀47~61mm
分布:全国(中央構造線より南の四国と紀伊半島には分布せず)
丘陵~山地・細流
成虫の見られる時期:4~9月(1~2年1化)
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・小型の昆虫
幼虫・・・水中の小型の生物
その他:♂は強い金属光沢のある緑色、♀は鈍い銅色。
成熟すると白い粉を吹く。
(♀は腹部下面に薄く白粉を帯びる。)
翅の色には大きく5つのタイプがある。
♂は三タイプ
・橙色翅型
・淡橙色翅型
・無色翅型
♀は二タイプ
・淡橙色翅型
・無色翅型
地域によって出現するタイプが異なる。
橙色翅型♂では、前縁の淡色帯と縁紋が成熟するに従って濃橙色になる。
無色翅型♂では、成熟するにつれて、縁紋が白から茶色になる。
♀では通常、成熟しても縁紋は白いまま。
かつてはオオカワトンボ、ヒガシカワトンボとされた種が、DNAによる系統学的研究、標準和名検討委員会を経て、ニホンカワトンボとされた。
ニシカワトンボはアサヒナカワトンボとされた。
北海道・東北・茨城県・栃木県ではアサヒナカワトンボは見つかっていない。
それ以外のほとんどの地域では両種が混在するので、同定には注意が必要。
頭幅長に対して翅胸高が高いのがニホンカワトンボ。
また、縁紋がニホンカワトンボの方が細長い。
(ニホンカワトンボ♂は横脈6本分以上、♀は5本分程度?、アサヒナカワトンボではもっと短い。)
ただし、これらの形質は地域差、個体差があり、絶対確実な区別点とはならない。
より暗い環境や上流域にはアサヒナカワトンボが分布する。
翅が橙色の個体はミヤマカワトンボに似るが、ミヤマカワトンボでは翅端近くに幅広い濃褐色紋がある。
細流や周辺の林で見られる。
♂は日当たりの良い水辺の植物や、流れから顔を出した石などに止まり、縄張りを持つ。
無色型♂は♀に擬態していて、有色翅型♂の縄張り内で産卵中の♀を探して横取りするという。
交尾は静止型。
産卵は単独静止型で、植物組織内や川にある朽木などに産卵する。
卵期間は2~3週間程度。
幼虫期間は1~2年程度。
褐色のイトトンボ体型で、胸腹部は太めでやや厚めの外皮に覆われる。
尾鰓は短い。
側尾鰓の末端が三角状に尖ることで、アサヒナカワトンボの幼虫と区別できる。
流れの中の植物や岩の裏側に掴まったり、植物性沈積物に紛れて生活する。
終齢幼虫の体長は21~24mm、側尾鰓長7~8mm。
羽化は倒垂型。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
神戸のトンボ
トンボフィールド観撮記
ヤゴペディア
自然観察雑記帳ほか
透明な羽と茶色とですね。翅の幅まで違うように見えてしまいます。
これが居ると、いかにも”清流”って感じがします(笑)
奈良県は中央構造線が通っているので、線より南では近縁種のアサヒナカワトンボだけが見られます。