こんぶろ-高知の酒屋ブログ-

土佐の国の とある小さな酒屋、近藤印 高知酒店・こんじるが綴る お酒にまつわったり・まつわんなかったりするブログです。

夏の詩(なつのうた)Vol.2

2009年07月15日 | 短編小説?

7月15日 水曜日 午後13:15 晴れ



燦々と降り注ぐ太陽。

照りつける灼熱の日差しに、

アスファルトからは陽炎が揺れる。







自転車を走らせる僕に、容赦ない光と

地面から湧き上がる熱風が襲い掛かる。


ペダルを踏み込む度に奪われる体力。

目的地までの時間が、永遠にさえ感じてしまう。







時折すれ違う、建造物の谷間に生まれる日陰がオアシス。

せせら笑うかのように通り過ぎる、ビル風に背中を押され

僕は、邪智暴虐に荒れ狂う暑さの中を突き進む。




そうしてまで辿り着いた先に、神は僕に憐憫を与えたもうのか。


暗雲の様に立ち込め、千々に乱れる不安を掻き消し

僕は誘われるかのように、建物へと吸い込まれた。











7月15日 水曜日 午後15:30 晴れ


此処まで来た道を、また戻らねばならぬ身。

今一度、あの煉獄のような路に我が身を投げ出すのか。


一握りの勇気だけを持って、僕は建物から一歩を踏み出した。




すると、どうだろう!

 






混沌と、絶望と言う名に茫漠され

サラマンデルに支配された炎熱の世界が

眩いばかりに煌き、街は衒耀感に包まれている。




雨だ!


雨が降ったのだ。

 






建物に閉じ込められた、空白の一時の間に、

スコールと言う名の激しい雨が、

街を一変させているではないか!




勇飛する高揚感を抑え、

僕はまたペダルを踏み込んだ。















7月15日 水曜日 午後15:40 晴れ


風切り裂き、駆け抜ける自転車。

太陽は相変わらず、憎らしい程に

煌々と笑顔を振りまいている。






そのせいか、アスファルトから立ち込める蒸気。

ただ、吹き抜ける風は気化熱となって

清涼感漂う、薫風を爽やかに軽やかに、

ペダルを踏み込む僕にへと、優しく運んでくれる。



神のプレゼントかと思いたくなるほどの、恵みの雨。

暗黒の世界から差す、一筋の光明な清風。




そして、アスファルトから浄化された、

浴びせられるような「香り」は
ペトリコールを飛び越え・・・














ドブ臭せえ!!


特に、出来たばっかの道路!!

新しいアスファルトから
沸き立つ臭いっ!!


(;´Д`)ノハナモゲラー


立ちくらみさえ、しそう。。






これもし、お昼ゴハンが
カツカレー」だったら


盛大に
逆噴射
しちゃうよ!
(;△;)




普段、車ばっかなので
あんまし気が付かなかったけど、

新しいアスファルトの蒸気した臭い

こんなにもパンチ効いてるとは・・・




特に、チャリンコだと
進む風に混じって

鬼レベルの

ニオイ がぶり寄りっ!!




いやぁ~、日々
自転車通勤・通学の方・・・

尊敬しやすぜ!
・゜・(ノД`)・゜・


1年ぶりの
夏の詩(なつのうた)」。



まっこと~今日の昼は暑かったぁ~~。日中の自転車って大変ですよね。(;△;)

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コメント (4)
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