K.H 24

好きな事を綴ります

4コマノベル-7

2020-12-19 15:40:00 | 小説
【まえがき】
 僕は小学校2年生の穣井太蔵(わらい たいぞう)。お父さんは配送会社で働いている。名前はマスヲ。お母さんは泰子(たいこ)って名前で、大企業の社長秘書をしている。そして、優しいお姉ちゃん、僕より五歳歳上の中学1年生の好志奈(よしな)が居る。
 僕ら家族は、たまに周りの人達に変な目で見られてしまう。なんでなんだろう?疑問を持つ事になった。
第7話 3分間
●1コマ目
 ある土曜日、お父さんは珍しく1件だけ配達の仕事が入ったみたいだ。
「はぁ、ただいま、初めてのとこだったから迷った迷った。泰子、お昼まだなんだ。直ぐ食べれるのある?」
「ごめんなさい、あなた外で済ませてくると思ったから。あっ、カップ麺ならあるわよ。」
 お父さんはお腹ペコペコだった。そして、お母さんはカップ麺にお湯を注いであげた。
「後、1分かぁ、長いなぁ。もう我慢出来ない。頂いまぁす。」
 お父さんには長い3分間だった。
●2コマ目
 お母さんは、晩ご飯の準備をしてる。今日はカレーライスだ。
 お母さんのカレーの拘りは、具の野菜でニンジンとじゃがいもは形崩れしないように面取りをして、牛肉も大き目にするのと甘口と辛口のカレールーを使って、香り良くするためにシナモンも加えるのだ。そして、最後にコップの半分くらいのブラックコーヒーを入れる。
「コーヒーも結構香りが強いから、おたまで3分くらいゆっくりかき混ぜるのよ。そうすると、コーヒーの香りは飛んで、苦味だけが残るの。苦味は旨味を引き立てるのよ。」
●3コマ目
 翌朝の日曜日の朝、昨夜残ったカレーをカレーうどんにして朝ご飯になった。
「あぁ、遅れちゃう、遅れちゃう、えっ、もう3分しかない、もっと早く起きるんだった。光樹(みつき)先輩、待たせちゃう。いってきます。
 お姉ちゃんは、カレーうどんを食べずに慌てて出かけた。
「なんだ、好志奈は。あんなに慌てて、ミツキセンパイって、男の子か?女の子か?」
「女の子じゃないの?」
 お父さんは慌てるお姉ちゃんをみて心配したが、お母さんは気にしてなかった。
●4コマ目
「音流、3分って時間、短い?長い?」
「えっ、3分間。どうなんだろう。ウルトラマンは3分で怪獣をやっつけちゃうけど...」
 僕にとって新たな3分間が現れた。次の日の月曜日、登校してると音流君会って〝3分〟について会話した。そして、土曜日と日曜日にあった我が家での〝3分〟を話した。
「同じ時間でも、長かったり、丁度良かったり、短かったりするんだね。そう考えるとウルトラマンの3分間は創られた3分間になるのかも、」
 僕は音流君の言う事に納得した。

 時間は不思議だ。生きていると僕達が何もしなくても動いてて、過ぎて行く。本当に不思議だ。
おしまい(^_−)−☆

【あとがき】
 時間は、人間がコントロール出来ないね。でも、その場面場面で、短くなったり、長くなったり、色々と感じ方が変わってしまうね。
 良い子のみんな、時間って、上手く使うものなんだよ。それと、無駄なんて感じるのは勿体ないものなんだ。工夫して上手く使えるようにするんだよ。

 今回も最後まで読んでくれてありがとう、じゃあ〜バッイバァーイ!