【まえがき】
僕は小学校2年生の穣井太蔵(わらい たいぞう)。お父さんは配送会社で働いている。名前はマスヲ。お母さんは泰子(たいこ)って名前で、大企業の社長秘書をしている。そして、優しいお姉ちゃん、僕より五歳歳上の中学1年生の好志奈(よしな)が居る。
僕ら家族は、たまに周りの人達に変な目で見られてしまう。なんでなんだろう?疑問を持つ事になった。
第9話 お父さんは止まらない
●1コマ目
「お姉ちゃん、僕が幼稚園に入ってからさぁ、サンタさんが本当に居ないなんて分かった時はショックだったよ。」
「まぁ、誰でも通る道だ。アタシだってそんな時があったわよ。クリスチャンでもないのに毎年騒ぐのもどうかと思うけど。」
晩ご飯の時に僕とお姉ちゃんが先に食卓に着いたクリスマスイブの日の会話だった。
流石にお姉ちゃんはクールだ。
●2コマ目
「はい、今日は恒例のガーリックチキンよ。」
お母さんは、クリスマスイブの夜には丸ごと一羽のガーリックチキンを焼いてくれる、クールなお姉ちゃんでも、この美味しいチキンだけは毎年楽しみにしてる。
「お母さん、いつもよりデカいチキンにしたの?そうか、太蔵も食べる量増えたからね。」
去年よりもひとまわり大きなガーリックチキンお母さんは用意してくれた。
●3コマ目
「本当だ。4人で食べれるかな?結構、苦しいぞ、この大きさは。苦しいと言えば...」
お父さんの毎年恒例のクリスマスエピソードが始まった。
「父さんが中3の時の通信簿に担任の先生は、冬休みはクリスマスを楽しみますか?それとも、受験勉強をクリスミマスか?って書いたんだよ。アハハ笑ったよ。アハハ、アハハ。」
●4コマ目
「太蔵もう無理か?好志奈、まだ食べれるか?」
思いのほか、お母さんが作ったガーリックチキンの量が多くて、お父さんが僕とお姉ちゃんを煽って来た。
「お母さんが愛情込めて作ってくれたチキン、残さないでよ。食べるのクルスミマスか?アハハ、太蔵、クルスミマスね。アハハ、好志奈、メリークルスミマース、アハハ、アハハ。」
お父さんは毎年、ひとりでダジャレを言って笑いが止まらない。今年も、お母さんの鉄拳を喰らって静かになった。
おしまい(^_^*)
【あとがき】
クリスマスは日本では、年中行事になってるね。各家庭で、その家庭なりのパーティーを楽しむんだろうね。
良い子のみんな、家族団欒は大事な事だから、お父さん、お母さんをウザイなんて思わずに、楽しく過ごすんだよ。因みに、おじさんはクリスマスパーティーをしなくなってどれくらいになるのかな...
そんな事、気にしなぁーい、じゃっあねぇーバッイバァーイ!