おぐりクリニック

眼科、アレルギー科、漢方外来

ICL, IPCL (眼内コンタクトレンズによる近視治療)の医学的合併症 ③

2022-12-23 | 日記

今回も、ICLを使用する近視手術での医学的合併症について前回からの続きをお話しさせていただきます。


□  グレアやハロー

グレアやハローという光がにじむ現象を感じることがありますが、
手術後数ヶ月で多くの方では気にならなくなるようです。

グレアやハローは、暗いところで瞳が大きく開きやすい方や、
手術前の近視度数や乱視度数が強度の方ほど感じる可能性があります。

術後一年たっても、「意識すると“見える”」と言われる方もおられます。
眼内レンズの構造上、完全には解決しない問題として理解していただく必要がありそうです。

とはいえ、「グレアやハローが少々見えることよりも、
視力が回復し生活が快適になったメリットが大きいのでとても満足しています」と
手術を選択したことをお喜びいただける方が殆どです。

 

□  白内障

レンズが水晶体に接触または接近した場合、
手術直後または数年経過してから稀に白内障を発症することがあります。

白内障が起きた場合は、挿入したレンズを取り出しサイズを変えた新しいレンズを再度挿入することで、
白内障の進行を抑えることが出来る場合があります。

ただし既に白内障が進行している場合には、白濁した水晶体を取り除き、
代わりに白内障治療用の眼内レンズを挿入することがあります。

とはいえ、加齢とともに白内障は必ず起こります。


前回のブログでお伝えした『老眼』の問題は、すなわち白内障の発症なのです。

この白内障の発症は個人差が大きいのです。

例えば、アトピー性白内障は小学生でも発症することがあり、
小栗も小学生の白内障の手術経験があります。

そうでなくても20代、30代でのアトピー性白内障手術は比較的多く経験しており、
アレルギー体質の方は眼内コンタクトレンズに関わらず白内障の進行が速い印象です。

尚、アレルギーとは「免疫の異常」とご理解ください。

身体を守る免疫力の状態によって、様々な病気が生じます。

眼内コンタクトレンズ手術に限らず、手術合併症は「免疫力の低下」と大きく関係します。

白内障、老眼予防を含め、当院で「漢方外来、アレルギー科」を行っている理由は、
目の病気は身体のケアによって予防、治療が可能と考えるからです。

ご興味をお持ちの方は、こちらをご参照下さい。 

https://blog.goo.ne.jp/kouhoukai/e/0e87ed139ba7246f386ec41c81af70ea

 

□  その他の注意事項

手術後に眼鏡やコンタクトレンズが必要になったり、
期待通りの結果にならない可能性があります。

高精度の技術による有水晶体眼内レンズ手術の結果、
多くの患者様が良好な視力となり満足していただいておりますが、
お一人お一人の手術結果を完全に予測することはできません。

手術後の視力にご満足いただけない場合、
必ずしも元の状態に戻るとは限りませんが、
レンズを取り除く手術を行うことで手術前に近い状態に戻すことは可能です。

 

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