おぐりクリニック

眼科、アレルギー科、漢方外来

漢方薬解説

2023-05-15 | 日記
今回は以下の漢方薬の解説をさせていただきます。
 
 ・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

体力中等度以上で精神的な不安により、不眠や動悸などがあり、
思い悩んでしまう方に処方する漢方薬です。
 
柴胡(さいこ)・半夏(はんげ)・茯苓(ぶくりょう)・桂皮(けいひ)・黄芩(おうごん)・
大棗(たいそう)・人参(にんじん)・竜骨(りゅうこつ)・牡蛎(ぼれい)・大黄(だいおう)・
生姜(しょうきょう)が含まれています。

仕事や人付き合いなどでイライラし、思い悩んでしまう方、
テスト前や試合前などに緊張して眠れない方
などにおすすめの医薬品です。
 
「あれっ! 私のことかも・・・!?」
と思われる方が多いのではないでしょうか!
 
ある意味、現代人で上記の症状が無い方の方が珍しいとも思われます。
真面目な日本人気質とも言えるでしょうか。

漢方では、眠りには「気」が関連していると考えます。
たとえば、赤ちゃんがたくさん寝られるのは、「気」が十分に足りていて、
体の中をきちんとめぐっているからです。

ところが、大人になるとさまざまな情報にさらされ、
疲労や精神的ストレス(不安)といったものが増えてきませんか? 
 
疲労やストレスは「気のめぐり」を邪魔してしまうものです。
「気」がめぐらないと体に熱がこもり、こもった熱は頭に昇って脳を疲れさせてしまいます。

「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、「気」をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、
心を落ち着かせるのがポイントの処方で、
脳の興奮からくる不眠を改善する作用のある漢方製剤です。

私は以下のような場合にこの漢方薬を処方しています。
 
① 気のめぐりが悪くなっていてカラダの熱がこもっている方
② 便秘・高血圧といった症状をお持ちの方
③ 前回、お伝えしたように緑内障で眼圧を下げる必要がある場合
 
日本人に緑内障が増えている原因として、
上記のような「気のめぐり」の問題と関係しているかもしれませんね。
 

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