創る村から ~耕の会~

創る村から ~耕の会~ 己を耕し、世を耕す
21世紀平成の志士となるべく、日々修行と葛藤のスタッフブログ

ラスパンティ大学の研修生と過ごした7日間【3日目】

2016年10月20日 | アーカイブ
3日目。
この日はボートでの松島湾周遊を計画していましたが、
あいにくの雨模様で予定変更。

ディエゴさんが環境問題・エコについて勉強したいとの希望に応えるため、
飴屋先生行きつけのエコ市場名取店へと向かいました。

古着、スポーツ用品、日用品、本…
色々なものが売っている店内に皆さん興味津々。さらに値札を見て驚きの声を上げていました。
特に古着の100円コーナーでは、「野菜より安い」と呆れるほど。

ここで、副店長に登場して頂いて解説をお願いしました。
「リサイクルショップは、小さくなったり古くなったり買い替えるために要らなくなったものを、必要とする新しい持ち主へ届けるとてもエコなシステムです。飴屋先生は、その中から良いものを見分ける名人です。」
ディエゴさんから質問「どんなものを売っていますか?」
副店長「生き物以外なら何でも!」

ディエゴさんはお土産をどっさり買い、アルゼンチンにはないリサイクル体験にとても満足したようでした。

その後、スーパーへと買い物に出かけました。
品名も形も違う食品に戸惑いながらも、何とか目当てのものを手に入れ家路につくと…

アルゼンチンの伝統料理「エンパナーダ」を料理して下さいました。
アルゼンチンでは家の中で食べる料理は女性、外で食べる料理は男性と役割分担しているらしく、
その腕前は見事なものでした。そして、日本では売っていないという特製の油を持参して来るこだわりよう。
3時間掛けて出来上がると、ワインと一緒に「いただきます」。

1年前、アルゼンチン滞在中に食べた懐かしい味が蘇りました。

名シェフのエドガーさん。



ラスパンティ大学の研修生と過ごした7日間【2日目】

2016年10月18日 | アーカイブ
2日目は、飴屋先生がリポーターとして出演したNHKのビデオを鑑賞してもらった後、
実際に松島の名所を廻って案内しました。
案内役はもちろん飴屋先生です。

最初に訪れたのは「雄島」。
摩崖仏が彫られた岩に、双子島を望む絶景、高僧が修行したとされる庵。
飴屋先生の解説に耳を傾けながら、どれもとても興味深く眺めていました。
最終日に、「もう一度行きたい場所はありますか?」と尋ねると、
返ってきた答えが「雄島」でした。

朱色の橋でたたずむエドガーさん。






記念撮影の後、起き上がれない飴屋先生に手を差し伸べるワルテルさん。



次に訪れたのは五大堂。
なぜか、松島に関係ない笑い転げる猫のぬいぐるみがツボにはまってしまったようでした。

大笑いのワルテルさん。


最後に瑞巌寺を見学したのですが、残念ながら境内は撮影禁止でした。
狩野探幽の襖絵など当時の粋を尽くした本堂、
「通るな」と書かれた看板と、その横に「これを如何にして通るかが禅問答である」と解説された看板が置かれた庫裡、
松島を描いた書や絵画、伊達家に伝わる家具や嫁入り道具、能のお面などが展示された宝物館をじっくりと見て回りました。

そして締めは、歩き回った疲れを癒そうと温泉へ。
向こうに入浴の習慣はあまりなく、まして温泉などほとんどないそうですが、
皆さん至福の表情で浸かっていました。

入浴後のオフショット。

ラスパンティ大学の研修生と過ごした7日間【1日目】

2016年10月17日 | アーカイブ
前回のブログでお知らせをした、ラスパンティ大学からの研修生。
6日に到着し、間に本吉の障害者施設での研修も挟んで、計7日間創る村に滞在しました。
(学生と書いておりましたが翻訳ミスだったようで、実は大学の職員でした)

そして今日、3人の職員の皆さんは無事東京へと旅立ち、研修の全日程を終えたのでした。
そんなこんなで、ぎこちないながらも交友と学問を深め、最後は家族のようなお付き合いが出来た7日間を振り返りたいと思います。

1日目(10/6)
朝早くに高速バスで到着。
降り立ったのは、ディエゴさん、ワルテルさん、エドガーさんの男性3人。
ディエゴさんは、オンラインサポートを専門とする職員。僕と半年違いの先輩です。
ワルテルさんは、大学と養護学校の学生・生徒の支援をしています。昨年のオペラ公演では音響もして下さいました。
エドガーさんは、会計担当。一昨年も創る村を訪れて今回が2度目の来村です。

はじめに、旧野蒜駅の震災資料室を案内して、震災時から現在までの状況を見てもらいました。
創る村へ着くと荷ほどきと自己紹介をして、滞在のスケジュールをざっくりとお伝えしました。
この日は、時差ボケと早朝の到着もあって、その後はゆっくりと過ごして頂きました。

長旅の疲れも少し取れた様子で、夜はけん玉に挑戦していました。(左・ワルテルさん、右・ディエゴさん)


追加写真~夜釣りに出かけ、クロソイを釣り上げたディエゴさん。釣りをするのが初めての方もいました。



夕日をバックに…ディエゴさん。

3人のアルゼンチン学生が研修に訪れるにあたって…

2016年10月04日 | 報告
今月22日~24日、昨年私たちが招かれたアルゼンチン・ラスパンティ大学のナポリ理事長達が創る村を訪れて下さいます。

その前に急きょ、元々の研修先の施設工事が遅れていることもあり、ラスパンティ大学の3人の学生が創る村に研修のため滞在することになりました。
6日から11日まで5泊6日の日程です。
僕たちは急いで研修プログラムをつくり上げ、迎える準備をしているところです。

それに当たって、サレジオ修道会日本管区長の山野内神父から頂いたメールが大変に素晴らしく奮い立つ文章でしたので、紹介させて頂きます。


おはようございます。冨沢さんから電話を頂き、昨日創る村まで行って下さったそうです。
それで本吉に行くまで皆さんのとところで過ごすことになりましたと。
 それを聞いて一つ大きな悟りがありました。今回初めて、数日間皆さんの所で一緒に過ごせるラスパンティの3人は、本吉の体験も重要ですが、まず創る村を自分の家のように、創る村がラスパンティ村であるように味わう体験をして欲しいのです。日本といえば創る村、そこにラスパンティ村があることを意識して頂くように。
 ですから、色々な時を共に過ごさせてください。仕事もありましたら一緒に、例えば、草刈、ペンキ塗り、家の掃除、デーサービス、歌の練習、日本語とスペイン語時間、アルゼンチン料理(アサード、エンパナーダス、など)を作るように、、、練習してくると言ってましたので。
 また地元で歩くように、海岸電車に一人、彼らだけで移動するように、、、日本の田舎は素晴らしいですから、、、石巻、松島の無人島での冒険、、、何よりも皆さんと出会って親しくなる、創る村の会員というより家族、兄弟になるように、、、その体験が彼らに一番味合わせて欲しいです。それは永遠に心に残ります、、、皆さんも少しでも稼ぎアルゼンチンの家にも定期的に行けるように、、、そのためにも皆さんもアルゼンチン村を同時に創る村の心にも築いていくようになるでしょう、つまりアルゼンチンのスペイン語、料理、などもそこに行けば味わうねと。
 もしかしたら毎年、数日間、又もっと長い期間誰かが向こうからこちらで一緒に出来ることが生まれるかも分かりません、、、
、、、
 どうか彼らを受け入れて下さい。この目標が優先的にあれば、本吉ではもっと短く行かれても問題ありません、おそらく初めてですので、一週間だけの方が本吉の人にも気を使わずに、楽しく彼らと過ごせるのではないかと思います。
 色々勝手に話したことを冨沢さんにも書きましたので、飴屋先生の彼の方から伝わると思います。

 宜しくお願いします。もう5日の日に成田に3人が到着しますので、、、良い冒険、楽しい冒険でありますように。

山野内マリオ神父