学生だった19~20歳の2年間、僕は北海道で一人暮らしをした。
その頃の青年Ken坊には、広大な北海道をバイクで旅して回るという夢があった。
Ken坊の親はバイクに否定的。 だから中型免許はこっそり取った。
が、肝心のバイクが無い。
中古車でも当時の僕には現金で買える様な値段ではない。
ローンで買うしかないと思ったが、保証人が必要・・・
そこで考えたのが、バイト先のカラオケスナックで裏方をされていた
オバサンに頼み込んで、ローンの保証人になってもらうこと。
思えば、随分と馬鹿で非常識な頼み事をしたものだ。
それでもオバサンは、少し悩みながらも保証人になってくれた。
ひょっとすると、その重大さをあまり理解されていなかったのかもしれない。
2年間のバイトで借金は返済。 なんとかオバサンに迷惑をかける事はせずに済んだ。
実家にバイクでドカドカと帰ったら、両親は目を丸くしたっけか・・
昨日の朝、北海道から一本の電話があった。
そのオバサンが亡くなられたと、息子さんからの連絡であった。
オバサンとは30年近く年賀状のやり取りをしていたので、
それに気づいた息子さんが連絡を下さったのだ。
年賀状には毎年 「いっぺん顔を見せにおいで」 と書いて下さっていた。
いつかは行こうと思っていたのだが、ついぞそれを果たすことはできなかった。
後悔先に立たずとはこの事だ!
あれほど可愛がって頂いたのに・・・・ 残念でならない。
お墓参りには必ず伺おうと思う。