4月3日に掲載しましたタイトル「朱葉会」のシルクスクリーン版画家代情房子さんの作品「母船・地球号の守り!」の絵葉書と作品の解説をご本人から頂きましたので紹介いたします。

2009年第88回朱葉会記念展によせて
2005年から2008年にかけての「四神シリーズ」は、東西南北の守護神としての視点から四神を取り上げ、世界平和を祈る作品としましたが、2009年の年明けは、巨大資本の暴走によってもたらされた金融危機によって、世界中が同時不況に落ち込むという情況で非常に暗く、資本主義をどのように再構築するかについては、有効な対策が打ち出されないままに、最早四月を迎えてしまい、環境の悪化に対する防止策も滞りがちです。そこで「四神シリーズ第二弾」は、春夏秋冬の神としての視点から四神を取り上げ、我々、生命体の母船・地球号の環境保全を祈る作品にしようと、(桜と青竜)の作「母船・地球号の守り!」お届けすることにしました。
私が所属する朱葉会展は、東京都美術館で3月の終わりに開催されます。それで会場を後にして、満開の上野の桜の海に身を浸し、一年間の緊張から解放される時に、この地球上に活かされている事の有り難さをしみじみ味わうのですが、「このまま地球環境の悪化が進めば、将来世代の人々は、桜咲く春の幸せを享受することができなくなるのでは」との不安が胸をよぎり、羽の美しさ故に乱獲され、人間の欲によって絶滅させられたトキ・ニッポニア・ニッポンの幻影が脳裏をかすめました。
そこで月探査衛星「かぐや」が捕らえた我々の母船・地球号の映像を虚空に浮かべ、説滅させられたトキの幻影が警告、「人間の欲望を暴走させれば、地球号も同じ運命を辿ることになりますよ」を発しているとして、黄道上に現れた春の神・青竜に母船の守りを願う作ですが、さらに午年の守護神仏、勢至菩薩と、それと対をなす子年の守護神仏、千手観観菩薩の梵字を雲のようにデフォルメして地球の両極上になびかせ、地球の守りを願いました。
古代バビロニアの天文学の黄道十二宮、古代中国の四神説、古代インドの仏教に端を発する八尊仏、いずれを紐解いても、宏大な宇宙の中で太陽の恵みによって、地球上で活かされていることに感謝しながら、人々は紀元前のはるか昔から同じ願い・・人々の幸せと、この世の無事存続への願い・・を捧げて来たのだと痛感させられ、人間が野放途になり過ぎて、強欲を暴走させることがないように心から祈り、「母船・地球号の守り!」を刷り上げました。
2009.4.1 シルクスクリーン版画家代情房子
アートメゾン・インターナショナルに収蔵された「白虎の風」も頂きました。

文をトリミングします。
※アートメゾン・インターナショナルのHPからコピーします。
アートメゾン・インターナショナルArt Maison International麗人社
“東洋と西洋の出会い”この言葉をキーワードとして1996年に創刊された「アートメゾン・インターナショナル」は、現代日本美術を総括的に紹介する日本で唯一の国際美術書籍として世界の美術愛好家に好評を得ております。日本の美術界に籍を置きながらも海外の美術関係者たちに才能を認められている芸術家の作品を、誌面の許す限り数多く掲載。著名美術評論家たちが、一作ずつ作品評価のポイントを解説し、作品鑑賞の手助けをしています。
コッコーにとりまして、「白虎の風」に描かれている薬師寺の光景はとても懐かしいのでうれしいです。大学時代、春と夏に薬師寺を拠点として、奈良や京都のお寺をめぐるサークル活動をしていました。時にはサークルの合宿を解散した後でも居残ってお寺にお世話になりました。そのようなときには薬師寺の八幡宮から近鉄線をわたり、勝間田池から薬師寺の塔を望みました。当時は西塔も金堂も・・・再建されるなど夢にだに思いませんでした。東塔と、かなたは若草山しか見えなかったのではと・・・。

2009年第88回朱葉会記念展によせて
2005年から2008年にかけての「四神シリーズ」は、東西南北の守護神としての視点から四神を取り上げ、世界平和を祈る作品としましたが、2009年の年明けは、巨大資本の暴走によってもたらされた金融危機によって、世界中が同時不況に落ち込むという情況で非常に暗く、資本主義をどのように再構築するかについては、有効な対策が打ち出されないままに、最早四月を迎えてしまい、環境の悪化に対する防止策も滞りがちです。そこで「四神シリーズ第二弾」は、春夏秋冬の神としての視点から四神を取り上げ、我々、生命体の母船・地球号の環境保全を祈る作品にしようと、(桜と青竜)の作「母船・地球号の守り!」お届けすることにしました。
私が所属する朱葉会展は、東京都美術館で3月の終わりに開催されます。それで会場を後にして、満開の上野の桜の海に身を浸し、一年間の緊張から解放される時に、この地球上に活かされている事の有り難さをしみじみ味わうのですが、「このまま地球環境の悪化が進めば、将来世代の人々は、桜咲く春の幸せを享受することができなくなるのでは」との不安が胸をよぎり、羽の美しさ故に乱獲され、人間の欲によって絶滅させられたトキ・ニッポニア・ニッポンの幻影が脳裏をかすめました。
そこで月探査衛星「かぐや」が捕らえた我々の母船・地球号の映像を虚空に浮かべ、説滅させられたトキの幻影が警告、「人間の欲望を暴走させれば、地球号も同じ運命を辿ることになりますよ」を発しているとして、黄道上に現れた春の神・青竜に母船の守りを願う作ですが、さらに午年の守護神仏、勢至菩薩と、それと対をなす子年の守護神仏、千手観観菩薩の梵字を雲のようにデフォルメして地球の両極上になびかせ、地球の守りを願いました。
古代バビロニアの天文学の黄道十二宮、古代中国の四神説、古代インドの仏教に端を発する八尊仏、いずれを紐解いても、宏大な宇宙の中で太陽の恵みによって、地球上で活かされていることに感謝しながら、人々は紀元前のはるか昔から同じ願い・・人々の幸せと、この世の無事存続への願い・・を捧げて来たのだと痛感させられ、人間が野放途になり過ぎて、強欲を暴走させることがないように心から祈り、「母船・地球号の守り!」を刷り上げました。
2009.4.1 シルクスクリーン版画家代情房子
アートメゾン・インターナショナルに収蔵された「白虎の風」も頂きました。

文をトリミングします。

※アートメゾン・インターナショナルのHPからコピーします。
アートメゾン・インターナショナルArt Maison International麗人社
“東洋と西洋の出会い”この言葉をキーワードとして1996年に創刊された「アートメゾン・インターナショナル」は、現代日本美術を総括的に紹介する日本で唯一の国際美術書籍として世界の美術愛好家に好評を得ております。日本の美術界に籍を置きながらも海外の美術関係者たちに才能を認められている芸術家の作品を、誌面の許す限り数多く掲載。著名美術評論家たちが、一作ずつ作品評価のポイントを解説し、作品鑑賞の手助けをしています。
コッコーにとりまして、「白虎の風」に描かれている薬師寺の光景はとても懐かしいのでうれしいです。大学時代、春と夏に薬師寺を拠点として、奈良や京都のお寺をめぐるサークル活動をしていました。時にはサークルの合宿を解散した後でも居残ってお寺にお世話になりました。そのようなときには薬師寺の八幡宮から近鉄線をわたり、勝間田池から薬師寺の塔を望みました。当時は西塔も金堂も・・・再建されるなど夢にだに思いませんでした。東塔と、かなたは若草山しか見えなかったのではと・・・。
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