(4月28)
中国によるチベット弾圧に抗議する為と称しチベットで暴動が起きた。しかし暴動が起きる前に中国がチベット
を弾圧している報道があったようには見受けられない。自分の勉強不足は認める所だが、私は暴動がいきなり起
こった印象があり、なぜ今暴動がと思ってしまった。どんな弾圧があったのか、全く知らなかった。なんらかの報
道があったのだろうか。
今思うとこの暴動が用意周到に計画さていたとしか思えない。報道は暴動を批判する事無く、中国側の鎮圧にに行き過ぎがあったのではと報道した。行き過ぎがあったかもしれぬが、暴動を批判する報道はなかった。自由諸国
はこぞって中国を批判した。自分がチベットに住む中国系住民だったら暴動の最中の恐怖は計り知れない。暴動は
暴力以外の何者でもない。
今回の報道は公平に欠けるのではないだろうか。このチベット擁護報道をチベットの運動家を次のステップに走らせた。オリンピックの聖火リレーを利用する計画である。聖火リレーを妨害する行為に対しても自由諸国は妨害
自体は困ったものだとしながらも、開会式の出席を辞退する等の発言で、妨害自体よりも中国のチベット政策を批
判した。
これでいよいよチベット活動家を勇気づけてしまった。ここで中国側は「留学生」と称する活動家を作り上げ、
聖火ランナー妨害に対抗させた。この「留学生」は純粋に自国が開催するオリンピックを応援する学生が大半であ
るとは思うが、中国政府のテコ入れがあったように思えてならない。考え過ぎだろうか。全国に散らばっている学
生が同じ大きさの中国の国旗を揃えて集まった。色々な大きさの国旗や、手作りの国旗等様々な国旗があって良い
はずだが。まさか日本に来るときに国旗を各自持ってくるとは思えない。
日本以外でも「留学生」が同じ国旗を掲げている。中国政府が協力し、中国政府意を受けた者の存在なくしてはなし得ないのではと思うのである。暴動はデモではない。暴力と略奪、群集心理が政治的無関心な者まで巻き込
み、生命を奪い憎しみを育てる。決して褒められる行為ではないが、残念ながら、結果的にチベット暴動はチベッ
ト系住民の意思を全世界にアピールする目的は大成功となってしまった。
オリンピックを露骨に利用したチベット側の行為は自由諸国の報道関係者が中立的ではなかった事。聖火リレー
妨害を厳しく糾弾しなかった事は反省すべきである。4年後またこのような事が発生しなければ良いと思わざるを
えない。