爺々の雑記帳

定年退職後の出来事や思いを書き留める

家の解体④

2011-10-25 21:47:49 | 家の解体

                いよいよ屋根のトタン剥がしだ。

        ハシゴを用意し状況を確認。ひどい状態だ。トタンの上を歩くとたわむ。試しに一枚剥がしてみた。剥

       がした所はとても足は乗せられない。一点に力が掛かると抜けそうである。踏み抜き下に落ちれば怪我は

       免れない。

     

     

      そこで丈夫な板を3枚ほど用意し作業する所に置き加重が分散する作戦を立てた。しかしそれでも怖い。

     平らな所ならまだ良いのだが、屋根が傾斜している為ふんばれない。板の上に座り込んでの作業となった。

     ひやひやしながらの1日仕事となった。トタンを止めていた板も撤去したかったが危険な為、後日天井を撤去

     した後、下から撤去しようと思う。

                              続く


家の解体③

2011-10-25 20:18:01 | 家の解体

         私は姉との2人暮らしだが、姉は信心深い。何かしたいと思った事柄があると、何日がふさわしいか、

        寺で発行する「こよみ」を見てを決める。婚礼で大安吉日を選ぶような事である。一番ふさわしい日は

        解体を決めて約1週間後であったが、その決定に従った。当日お神酒を解体する家の周囲にまき、盛塩

        をし線香を火を点け安全を祈った。

 

         雨が予想されていたので、内装から解体を始めた。バールで壊して行くが、釘が錆びている為困難を

        極める。又廃材を隣家に引き取って貰う為、釘は怪我をさせぬよう抜かなければならない。これに大分

        時間を取られた。内装は殆どベニア板である。ベニアは薄い板を3枚ほど接着剤で貼った物だが、殆ど

        剥がれ、1枚づつ剥がす事になった。それを三分割して運び易くする。

        ベニアの後は土壁である。

        

        細い竹が縦横5cm程で組み込まれ、そこに土と藁を混ぜ水で粘土状ににして練りこみ壁にした物である。

       今は化学繊維の断熱材が一般的だが昔はこれが唯一の断熱材であったのだろう。驚いたのがこの竹の丈夫さ

       である。100年以上経っているとは思えないほどしっかりしている。この内装を解体するのに2日かかった。

       土壁を壊す際は泥粉塵がひどく、粉塵対策用のマスクを購入、また屋根に上がる事も考え地下足袋も購入し

       ておく。

       余談だが地下足袋は驚くほど安い。生まれて初めて履いてみたが履き心地がすこぶる良い。プロの仕事人になっ

       た気分になる。但し先割れなので普通の靴下では履けない。

                            続く


家の解体②

2011-10-25 19:46:27 | 家の解体

       先ず問題は廃材の処理だ。トラックが入らないので下の駐車場までピストン運搬したければならない。階段なの

      で1輪車も利用できない。業者に頼むと、これまた50~100万はかかるかも知れぬ。

      市に相談して見た。自分でトラックを借りて持ち込んで頂ければ有料だが引き取ると言う。この際一切金を掛けずに

      やってみたい。金は無いが、暇は腐る程有る。

 

       幸いな事に我が家より高台にある隣家が、木の廃材は運んで頂ければいくらでも引き取ると言ってくれた。この家

      はおいしい米を炊く為、近年カマドを新設したという。その薪として利用すると言う。運ぶのは大変だが助かる。

      燃えない物は裁断して燃えない物のゴミ出しの日に少しずつ出せば良い。これで決まった。

 

       先ずDIYに行きブルーシートとバールとチェーンソー(電動の安価な物)を購入した。そして物置として使用

      していた のでストックしていた物を母屋に運びだした。濡れてもよい物は裏の畑に運びブルーシートを被せた。

      いよいよ明日から解体である。自分で出来るだろうか、少し不安が残る。

                                続く


家の解体①

2011-10-25 18:16:05 | 家の解体

                これから家を解体する模様を6ページに分けて紹介したいと思います。

      

      我家の隣には、と言っても軒が重なるように接近している空家がある。現在物置として使用しているが、

     先日の風台風で真っ赤に錆びた屋根のトタンが弧を描くようにめくり上がった。元に戻そうとしたら折れ

     てしまった。

 

      我家は私が小学校に上がる前に建てたものだが、隣の家はその頃から古い家だった。

     築150年以上経っているはずだから無理もない。近年雨漏りが始まっていたが、トタンが折れたことで

     いっそう激しくなるだろう。

 

      床は殆ど腐って利用できなっかったが、数年前テラスを作る要領で床を張った。しかし柱等は殆ど腐り

     宙に浮いている。家全体も傾いている。今思うと3月の東北大地震に良く耐えたと思う。母屋の方も

     風台風で瓦が数枚飛んだので、屋根屋さんに修理をしてもらった時、傾いた家の屋根の修復は可能か見て

     もらったが、トタンを打ち付けている下の板が腐っているので、それから直すと4・50万円掛かるという。

     傾いた家にそんな金をかけても意味がない。そこでこの傾いた家を解体する決心を固めた。

 

      先ずネットで解体費用の相場を調べてみた。我が家も傾いた家も高台に有る。重機が入らない。全部手

     作業で解体する事になる。その場合300万以上は必至らしい。建てるのに300万は惜しくないが、壊す

     のに300万はきつい。自分で壊そう!                          

                                        続く