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日高川町「あすなろ倶楽部・絆の星」が大阪狭山市の子ども達と交流舞台 〈2016年8月23日〉

2016年08月23日 08時30分00秒 | 記事

躍動感あふれるパフォーマンスを交えて
町の魅力を表現するあすなろ倶楽部のメンバーら


 日高川町内の小中高校生で結成する「あすなろ倶楽部・絆の星」が平成26年夏に初公演した感動の舞台が20日、平成28年度大阪狭山市青少年交流事業として2年ぶりに日高川交流センターで開催。同倶楽部と同市の表現倶楽部うどぃのメンバーとともに、一般公募の出演者や中津中学生など総勢100人が「絆の星~鼓動響く清流の地より」をテーマに、歌や踊りを交えて日高川町の魅力を再発見する物語を表現し、観客の感動を呼んだ。

 あすなろ倶楽部絆の星は、平成24年8月に同町と大阪狭山市の子ども達が演じて盛況となった「日高川・大阪狭山交流舞台~ふたりのひとつ星」の出演をきっかけに町内の小中学生らで発足。平成26年夏には同倶楽部初公演を開き、故郷の良さと大切なものを守り伝えるという思いを歌や踊りで表現し、感動を呼んだ。
 2年ぶりの公演は、前回の物語をベースに町の伝統と文化を盛り込んだ物語を躍動感あふれる踊りと歌を交えて表現。主人公のノゾミを演じる辻本凜湖さん(寒川)と、日高川町に移り住んできた少女・カナ役の西清那さん(船津)が、元禄の歌舞伎役者で女形の始祖と言われ中津出自と伝わる芳澤あやめに導かれて旅に出る。丹生神社の笑い祭が誕生するきっかけとなった丹生都姫や道成寺に伝わる安珍清姫などの伝説を盛り込んだストーリーを繰り広げ、故郷の良さを再発見しながら、自分たちが抱える悩みを解決する姿を表した。
 今回も地元中津中の生徒が、芳澤あやめをしのんで創られ地元に受け継がれる「あやめ踊り」を三味線と太鼓に合わせて披露したほか、美山太鼓保存会の演奏がオープニングを飾った。物語の途中には、筏流し保存会の石本幸也会長らも再出演し、伝統の筏流し唄を披露。筏流しの映像を流しながら、平成23年の大水害などに遭いながら日高川と共に生きる素晴らしさを伝え、最後は「表現倶楽部うどぃ」のメンバーらとともに躍動感あるパフォーマンスで締めくくった。
 あすなろ倶楽部絆の星は、2年前の初公演以外にも町のイベントで大阪狭山市の「うどぃ」とともに共演しているほか、同市で開催した「うどぃ」の公演に出演するなど、両市町が交流を続けながら町内外で表現活動やボランティア活動を継続している。


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