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管内最大規模を誇る御坊祭、多くの見物人でにぎわう 〈2016年10月7日〉

2016年10月07日 08時30分00秒 | 記事

戯瓢踊り保存会員が拝礼

「サイテクリョー、サイテクリョー」、四つ太鼓が練り歩く


 管内最大規模を誇る御坊市小竹八幡神社秋季祭礼・御坊祭は5日、盛大に行われた。台風18号の影響で小雨が降る中、渡御が行われ、御旅所では昨年に続き下組が雀踊り(県無形民俗文化財指定)を奉納、午前11時ごろに暴風波浪警報が発令されたが、午後も予定通り奴踊りや獅子舞を奉納、中組から順に宮入りし9組の四つ太鼓が練り歩いた。午後9時ごろには宮前の芝が人で埋め尽くされるほどの賑わいとなり、のぼりが上がるたびに見物客から拍手喝采、屋台が宮を出るとさらにヒートアップし遅くまでにぎわった。

 午前8時10分から神殿式を執り行い、8時40分ごろから渡御を開始。雨が降る中、例年通りのコースで大麻・大榊・太鼓を先頭に、旗や金弊などを手にした氏子総代が続き、傘ほこ、上組のぼり、屋台、御輿、神馬などの後、中組、名屋組、東薗組、春日組、浜之瀬組、下組、紀小竹組、御坊町ののぼりや屋台が列を連ねて美浜町浜ノ瀬の御旅所に向かい、御旅所では巫女の舞を奉納、あいにくの雨で予定していた戯瓢踊り(県指定無形民俗文化財)は拝礼だけとし、下組が三味線や囃子に合わせて雀踊りを奉納、西川で川渡りも行われた。
 昼前に暴風警報が発令されたが午後は予定通り2時から上組の子供奴踊りを奉納し、3時から中組をトップに浜之瀬組、下組、紀小竹組、御坊町、名屋組、東薗組、春日組、上組の順にのぼり、屋台、四つ太鼓が宮入り。
 神社前の芝では各組の5反、3反ののぼりを差した後、のぼり、屋台が境内へ入り奴踊りや獅子舞を奉納。その間、芝では四つ太鼓が「サイテクリョウ」「ホーエンヤ ホーランエ ヨイヤサノサ」と担ぎ手の囃し声と乗り子が叩く太鼓に合わせて練り回し、終盤は奉納を終えた屋台と競り合いも。
 芝へ屋台が出ると、四つ太鼓の担ぎ手から「来年の 来年の 名残名残惜しやな」と大きな囃しがかけられ、乗り子も負けじと太鼓を叩き見物客を楽しませた。
 宮入り前半はのぼりが強風にあおられ、落とす場面も見られたが、再チャレンジし見事あがると周囲から拍手。小雨は夕方には止み、警報も午後8時30分に解除され、終盤組は風の影響を受けることなく、次々とのぼりをあげ、空中で交差させるなど技を披露し見物客から拍手や歓声があがった。午後9時ごろには宮前芝は身動きがとれないほどの人出となり、夜遅くまでにぎわいは続いた。


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