第47回JX-ENEOS童話賞(主催・JXホールディングス(株))の入賞者がこのほど決まり、小学生以下の部で印南小4年、平田美羽さん(9)が最優秀賞を受賞した。全国から寄せられた1098編の中から最高賞に選ばれた平田さんは「とてもうれしいです」と喜び、11月18日に東京で開かれる授賞式を楽しみにしている。
童話賞は「心のふれあい」をテーマに募集し、全国から小学生以下の部に1098編、中学生の部に1010編、一般の部に8939編の合わせて1万1047編の応募があり、絵本作家の宮西達也氏や女優の中井貴惠さんら6人の選考委員が審査し、部門ごとに最優秀賞1編、優秀賞2編をはじめ佳作や奨励賞合わせて33編の入賞作品を選んだ。
最優秀賞に輝いた平田さんの作品名は「かたつむり先生」。「あのね、わたしの学校の先生は、だれだと思う」の書き出しで始まる物語は、担任の先生がなんと「かたつむり」で、児童はみんな「かたつむり先生」が好きなんだけど、どうして人間の学校の先生になれたのか疑問の児童が先生に尋ねたら、先生は学校の先生になるのが夢で、先生になれないかと考えて市役所に行って、先生になれるか聞くとなれると言ってくれたので、この学校の校長先生に認められて先生になったと答え、児童達は驚いたが先生のことが知れてさらに大好きになった-という内容。
平田さんの夢は学校の先生。かたつむり先生のように頑張れば夢がかなうということを思って考えた物語で、また先生に「かたつむり」を選んだのは書いているときが梅雨の時期で思い浮かんだという。2回目の応募で最高賞を受賞した平田さんは「選ばれると思っていなかったのでとてもうれしいです。私もかたつむり先生のように学校の先生になるために頑張りたいです」と笑顔で話した。
平田さんの「かたつむり先生」をはじめ各部門の入賞作品については、11月18日の授賞式で表彰されるとともに、JX-ENEOS童話賞作品集「童話の花束(その47)」に収録される。授賞式は東京・千代田区のパレスホテル東京で開かれ、最優秀賞の平田さんには副賞として10万円分の図書券が贈られる。
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